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建物の完成まで工程が順調に進むよう調整する「現場代理人」【相互電業株式会社】

2024年6月3日公開

私が選んだ職場

電気工事の技術職は将来性があると感じ、帯広高等技術専門学院で技術を学んだ古市さん。卒業後は、大型施設の工事や保守業務など、幅広い知識を得られる相互電業株式会社に就職。更に大きな現場を任せてもらうため、上級資格の取得を目指し、経験を積んでいます。

電気工事部工事課/古市唯翔さん(22歳)
音更町出身。帯広高等技術専門学院の電気工学科で2年学んだ後、相互電業株式会社に就職して3年目。

電気工事に興味を持ち学校で知識と技術を習得

古市さんは高校時代、解体工事のアルバイトで見た電気の配線に興味を持ったことがきっかけで、「どんどん進化している電気関係の仕事は将来性がある」と考え始めたそうです。次第に電気工事の技術職に就きたいと思うようになり、帯広高等技術専門学院の電気工学科に進学しました。

学校では基本的な知識と技術を身に付け、在学中に電気工事士と消防設備士の資格を取得。就職先として選んだのは、一般住宅から大型施設まで幅広く電気工事を請け負っている相互電業株式会社でした。「仕事は、現場の円滑な進行を調整する『現場代理人』の業務が中心だと聞いて、そこに大きな魅力を感じました」。

入社当初は、一般住宅の電気工事の説明で専門用語を使ってしまい、お客様に工事内容がなかなか伝わらなかったと言います。上司に「この点を分かるように説明するといい」とアドバイスを受け、工夫を重ねてコミュニケーションをしっかり取ることを実践。お客様に分かりやすく、丁寧な説明を心掛けるようになりました。「最初は拙い説明しかできませんでしたが、2年目からはお客様に理解していただけることも増え、自分の成長を実感できました」と話します。

新たに資格を取り現場の施工管理を担当

今年2月、新たに2級電気工事施工管理技士の資格を取得し、「現場代理人」として現場を管理する仕事も担当することになりました。「原価計算から任され、現場の施工方法や安全面を考えて工程を組んでいきます。施工にあたって必要な図面や書類の作成も行います」と、幅広い業務をこなしています。

一般住宅の工事では、「ここに照明を付けたいからコンセントを追加したい」という急な変更も経験しました。「壁の施工が進むと設置できなくなるため、その週のうちに図面を修正し、お客様の許可を取って進めました。『対応が早い』と喜ばれて、うれしかったですね」と言います。

また、高い場所に配置する冷蔵庫のコンセントは、図面だけでは高さが分からないため、お客様に直接「この位置に付きます」と説明したり、ブレーカーが落ちやすいホットプレートの使用頻度を聞いて配線をしたり、細やかな気配りを欠かしません。「お客様に満足していただき、想定した工程通りに進むことがやりがいになっています」と古市さん。スムーズな工事を目指し、日ごろからお客様とのコミュニケーションを大切にしています。

責任があり面白い仕事。大きな建物の電気設備も手掛けたい。

建築現場ではお客様だけでなく、他の多くの業者とも密な打ち合わせが大事だと言います。「業者さんによっては『ここは譲れない』ということもあります。工事内容のすり合わせをして、エアコンの設置に支障がないよう電線を通すなど、互いに良い方向へ持っていける提案をしなくてはいけません」。また電流値(電気の流れる量)で電線の太さが違うので、どんな機械を使い、電力量はどのくらい必要なのかをあらかじめ確認し、他の施工業者とも調整しながら、配線工事を進める必要があります。「『現場代理人』は、工事全体を気に掛けて建物を造り上げていく責任重大な仕事です。そこに面白さを感じますね」。

今後は、更に大きな現場を一人で担当したいと目標を掲げる古市さん。「2級電気工事施工管理技士の上級資格である1級を取得すると、ビルなどの大きな建物の施工管理も手掛けられます。2次試験では実務経験の条件があるため、今年は1次試験にチャレンジする予定です」と話します。その他、現場で生かせる「電気通信工事施工管理技士」、現地調査の際にあると便利な「高所作業車」の免許取得も目指すそうです。まずは現場での経験を積み、多種多様な建物の構造の仕組みを覚えたいと、日々仕事に取り組んでいます。

  • 3次元CAD(設計支援ソフト)を使って図面を作製。打ち合わせ通りにコンセントなどを配置する。

  • タブレットには施工管理のソフトが導入されており、先輩スタッフにも迅速に相談できる。

  • 工事現場で分電盤内部を点検する古市さん。必要に応じて補修も手掛ける。

人事制度を自分で作れる会社。前向きに働ける職場を目指す。

代表取締役社長/板倉利幸さん(44歳)

当社では、人事制度を自分で作ることを推奨し、前向きに働ける職場を目指しています。例えば朝、保育園に子どもを送りたい場合は出勤時間の多少の変更が可能であり、社員3人以上の懇親会には補助金を出すケースもありました。また人材は人財と捉え、資格取得のサポートやお客様目線で話す力を付ける若手の勉強会などを開き、人財育成に力を入れています。

相互電業株式会社

1956年の創業以来、公共工事・民間工事など数多くの工事実績を持つ。2021年、電気工事会社として十勝初の電気保安業務の認定を受け、電気設備の安全を守る定期点検も担当し、高い信頼を得ている。

北海道帯広市東1条南5丁目2番地 相互ビル
TEL.0155‐22‐1188
http://www.sougodg.co.jp/