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私が選んだ職場【株式会社トーショウビルサービス】

2021年10月4日公開

私が選んだ職場

調理師だった片桐さんはこれまでとは違う仕事を経験してみたいという思いに駆られ、ホテルの客室清掃員として再出発。その後、仕事ぶりと人柄が認められ客室清掃のチームリーダーとして活躍していきます。

人間関係がとても良い職場だと感じ、私も働きやすい環境づくりを心掛けています。

客室清掃インスペクション/片桐 恵さん
パートとして入社後、正社員となり清掃スタッフのまとめ役に。職場では万歩計が一日1万歩以上カウントする。

好奇心と同僚の言葉に異業種への挑戦を決意。

調理師として函館市内の施設で長く勤務していた片桐さんは、ある日、仕事を変えてみたいと思っている自分の心に気が付きます。そこでひとまず職場を変えてみようと、保育園に調理師として転職。ところが、再度転職を考え始めることに。「そんな時、以前の職場の同僚から、違う職種に就いてみてもいいのではとアドバイスされたんです」。
これまでの仕事と全く違い過ぎるのもまた不安なもの。身の振り方を考えていた時に目にしたのが、ホテルの客室清掃員を募集するトーショウビルサービスの求人広告でした。「実は調理師になる以前、ホテルの客室係として短い期間働いていたことがあるんです。業務内容は大まかに把握していましたし、清掃の仕事ならできそうだと思い応募しました」。
実際に体験する客室清掃は、想像以上にハードな業務でした。複数の部屋を決められた時間内に清掃しなければならず、入社した当初は毎日筋肉痛だったと言います。それでも経験を重ねる中で体の使い方にも慣れて、当初は1室あたり1時間以上かかっていた作業も、半分ほどの時間に短縮できるようになっていきました。

客室清掃の仕上がりをお客様の立場で確認する。

入社して半年が経ったころ、片桐さんは清掃スタッフの取りまとめ役と、清掃後の部屋の検査役を兼ねたインスペクションに就任します。「パートタイムで働く清掃スタッフがスムーズに作業できるようにするのが私の役目です」。一番乗りでホテルに入って初めに行うのがスタッフの振り分け。一人ひとりの技量を見極めながら、掃除が必要な部屋に組み込んでいきます。「全客室を一覧できる清掃指示書と呼ばれる表があり、『タオルを入れる』、『セット済み』、『子ども用スリッパ』等の必要な情報を記入し、その指示に沿って各自が担当の部屋を清掃します」。
清掃時は部屋のチェックアウト状況などがリアルタイムで分かるタブレット端末を全員が携行。誰がどこで何をしているか共有できるように、情報を入力しながら作業を進めます。
清掃が終わるとインスペクションである片桐さんの出番。隅々まで掃除が行き届いているか、ポットの中に水が残っていないか、家具の配置が曲がっていないかなど一つひとつ確認。もれなくチェックするために、自分が宿泊客になったつもりの“お客様目線”で見ることも必要だとか。ミスがあった場合には修正し、後ほど担当スタッフに伝えて再発防止に努めるそうです。

スタッフの個性を理解し、働きやすい環境を作る。

インスペクションとして掃除後のチェックを行う片桐さんですが、人手が足りない時には自らも部屋を担当して清掃業務を行います。「スタッフ不足ということもありますが、自分が経験していない業務について的確な注意やアドバイスはできませんし、裏付けのない言葉では言われた方も納得いかないでしょう」。
また、入社した当時、上司からコミュニケーションが大事な職場であると教わり、自身も人間関係がとても良い職場だと感じたことから、働きやすい環境づくりを心掛けていると言います。「ホテル側から指摘されたことを注意する時でも、ストレートに言葉を伝えるだけではストレスを感じるだけです。どう言えば上手く伝わるか、スタッフそれぞれに言葉を選びながらお話ししています」。
そんな片桐さんの目標は、スタッフ全員の業務のスピードを上げること。現在はコロナ禍でホテルの稼働率が低い状況ですが、アフターコロナでは現在の倍以上の利用客が見込まれます。その時にサービスの質を落とすことなく対応できるように準備することがホテルの質を保つことにつながると話す片桐さん。お客様がくつろぐ様子を思い浮かべながら、今日もはつらつと業務に取り組みます。

  • 移動中も常にスタッフの状況を確認

  • スタッフの担当する場所をホワイトボードに書き出す

  • 掃除が終了した部屋を備品の動作確認を行いながらチェックする

  • 客室の清掃は一人で行う

  • 非常用階段を利用してエレベーターを待つ時間を節約

  • 必要なリネン類をバックヤードから取り出す

おもてなしの心で客室を準備する。

ホテルの客室清掃は人と接しない裏方の仕事ですが、部屋を奇麗にするという意味では接客業と同様のおもてなしの心が必要です。作業自体は自宅の掃除とほとんど同じで、難しい業務はありません。その一方では、ホテルの満足度を大きく左右する業務でもあります。ドアを開けた時にお客様ががっかりしない部屋を意識するようにと、スタッフには伝えていますね。
管理部 管理課/酒井教好さん

株式会社トーショウビルサービス

「情熱と最新の技術でビルに命を与える」をコンセプトに昭和61年に創業した総合ビル管理会社。清掃、警備、設備の3つの部門を事業の柱に、地域社会をサポートする企業として躍進中。

北海道函館市中道1丁目1‐12
TEL.0138-30-3000
https://www.to-sho.jp