丁寧なカウンセリングでなりたいスタイルを引き出したい【美容室イニシエート イオン店】

よく通る明るい声とトレードマークの笑顔を絶やさずヘアスタイルの悩みに寄り添う野久さん。流行や最新技術を敏感にキャッチし、女性たちの奇麗を引き出します。

野久さんが美容師の仕事に興味を持ったのは中学生の時。100円ショップのすきばさみを買って、自宅でこっそりセルフカットをしたのが始まりでした。当時毛量が多く、ヘアスタイルがまとまりにくいことに悩んでいた野久さん。「いざ自分でカットしてみると、毛先がバラバラになってしまって…。親にも驚かれ、慌てて美容室に行って直してもらいました」。プロの手で奇麗に整えてもらったことが、美容師にあこがれるきっかけとなり、卒業後は美容師の国家資格取得を目指して札幌の専門学校へ進学。技術だけではなく、接遇も含めて細やかな指導を受けました。

入学当初から「帯広に戻って就職する」と心に決めていたため、校内で開かれた就職説明会では、十勝のヘアサロン3社の話を重点的に聞いたという野久さん。一番重視したのは、技術を高められる職場であるかという点でした。「特にイニシエートは勉強会や講習会が充実していたのと、成人式の振り袖の着付けを行っていて、学んだことを生かせそうだと感じました」。こうして帯広へUターンし、アシスタントとして社会人生活がスタートしました。

入社後はシャンプーやカラーなどを先輩に教わりながら、社内で定められたステップに沿って練習を重ねます。先輩や店長から合格と認められれば次のステージへ。「一つの課題をクリアするのに、多い時で5、6回程テストを受けました。何度挑戦しても最後まで先輩方にしっかり面倒を見ていただけるのがありがたいです」。また、月に一度の講習やセミナーに参加することで、着実にスキルアップできるのも当社の特徴の一つ。「直営の東京・恵比寿店との連携で、全国で活躍している方を招いた勉強会が開催される機会もあり、最先端の情報に触れられるのが刺激になります」。社内のバックアップ体制にも助けられ、入社から4年後にはスタイリストとして顧客を担当する立場になった野久さん。カウンセリングから、シャンプー、カットなど、一人の顧客に対してすべての工程に責任を持ち施術を行っています。「流行や最先端の技術は常に変化していくので、日常生活の中でもアンテナを張り、接客に生かしていきたいです」。

現在、野久さんには新たに任された役割があります。それは、産休に入った従業員の不在期間中、顧客の一部を担当することです。「丁寧に引継ぎを行い、自分なりのプラスアルファを提案できるよう頑張りたいです」と意気込みます。その時頼りになるのは、一人ひとりの情報が記されたカルテ。そこには、施術内容や過去に使用した薬剤などが詳細に記録されているため、質の高いカウンセリングを行える仕組みになっています。当社では、誰もが長く活躍できる職場を実現するため、さまざまな働き方ができる環境づくりを実行中。身近にロールモデルがいるのは、野久さんたちのような若い世代の安心感にもつながっています。

今後も技術を磨くと同時に、接客に力を入れたいと話す野久さん。「お話するのが好きなので、お客様と楽しい時間を共有し、ニーズをくみ取っていきたいです」。これからも笑顔と元気な声で店内を明るくしながら、たくさんの人たちを美しくしていくことでしょう。