インテリアを通してお客様の人生に長く寄り添いたい【株式会社ウッディーリビング クラフトネス】

ブライダルの仕事で培った感性を生かし、インテリアショップのマネジャーとして生き生きと働く杉本さん。家具を通して家族の物語を紡ぐ仕事に日々やりがいを感じています。

高校生のころの杉本さんの夢は、ウエディングプランナーになることでした。お姉さんが結婚の際に式を挙げなかったこともあり、「いつか姉の結婚式をプランニングしたい」と思ったことがきっかけだと言います。そんな夢を抱いて札幌のブライダル専門学校に進学し、卒業後は札幌市内の結婚式場に就職。まずはサービススタッフとして働き始め、時にはプランナー業務も担いながら、お客様と接する中で経験を積んでいきました。
そうして2年半ほど経ったころ、家庭の事情で実家のある中標津町に一度帰ることになります。「実家に帰って仕事探しを始めましたが、当時はいずれブライダル業界に戻ろうと思っていたので、アルバイトとして住宅メーカーのウッディークラフトに入社しました」。
杉本さんが就いた業務はマーケティングのサポートでした。イベントや広告のスケジュール管理、SNSの更新などを担当。働き始めて2年ほど経ち、そろそろブライダルの仕事に戻ろうかと考え始めていた時、思いがけない転機が訪れます。

ある日、杉本さんがいつものように仕事をしていると、社長から「何かやってみたいことはないか」と声を掛けられます。「ブライダルの仕事をしていたころから空間やテーブルのコーディネートに興味があったので、インテリアを手掛けてみたいと答えました。その時は知らなかったのですが、偶然にも社内でインテリア事業を始める案が進行中だったのです」。その後、正式にインテリア事業への進出を決めた会社から「手伝ってほしい」と誘われ、オファーを快諾。1年間はマーケティング業務を続けながら準備を重ね、2021年4月、釧路町にインテリアショップ『クラフトネス』をスタートさせました。
同店のマネジャーとして正社員になった杉本さんは、活躍の場を中標津町から釧路町に移し、精力的に働き始めました。商品選びやお店のイメージ作り、新規顧客の開拓など、仕事は多岐にわたります。「今年の2月にはキッチンやカーテンの取り扱いも始めました。ブライダルの仕事で培った感性とマーケティング業務での経験を生かしながら、お客様がいつ来店しても新鮮に感じられるような店作りを心掛けています」。輝く女性にスポットを当てるFMくしろの番組コーナー「ウーマンデイ！」（4月11日放送）にも出演し、日々を彩るインテリアの魅力を紹介してくれました。

そんな杉本さんがやりがいや喜びを感じるのは、お客様の反応に触れた時。「例えば家具を納品した際にお客様が喜んでくださるのを見ると、自分のことのようにうれしいです。雑貨や家具を通して、日常がちょっと豊かになる幸せを感じてもらえたらいいですね」。
ウッディーリビングのホームページには「家族の歴史をつくる家具」というコンセプトが掲げられています。これは、家や家具を売って終わりではなく、お客様の人生に長く寄り添える会社でありたいという社長の理念に基づいたもの。そもそも杉本さんがウッディークラフトでアルバイトを始めたのも、その理念に共感したからでした。「結婚して家を建てたり、家族が増えたりと、人生にはさまざまな場面がありますが、家や家具は長い時間をかけて家族の歴史を刻み、物語を紡いでくれるものです。そういう仕事に携われることに喜びを感じます」と、杉本さん。これからの夢を伺うと「人生に寄り添うという意味では、いつかブライダル事業に取り組みたいという夢もあります。これからも自分を磨きながら、お客様に幸せを感じてもらえるような仕事をしていきたいです」と、笑顔で語ってくれました。