地域で一番愛され、選ばれる自動車学校を目指して【帯広第一自動車学校】

人とかかわり、何かを伝える仕事がしたいと選んだ自動車教習指導員の仕事。現在は、広報担当者として会社全体を見つめ続け、地域一番になることを目指して挑戦中です。

前職では子どもの教育に携わる仕事に就いていたという渡部さん。やりがいある日々を送っていたものの、生まれ育った帯広で地域のために力を発揮したいという気持ちが大きくなり、環境を変えることを決めたと言います。「経験を生かして、人とかかわったり何かを伝える仕事がしたいと考えていました」。ハローワークの求人票の中で目に留まったのは、「帯広第一自動車学校」。以前から何かを操作するのが好きで、自分の運転技術を上達させたかったことも決め手となり、当校に入社。技能課に配属され、教習指導員（インストラクター）を目指して学ぶ日々がスタートしました。

入社後は、指導担当の先輩社員に付いて、運転技術や教習生への指導方法を一つひとつ教えてもらいました。「『生徒に教えるための運転』とは何かをつかむまでに苦労しました」と振り返る渡部さん。「先輩はギアチェンジやハンドルさばきが滑らかで、技術の差を実感しました」。そこでより早く運転技術を向上させたいと考えた渡部さんは、自家用車をオートマチック車からマニュアル車に買い替え、通勤や休日にも運転の練習を重ねていきました。そのかいあって、3カ月後にはインストラクターとして必要な資格を取得。以来多くの教習生の指導に当たっています。

インストラクターの仕事は、「生徒のできないという悩みを解消することと、できたことを認めること」と話す渡部さん。これは、前職で小学生と向き合っていた時と共通している事柄だと言います。「教える立場ではありますが、反対に生徒さんから教えられる場面も多いです。人とのかかわりから得られる成長が、この仕事のやりがいの一つだと感じています」。

やがて入社から3年目を迎えたころ、渡部さんは当校の広報を行う担当者として起用され、入社5年目には正式な広報課のスタッフとして活動をスタートさせます。まず行ったのは、自社のホームページをリニューアルすること。「自社で情報を発信する手段が欲しくて、体制を整えました」。その他、インスタグラムでの情報発信や、教習生との連絡手段に、新しくLINEワークスを導入するなど、より利用しやすい自動車学校を目指して改革を進めています。現在も当社の繁忙期にはインストラクターとして数名の教習生を担当。入校時の受け入れや、合宿免許の手続きなど、業務内容は多岐にわたります。

より地域から愛される教習所を目指して、渡部さんは現在5名によるプロジェクトに参加。「ほめてのばす教習所」の仕組みづくりに挑戦しています。「ただ単に生徒さんに優しくするのではなく、できたことを認めて、しっかりと言葉で伝えるのが大切です。褒めてやる気を引き出し、運転技術を伸ばすことのできる教習所を目指しています」。そこには、「自動車学校に通う体験を、かけがえのない思い出にしてほしい」、「大切な思い出と共に、いつまでも命を大切にしてほしい」との願いが込められています。

「社名にある『第一』は、『一番』という意味で付けられました。時代の行く先を見据え、地域で選ばれる自動車学校を目指していきたいです」と目標を語る渡部さん。自社の価値をさまざまな手法でPRしながら、今年で創業60周年を迎える当社の新たな挑戦を、力強く進めています。