より便利で安心して利用できるモバイルライフをお手伝いしたい【iCracked Store 帯広中央】

携帯電話やスマートフォンの普及拡大の時代を、長年販売員として支えてきた安田さん。最新の商品知識と、豊富なサービスをそろえ、たくさんの来店客を迎えます。

安田さんが株式会社ヒグマに入社したのは、今から20年以上前のこと。新聞の求人広告を見たのがきっかけでした。「当時から携帯電話の操作をするのが好きで、興味のある分野だったため、当社の販売員募集の求人が目に留まりました」。面接を受けて無事採用となったものの、異業種での仕事経験しかなかったため、先輩に教わりながら仕事を覚えていったと言います。「私が入社した時は『デジタルツーカー北海道 帯広中央』という店舗名でした。その後もJ‐フォンやボーダフォンにキャリアの名前が変わり、新機種も次々と発売になりました」と懐かしそうに振り返ります。

入社から数年後に結婚をして、妊娠・出産を機に退職。二人のお子さんを授かりました。「退職してからもFacebookで社長とつながっていて、お店のことも見ていましたので、社会復帰を考えた時、またこの職場で働きたいという気持ちが大きくなりました」。こうして販売員として職場復帰を果たした安田さん。このころのショップは、スマートフォンの普及が目覚ましく、新規契約や機種変更に訪れる来店客で、連日非常に混雑していたと言います。スタッフの協力により勤務時間を16時までのシフトとすることで、仕事と育児・家事を両立させました。

2020年には「ソフトバンク帯広中央」から業態を拡大し、現在の店舗である「iCracked Store（アイクラックト・ストア）帯広中央」をオープン。これまではスマートフォンやタブレットの新規契約、機種変更の対応などを中心に行っていましたが、機器の修理やガラスコーティングの施工なども加わり、業務内容は多岐にわたります。「月々の料金を安くしたい」、「データ容量の多いプランにしたい」、「子どもの安心のため」など、顧客の求めることはさまざまです。「お客様の立場になって、よりメリットになる提案をすることを最優先に考えています」と安田さん。提案を喜んでいただけた時が、この仕事を続けていて良かったと思う瞬間だと言います。「料金プランの把握や、次々とリリースされる新機種の特徴を覚える作業が一番苦労する部分ですが、お客様が理解しにくい仕組みを分かりやすく伝えていきたいです」。外部研修なども活用して、より良い接客のために商品知識を身に付けています。

また、社歴の長い安田さんには、常連客の存在も励みになっているそう。「2年に一度の機種変更を楽しみに来店される方や、困った時には決まって相談してくださるお客様などに支えられています。お菓子を差し入れしてくれる方もいてありがたいです」。安田さんだけでなく、当店にはベテランのスタッフが多いのも特徴。人と人とのつながりを大切にしたアットホームな雰囲気があるところも強みの一つなのかもしれません。

当社では、通信費の見直しや、フィッシング詐欺を防ぐためのセキュリティー強化の提案をはじめ、2022年には鹿追町と協定を結び、高齢者向けのスマートフォン講座を開催。生活をより豊かで便利にするための情報提供を行っています。「ただ単に端末を販売するのではなく、お客様目線になって、困りごとを解決することで地域貢献をしていきたい」と話すのは、代表取締役の飛岡抗さん。複数の事業を通して地域のモバイルライフをサポートしています。

安田さんは「ご提供できるサービスの種類が多いので、よりお客様のお役に立てている実感があります。今後も新しい商品やサービスがどんどん出てくると思いますが、すぐに対応できるように知識を付けていくのが目標です」と目指す姿も明確です。常に新しい情報をインプットしながら、顧客に寄り添った接客を行う姿は、地域の人たちからますます頼りにされる存在になることでしょう。