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私が選んだ職場【函館麦酒醸造所 ozigi(オジギ)】

2021年9月13日公開

私が選んだ職場

1年間の長期出張で函館生活を続けていた八木野さん。本社に戻る日が近づく中、このまま残りたいと転職を決意。通いつめたバーのマスターからの誘いを受けて、未経験だった飲食の世界へと転身します。

気に入った都市で暮らすため、未経験の業界へキャリアチェンジ。

株式会社H.M.Works
函館麦酒醸造所 ozigi(オジギ)
バーテンダー/八木野創太さん(27歳)
新潟県出身。小学生のころから書道教室に通い、高校、大学で芸術寄りの書道を学ぶ。大学卒業後は書道用品店に就職し、2019年に函館に赴任。

赴任した先が気に入り、転職して留まることに。

書道が縁で地元新潟の書道用品会社に就職した八木野さんは、全国の百貨店を巡回して筆や紙などを展示販売する業務に就きます。「販売会に2週間出店、合間に休憩を挟みながら別の町に移動して2週間出店するという生活を続けていました。いろいろな人に会える仕事で楽しかったですね」。
3年ほど経ったある日、取引のあった書道家が函館に書道用品店を作ることになり、新規店舗の準備とバックアップのため函館へ赴任することに。移動続きの生活とは異なり、一カ所に腰を据える毎日はコミュニティーや人と深く関わることができ、その生活をすっかり気に入ります。「1年が経ち、函館での業務が終わって新潟に戻ることになりましたが、このまま函館に残りたいと強く思ったんです」。なんでもチャレンジする姿勢でいれば仕事は見つかるだろうと4年間勤めた会社を退職。数日後、足しげく通っていたバーのマスターに近況報告したところ、クラフトビールを醸造する事業を新たに展開するので一緒に働いてみないかと声を掛けられます。お店で出されたビールの味をきっかけに、奥深いビールの世界に興味を持ち始めていたこともあり、マスターの申し出を受けることにしました。

経験を積むために飲食店でアルバイト。

新たな就職先が見つかった八木野さんは、新事業がスタートするまでの半年間、マスターのもとでアルバイトとして働き始めます。「学生時代を通じて飲食店で働くのは初めて。マスターが接客する姿を見習いながら、ビールの注ぎ方やカクテルの作り方、グラスの扱い方などを勉強しました」。更に経験を積みたいと思い、日中は回転ずし店でアルバイト。テーブルの片付けや洗いもの、お客様の案内など飲食店に必要なスキルを積んでいきます。
こうして新たな事業が動き出し、ビールの醸造とそれを提供する店づくりがスタート。半年後にはビア&パブ「ozigi」が完成し、オープニングスタッフとして店長に就任。元々人と接するのが好きなタイプで前職での経験も手伝い、接客業務にはすんなりと入っていきます。一方、常に書道という共通のテーマがあったころとは異なり、お客様から話題を提供されることの多い現在は、会話の内容もさまざま。営業マン時代に上司から、「話題を広げることができれば、お客様は商品ではなく自分に付いてくれる」と教わっていた八木野さんは、本屋に通ったり、会話で出てきた気になるキーワードを調べる癖を付けるなど、見識を広めることを心掛けているそうです。

失敗した経験を生かし、業務の工夫で再発を防止。

新店舗がオープンして2カ月、新しい職場に慣れていく一方、失敗も少なからず経験しているという八木野さん。「予約の人数を覚え間違えて、実際よりも少ない人数で準備を進めていたことがありました」。幸いその時は座席に余裕があり、どうにか対応できたそうですが、この経験以降は予約表の書き込み欄を大きくしてしっかりと書き込めるようにすると同時に、予約内容を何度も復唱し、お客様に確認することで改善したそうです。
こうして始まった八木野さんの新しいバーテンダー生活。当面の目標は、かつての自分がそうであったように、「こんなにおいしい飲み物があるんだ」という感動的なビールとの出合いを多くの人に経験してもらうこと。そのためにも、ビールの歴史や製法などの勉強は欠かすことはできません。そして、今後は料理や醸造にも関わりながら、オールマイティーにどの業務でも役に立てるようになりたいと熱く語ります。常に向上心を持ち、一生懸命な八木野さんに会うために来店するお客様が、今後も増え続けることでしょう。

  • 食器や調理器具はすぐに使えるようにこまめに洗う

  • 営業前と営業終了後には毎回タップを外して洗浄

  • 厨房の裏に回ってビールの入ったタンクをホースでつなぐ

お客様の希望を察し、一人ひとり丁寧に対応する。

接客業はお客様に満足してもらうことが第一です。天候の話のように答えやすい質問を手掛かりに、話したいタイプなのか、聞き役に徹したいのかなど、お客様が何を求めて来店されているのか見極め、サービスを提供するようにスタッフには伝えています。その際、家族や恋人など、自分にとって大切な人を想定して接客すると、失礼な振る舞いを防ぐことができますね。
統括マネジャー/金崎昌之さん

株式会社H.M.Works
函館麦酒醸造所 ozigi(オジギ)

今年の7月にオープンしたオリジナルクラフトビールを提供するビア&パブ。苦味を抑えたビールや季節のフルーツで香りを付けたビールなど10種のオリジナルビールが楽しめる。

北海道函館市末広町16-13
TEL.0138-24-2021