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若手の自主性を高め働き方改革を推進!「育休」の取得も後押し【株式会社オビトラ】

2023年5月15日公開

私が選んだ職場

株式会社オビトラでカーポートの製造を担当し、9年目を迎える岡田さん。会社で初めてとなる「育休」を取得して4カ月間育児に専念し、このほど復帰したばかりです。「今後後輩たちも取得しやすくなればいい」と、前例を作った先輩として、働き方改革を進めています。

岡田 怜さん(29歳)
士幌町出身。帯広高等技術専門学院で金属加工を学び、株式会社オビトラに入社して9年目。

金属加工の技術を学びカーポート製造部門へ

高校時代、金属加工に興味を持ち、卒業後は帯広高等技術専門学院の金属加工科に進んだ岡田さん。2年かけて専門知識と技術を学び、同学院の指導講師に「技術を生かせる職場」と勧められたのが、株式会社オビトラでした。

「インターンシップ制度を利用して2週間ほど就業体験をした時、同世代の従業員が何人もいて話しやすい雰囲気でした」と話します。また、仕事を親切に教えてくれた先輩には同学院の卒業生も多く、「ここなら働きやすそう」と入社を決めました。

当社の業務は、ヨーロッパの農業機械の輸入販売、カーポートや太陽光発電設備等の建築事業が中心です。入社後はカーポートの製造部門に配属され、骨組みや梁の製作を担当。最初は段取りが悪く、製造に時間がかかっていましたが、慣れるにつれスピードも速くなっていったそうです。その後もカーポートを専門に手掛け、3年前には仕事ぶりが認められて主任に昇進。製造全体の流れに目を配るようになりました。

協力して大きな物件をこなすことがやりがいに

カーポートの製造では、まず営業担当者がお客様と打ち合わせをし、図面作成者が希望のスペースに合わせたカーポートを設計。その後、図面通りの資材を仕入れて、製造部門でパーツの製造に取り掛かります。「営業、図面作成、穴開け・切断加工、溶接、塗装など、いろいろな人が関わりますので、期日までに納品するための工程を調整しなくてはいけません」と岡田さん。特に塗装は、塗る、乾かす、置くといった一連の作業に時間がかかるので、出荷日から逆算して塗装の日程を決めていきます。クライアントが指定する納期に間に合うよう調整し、特注品など時間が余計にかかると判断した場合は、営業担当者に改めてお客様と交渉してもらうこともあると言います。

カーポートと一口に言っても、案件により大きさも形状もさまざまです。設置スペースに合わせたサイズのカーポートを提案するのはもちろん、3面に壁を作りたい、片面にネットを付けたいなど、いろいろな要望に応じています。特注のパーツの場合はロボットによる溶接はできないため、腕の見せ所です。「自分の手で溶接して仕上げられると達成感を味わえます。また、例えば10台用のカーポートや公共施設の屋根の取り付けなど、チームで協力して大きな物件を完成させた時はやりがいを感じますね」と話します。

製造の仕事では人と話すことが大切

新たに入社する人がいれば、主任として指導する立場でもある岡田さん。働く上で大事なことを聞いてみました。「製造の仕事なので手先が器用なほうがいいですが、他の従業員とのコミュニケーションが良く取れることが大切です。スタッフ同士の交流を心掛ければ、教えてもらう仕事の量、助けてもらえるタイミングが増えるはず。その結果、スムーズに仕事が進むと思います」と、新人に向けてアドバイスしてくれました。

実は岡田さんは初めてのお子さんの育児のため、当社初の「育休」を4カ月間取得し、職場に復帰したばかり。「お風呂に入れたり、寝かしつけたり、妻と交代で行っていました。もちろんスマートフォンの待ち受け画面には長女の写真を使っています」と顔をほころばせる岡田さん。かわいい赤ちゃんとの時間は、仕事にも良い影響を与えそうです。「部長が強力に後押ししてくれたので、育休を取得することができました。自分の育休を実績にして、これから後輩たちが取得しやすくなればいいと思っています」。

岡田さん自身が、日ごろから良好なチームワークを築いていたからこそ、育休の取得が実現したといえます。働き方改革を進めている当社では、父親として育休を取ることが当たり前になる日も、そう遠くないかもしれません。

  • カーポートの部材が図面通りの長さがどうか、チェックしてから作業に入る

  • 溶接ロボットは特注以外の柱部材に使用。ミスしないようデータを入力して操作する

  • 柱の頭部分を溶接後、金属のカスを丁寧に除去。奇麗な仕上がりを心掛ける

若いスタッフの考えを取り入れ働きやすい職場環境を実現

製造事業部 製造部長/木村 暁さん

当社では、残業はせず休日を増やしたいという、次代を担う若いスタッフの考えを取り入れています。定時の時間内で作れる工程を自主的に考えてもらう他、5つの製造工程を全員がフォローできる体制にし、忙しい時でも休みを取れるようにしました。有給休暇も現場で相談し、調整できれば上司に報告してもらうなど、働きやすい職場環境を実現しています。

株式会社オビトラ

昭和55年創業。40年以上にわたり、主にヨーロッパの農業機械の輸入販売、カーポートや太陽光発電設備等の建築事業を手掛ける。残業をなくして休日を増やすなど、働き方改革を推進中。

北海道河西郡芽室町東芽室基線16‐4
TEL.0155‐62‐1107
http://www.obitora.com/