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何度も訪れた庭園で緑に囲まれながらゆったりと働きたい【株式会社真鍋庭園緑化】

2024年7月1日公開

私が選んだ職場

音響を学び、テレビ局で音声を担当して「楽しかった」と振り返る広瀬さん。腰を痛めて退職後、ゆったりと働けそうな庭園での仕事を選択しました。緑に癒やされながら、少しずつ知識を増やし、お客様に喜ばれるスタッフを目指しています。

パートスタッフ/広瀬友香さん(25歳)
札幌の専門学校を卒業後、テレビ関連の制作会社で3年間音声を担当。地元に戻り4月から株式会社 真鍋庭園緑化で働く。

あこがれのテレビ局から自然あふれる庭園へ

広瀬さんは「テレビ局で働いてみたい」と、音楽・放送系の技術が学べる札幌の専門学校へ進学しました。2年間学んだ後、テレビ局関連会社の契約社員として音声を担当。「テレビ局の仕事は楽しかった」と言いますが、重い機材を運んで腰を痛めてしまったそうです。体力的に仕事を続けることが難しいと感じ、3年の契約期間満了と同時に退職しました。

その後、実家のある帯広市に戻り、就職先を探していた時に見つけたのが、株式会社 真鍋庭園緑化の求人でした。「もともと農業高校出身で、動物の世話をするなど自然と触れ合うのが好きだったんです。一般公開している真鍋庭園には以前から何度も来ていて、素敵な庭園だと思っていました」。テレビ局では毎日慌ただしく動いていたため、「好きな自然の中で、ゆったりとした気持ちで働けそう」と思い、面接を受けました。

真鍋庭園は4月下旬から11月までの一般公開に伴い、その期間のパートスタッフを募集しており、広瀬さんは今年4月1日から働き始めています。庭園入口にある「ガーデンセンター」に配属され、庭園入場時の受付、苗や園芸用品の管理、レジ業務、接客などを担当することになりました。

丁寧に教えてもらい少しずつ知識を習得

庭園での仕事は初めてだったため、一から覚えることばかりでした。当園では珍しい品種の果樹も扱っていて、ガーデンセンター内には販売用の種類豊富な苗が大量に並んでいます。「どこに何を置いているか、全体を把握するだけで2カ月かかりました」と話す広瀬さん。朝はまず、その多くの苗への水やりから始まり、苗まわりの雑草取りや成長した苗の植え替え、お客様への商品説明など、状況に応じて行っています。

「仕事の流れや植物の特徴など、スタッフの皆さんが優しく、丁寧に教えてくれるので働きやすいです」と、今は少しずつ知識を増やしているところです。とはいえ、苗の種類が多過ぎて、接客時の対応に必要な情報が間に合いません。植物について自分でインターネットで調べる他、先輩スタッフがお客様に説明しているのを横で聞いて覚えることもあるそうです。「『アジサイは日陰が好きなので、日が当たり過ぎるところには植えないほうがいいです』と伝えた時、お客様が喜んでくださって、うれしかったですね」と、身に付けた知識を接客に生かしています。

お客様の役に立つスタッフを目指したい

長年親しまれる当園には、年配のお客様が多く訪れます。「逆にお客様のほうが植物に詳しい場合もあります」と、勉強させてもらう姿勢を忘れず、常に笑顔での接客を意識しています。また、早口で話す癖があるので、年配の方でも聞き取りやすいよう、ゆっくりと話すことを心掛けていると言います。

先日、接客時に「庭を作りたいけど、どんな木を植えたらいいだろう」という相談を受け、全く答えられず、結局先輩スタッフに相談したそうです。「『この樹木を何メートルの間隔を空けて植えましょう』など、アドバイスができれば良かったのですが、自分にはまだ専門知識がないなあと痛感しました」と、ますます勉強意欲が高まっています。

「覚えることは多いですが、緑に囲まれていると、時間がゆったりと流れる感じで心地よいですね」と、今の職場環境に満足している広瀬さん。今後は更に経験を積んで、先輩スタッフのようにお客様の役に立てるスタッフを目指し、毎日知識の習得に励んでいます。

  • 朝は苗への水やりからスタート。土の湿り具合を見極めて、水の量を加減している

  • 成長した苗を大きめのポット(鉢)に植え替え。専用にブレンドした土を詰める

  • 植物の特徴を聞かれて対応する広瀬さん。常に笑顔での接客を心掛けている

新人には一から親切に指導。社員は変形労働時間制を採用。

常務取締役/中川文雄さん(76歳)

入社するのは、植物が好きな人など未経験者が多いです。相談しやすい先輩スタッフばかりで、新人には一から親切に仕事を教えています。苗の植え方など押さえるべき基本はありますが、効率アップのために自分で方法を工夫できるのが、この仕事の面白い点です。また社員は変形労働時間制により、年間の勤務時間が決まっており、特に冬季は休みが取りやすくなっています。

株式会社 真鍋庭園緑化

樹木生産から造園・管理まで行い、特に外来樹木の生産・販売に力を入れている。1966年から公開している広大な真鍋庭園は観光客にも人気で、カフェと苗や園芸用品を販売するガーデンセンターを併設。

北海道帯広市稲田町東2線6
TEL.0155‐48‐2120
http://www.manabegarden.jp/