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患者さんの持つ力を引き出し、健康をサポートしたい【医療法人社団 刀圭会 協立病院】

2024年7月8日公開

私が選んだ職場

看護師としての経験を生かして、より患者さんと密に接することができる職場で働きたい。結婚を機に帯広へ移住した楠田さんはその希望がかなえられる場所と出合い、患者さん一人ひとりの目標に向けてサポートしています。

回復期リハビリ病棟 看護師/楠田里奈さん(30歳)
苫小牧市出身。2022年春結婚を機に帯広へ移り、その後当院へ入職。回復期リハビリ病棟で、患者さんの退院後の暮らしを見据えた支援を行っている。

中学生のころの夢をかなえ、看護師の道へ

中学生のころ、看護師を将来の仕事にしたいと考えるようになった楠田さん。「入院した祖父のお見舞いに行った時に、看護師さんの仕事を近くで見たことがきっかけです」と振り返ります。母親や当時看護師として働いていた叔母の勧めもあり、地元苫小牧市内の高校卒業後は室蘭にある看護師専門学校へ進学。3年間看護の基礎を学び、実習先での経験を通して、医療現場の仕事を知ることができました。

卒業後は室蘭で4年間、札幌で2年間看護師として勤務。札幌の病院ではコロナ病棟が開設され、そのスタッフにも起用されました。その後2022年春の結婚を機に、夫の地元である帯広で暮らすことになった楠田さん。帯広でも引き続き看護師として働くため、情報収集を開始しました。

ハローワークや看護師専門の求人サイトなど、看護師として就職先を探す際には、多くの情報を得ることができました。その中で楠田さんが着目したのは、どのように患者さんとかかわり、サポートできるかという点でした。「看護師としての経験を生かすのはもちろんですが、これまで以上に患者さんと密に接したいという気持ちが強かったです」。目に留まったのは、協立病院の「プライマリー制度」。これは、一人の患者さんを、一人の看護師が受け持つ看護方式を指します。「患者さんに退院までかかわれる病院はそう多くはないので、働いてみたいと思いました」。こうして楠田さんの新しい職場での仕事が始まりました。

先輩のサポートに感謝

楠田さんが配属された回復期リハビリ病棟は、病気やけがをした直後の「急性期治療」を終えた患者さんが、退院やその後の生活を見据えてリハビリを行う病棟です。現在日勤のみを担当しているため、8時半から17時半が楠田さんの勤務時間になります。出勤するとまず取り組むのは、夜間の情報を確認する作業。「不在の間に何があったか電子カルテに記録が残されているので、まずは情報をインプットしてから仕事に入るように心掛けています」。朝会やカンファレンスでの情報共有を経て、患者さんの介助やナースコール時の対応、記録の作成など、他の職員たちと協力して臨機応変に仕事を進めます。「病院ごとにやり方が違うので、入職当初は慣れるまで戸惑う場面もありましたが、経験者の私にも数日間先輩が付き添って仕事を教えてくれたので、安心して患者さんの前に立つことができました」。また、患者さんと密に接することのできるプライマリー制度についても、やりがいを感じているそう。「担当看護師として、患者さんが次の一歩を前向きに踏み出せるような声掛けができたら」と、目標を話します。

患者さんが快方に向かう姿が何よりの喜びに

看護師として患者さんと接する際に楠田さんが大切にしているのは、目の前の患者さんの力を信じ、その力を引き出すための声掛けを行うことだと言います。「じっくり患者さんと向き合い信頼関係を築き、心身の状態に応じた声掛けをすることで、リハビリに対して意欲的な一歩を踏み出す後押しができると考えています」。看護師にあこがれていた学生のころは、患者さんのできないことは何でもしてあげたいと考えていたそうですが、今は患者さんやご家族の目標である自立に向けて必要な支援は何かを考え、サポートしていくことを念頭に置いて接しています。

「今後は内科の領域も含め、もっと幅広い知識を身に付けて患者さんの役に立ちたいです」と、まだまだ学びたいことがたくさんある様子の楠田さん。「子育てをしながら働く先輩も多く、互いに協力して仕事ができる職場です。私もこの先、家族が増えた時には、ママさんナースとしてキャリアを重ねていけたら」と、同僚たちの姿も刺激になっています。これからも患者さんたちと密接にかかわりながら、たくさんの人たちの健康をサポートし、笑顔を作っていくことでしょう。

  • 夜勤担当のスタッフが記録した患者さんの情報を確認してから勤務を開始

  • 各病室で血圧や体温を測ったり、患者さんの表情を確認

  • 日ごろから患者さんの支援に関する相談や情報共有を密に行っている

一人ひとりに寄り添ったかかわりを大切にしています

回復期リハビリ病棟 課長/佐伯志津子さん

私たちの病棟では、現在36名のスタッフが患者様やご家族に寄り添いながら、一人ひとりの目指すゴールに向けてリハビリをサポートしています。新たに入職する職員に対しても、新卒・中途を問わず一人ひとりに合わせた指導をするよう心掛けており、子育て中の職員も多数活躍している職場です。

医療法人社団刀圭会 協立病院

地域に暮らす人たちが真の健康を手に入れられるよう、けがや病気の治療のみならず、社会復帰や予防を見据えた取り組みを実践。6つの診療科を有し、理念である「地域住民の皆様に対して『喜ばれる』医療を提供します」を実践している。

北海道帯広市西16条北1丁目27
TEL.0155‐35‐3355
http://toukeikai.or.jp/newkyouritsuhp/