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ご遺族の気持ちに寄り添い別れの時をサポートする仕事【株式会社のむら葬祭】

2023年7月17日公開

私が選んだ職場

新卒で飛び込んだ葬祭業の仕事。基礎を身に付け、経験を重ね、現在では斎場支配人として活躍する鈴木さん。そこにはご遺族のために親身になって対応する優しさと、先頭に立って従業員を引っ張る強さがありました。

斎場支配人/鈴木弦太さん(41歳)
音更町出身。大学卒業後Uターンをして新卒で株式会社のむら葬祭へ入社。以来顧客との打ち合わせや納棺、葬儀の進行などあらゆる業務を担当している。

祖父との別れを経て葬祭業の仕事を志す

高校卒業後は、札幌の大学でスポーツ学を専攻した鈴木さん。その在学中に祖父が他界し、のむら葬祭で葬儀を行ったのが鈴木さんと当社との出合いでした。「大学の講義の都合で納棺式までしか参加できなかったのですが、こんなすごい仕事があるんだと思ったのが最初の印象です」と当時を振り返ります。祖父との別れの際には、就職先として当社をイメージすることはなかったと言いますが、当時は就職氷河期で、就職活動ではなかなか良い結果が得られない時期。今後の進むべき道を模索する中でふと祖父との別れを支えてくれた当社の従業員の姿を思い出し、葬祭業にチャレンジしてみようと新たな目標を見つけます。「きっと祖父のことがなければ、選ばなかった業種だと思います。でもこれまで働き続けてこられて、不思議な巡り合わせのようなものを感じています」と話します。

入社後は葬祭部に配属され、先輩に付いて実践を重ねながらさまざまな経験を積みました。鈴木さんが入社した1年後には、音更町民斎場が完成。「これまで会館やお寺にお伺いして祭壇を作り葬儀を行っていましたが、自社で斎場を持つことで仕事のスタイルが変わりました。みんなで一つひとつ確認しながら自分たちのお見送りの形を模索したのは特に思い出深いです」。現在では鈴木さんが支配人を務める音更町民斎場に加え、士幌町にも斎場を持ち、地域の人たちが安心して最期の時を過ごすことができる場所を提供しています。

顧客に安心してもらえるよう専任制で葬儀をサポート

当社は昭和8年に「野村造花店」として創業。以来音更町を中心に地域に根差した葬儀会社として歴史を刻んできました。仏式や神式、家族葬や一般葬など、どのような形式の葬儀にも対応しています。鈴木さんの仕事は、ご遺族との打ち合わせや納棺、葬儀の受付、司会など多岐にわたります。「当社の特徴は担当者が専任になっていることです。一般的には役割分担を行いチームで進める形が多いのですが、一人の担当者が責任を持って対応し、よりご遺族に安心していただけるようにしています」。この専任制のスタイルは、当社が創業以来大切にしていることとして、代々受け継がれています。

また、昨年には支配人に起用された鈴木さん。現場の仕事以外にも、従業員の管理など業務範囲は広がっています。「上司と部下は上下関係ではなく、『前と後ろの関係』だと考えています。いざという時に前に立って仲間を導いていける人になりたいです」と目指す上司像は明確です。

常に先を見据え、自分を成長させていきたい

就職を機にUターンをして、生まれ育った地域で17年以上葬祭業の仕事をしている鈴木さん。「私の仕事は、営業職とサービス業の2つの側面があります。悲しみの中にいるご遺族の気持ちに寄り添うだけでなく、お寺さんや町内会などたくさんの方とコミュニケーションを取り、ご遺族の望むことを実現していくのが難しくもあり、やりがいです」。ご遺族からの「ありがとう」の言葉が何よりの喜びとなり、今後もより良いサービスを行うためのモチベーションとなっています。「葬祭業はこの先も必要とされる仕事ですが、時代と共にニーズが更に変化していくと思います。今後も昔ならではの伝統を大切にすると同時に、しっかり最新の動向を把握して常に先のことを思い描いていけるよう自分を高めていきたいです」。これからも困った時に地域から必要とされる存在であり続けるために、鈴木さんの挑戦は続きます。

  • 常に周囲に気を配りながら、通夜や告別式の進行を行う

  • 分業制ではなく、選任担当者がすべての場面に関わるのが特徴の一つ

  • 電話での問い合わせに丁寧に対応する鈴木さん

ご遺族のご要望を実現するために全力でサポートいたします

取締役部長/片山真和さん

当社は地域に根差した葬儀会社として、ご遺族がかなえたいことを親身になってお聞きし、実現をサポートしています。古い伝統を大切にしながらも、新しい技術を積極的に学ぶと同時に、スタッフの所作や言葉遣い、コミュニケーション能力の向上にも力を入れています。今後も地域に愛される会社づくりを行っていきます。

株式会社のむら葬祭

昭和8年に創業。音更町と士幌町に斎場を持ち、故人と家族のお別れの時間を過ごすためのお手伝いを行っている。

北海道河東郡音更町大通15丁目1
TEL.0155‐42‐2177
http://nomura-sosai.jp/