知識と技術を学び、もっと仕事を覚えたい！【奥田工業株式会社】

親戚の紹介がきっかけで働き始めた上下水道工事の仕事。できることが増えていく喜びと同時に感じる、もっと知りたいという気持ちを糧に、ぐんぐん成長中です。

高校では農業科のある学校に進学し、搾乳や農作物を育てる実習などを行ったという松浦さん。高校に寄せられた求人票は農業関連の企業が多く、その中の1社で働くことになりましたが、その後数カ月で退社。第二新卒として就職活動をスタートさせました。そんな時に声を掛けてくれたのは、松浦さんの親戚だったと言います。「叔父が勤める会社の取引先の一つが『奥田工業』で、奥田社長とも知り合いでした。『こんな会社がある』と教えてもらったのがきっかけです」。その後会社を見学し、業務について説明を受けましたが、上下水道工事は未知の仕事でもありました。「自分に務まるのかという不安もありましたが、ここで頑張ってみようと決めました」。こうして当社の最年少社員として迎え入れられた松浦さん。工事部に配属され、新築住宅や公共施設の上下水道工事、浄化槽工事など行うチームの一員として日々仕事と向き合っています。「いつも3〜5人のチームで施工を行います。『自分で見て覚える』というだけではなく、実際に教わりながら仕事を覚えられるのでありがたいです」。入社から2年半が経過し、少しずつできることが増えてきたという松浦さん。多くの現場に携わり経験を積み、知識と技術を増やしている真っ最中です。

当社は昭和55年創業。地域の上下水道工事や水道管修理などに携わり、十勝のライフラインを支え続ける企業です。現在は「帯広管工事業協同組合」にも加盟し、水道に関する緊急時の対応も担い、技術を地域貢献に役立てています。中でも上下水道工事は、大きな工場や商業施設をはじめとする、大規模な施工も手掛けられるのが特徴。「ベテランの先輩がたくさんいるのでとても勉強になります。まだまだ覚えたい仕事がたくさんあります」と話します。そんな前向きな松浦さんですが、仕事に慣れるまでは壁にぶつかったこともあったそう。その一つが、「穴掘り」と呼ばれる工程でした。「地中に排水管を施工するため、手で穴を掘る仕事がとても大変でした」。場所によっては2メートル程の深さまで掘り、土や砂利など地面の状態もさまざま。コツをつかみ、早く掘ることができるようになるまでの時間は自分との戦いでもあったと言います。「慣れるまでは、内心『やりたくないな』と思う日もありました」と打ち明ける松浦さん。その壁を乗り越えたことが、より自分を高めたいという意欲へとつながっているようです。

「人間関係が良くて楽しい職場です」と、働きやすさについて話す松浦さん。職場では最年少であることや、周囲を和ませる穏やかな雰囲気から、時に息子のように可愛がられています。入社して約2年半。未経験の業界に飛び込み、前向きに頑張って来られた理由を尋ねると、「一緒に働くみんなが好き」、「もっと仕事を覚えたい」という力強い言葉が返ってきました。「現場では、埋設物などの影響で図面通りに配管を施工できない時もあります。いつかは先輩に頼らず自分で判断して、臨機応変に対応できる力を身に付けるのが目標です」と前を見据えます。

地域の人たちが安心して衛生的な暮らしを営むために欠かせない仕事。これからも松浦さんのような若い世代の活躍が期待されます。