自分のやりたい仕事に一直線！料理で目の前のお客様を笑顔にしたい【台湾まぜそば専門店 たか家】

「飲食業以外の道を考えたことがない」という程一直線に自分のやりたいことに突き進んできた髙橋さん。「台湾まぜそば」のおいしさを広めるため、従業員一丸となり新メニューの開発などに力を入れています。

幼いころから食の分野に興味があり、料理が好きだったという髙橋さん。食品ビジネスについて学ぶことのできる高校に進学し、座学や実習を重ねました。パン作りをしたり、レシピの考案から販売までを体験するなど、3年間でさまざまな経験を積み、卒業後の就職先に選んだのも飲食業でした。「この道に進むのは自分にとって自然な選択だったと思います」と話します。披露宴でイタリアンやフレンチ料理を提供する仕事を数年続けた後、フルーツサンドとジェラートのお店で店長として勤務。「北海道物産展で全国を回った経験が印象深いです。東京、九州、東北など各地に1カ月程滞在して調理や販売をする貴重な経験をさせてもらいました」と、かつての充実した仕事を振り返ります。しかし多忙な毎日の中で髙橋さんが感じていたのは、ほんの少しの物足りなさ。「出来上がったものをテイクアウトしていただくことの多い仕事だったので、お客様の食べている姿や感想を知ることはなかなかできませんでした」。こうしたことから環境を変えようと転職を決意。情報収集をする髙橋さんに声を掛けたのは、高校のクラスメイトであった「台湾まぜそば専門店 たか家」の中村店長でした。「高校のころから将来の夢を話す仲間として親しくしていたので、一緒に働いてみようと思いました」。こうして当店の一員として厨房で料理の腕を振るう仕事がスタートしました。

当店は帯広市で昨年7月にオープンした台湾まぜそば専門店。「台湾まぜそば」とは、台湾ミンチを極太麺に載せた汁なし麺で、刻んだ生のニラやネギ、魚粉などを加え、かき混ぜて食べる名古屋めしとして知られる料理です。髙橋さんはこれまでのキャリアを生かし、主に厨房で調理を担当。調理場はオープンキッチンとなっているため、カウンターからは調理の様子がよく見える作りになっており、同時に髙橋さんからは、来店客が食べる姿を間近で見ることができます。「おいしいという声や笑顔を見るとうれしいですし、より満足していただけるお店にしたいというモチベーションにつながります」と笑顔を見せます。また、オーナーや店長と共に定期的に行われる新メニューづくりにも参加し、商品化を進めるのも髙橋さんの役割です。「初めて台湾まぜそばを食べる方はもちろん、常連のお客様にも新しい味を提供できるようなメニューを提案していきたいです」と、積極的に取り組んでいます。

「お店は明るい雰囲気で、長く働いているスタッフも多く、チームワークの良い職場です」と話す髙橋さん。特にアルバイトスタッフが働きやすいようにシフトの調整に配慮したり、教え方を工夫することを心掛けていると言います。「料理に自信があるのは当然ですので、『また来たい』と思っていただける気持ちの良い接客にもっと力を入れていきたいです」とその先を見据えます。

これまで迷うことなく飲食業界一筋でキャリアを重ねてきた髙橋さん。「ずっと飲食の仕事だったので、それ以外は考えられないというのが正直なところです」と、今後もこの世界でキャリアを重ねていくつもりです。「ゆくゆくは店長と一緒に自分たちの力でカフェをオープンさせたいという夢を持っています」と、高校時代に語り合った夢を実現させることを目指しています。これからも十勝唯一の台湾まぜそば専門店としての存在感を高めながら、新たなファンを獲得するための挑戦は続きます。