私が選んだ職場【ファンファクトリー帯広店】

会社の広告やSNSを通じて、車のメンテナンスの大切さを発信し続けている上野さん。上野さんによる明るく活気ある雰囲気づくりと、車に関する分かりやすい説明が安心感を与え、新たなお客様との出会いを生み出しています。

帯広市で車のトータルカーメンテナンスを行う「ファンファクトリー帯広店」は、車のことなら何でも相談できる地域密着店として、2年前にオープンしたばかりのお店です。上野さんはオープンから2カ月後に入社して以来、社内広報業務を中心に、事務、WEB管理などの業務を行っています。小学生のころはサッカーに夢中になり、スポーツをすることが楽しみの一つとなった上野さんは、19歳の時にモトクロスバイクで転倒をしたことがきっかけで車椅子生活となりました。「けがをした時にお世話になった理学療法士さんに何かスポーツを続けたいと相談をしたところ、車椅子ラグビーを勧められ、以来夢中になりました」と当時を振り返ります。その後東京に本社がある外資系企業に就職。帯広で広報業務を行いながら、車椅子ラグビーの活動の支援を受け、東京オリンピック・パラリンピックの出場を目指し、代表の育成選手として練習を続けていました。しかしその矢先に左肩を骨折したことにより競技生活を引退。新しいステップに向けて環境を変えることを考えていたころ、小学校からの幼なじみである堀店長が当社をオープンするという知らせを聞きます。「店長のビジョンを聞いて、僕もこの会社の一員として一緒に会社を大きくしていけたらと思ったのが入社したきっかけです」と話す姿からは、意思の強さが伝わってきます。

当社は店長を含め従業員が4名。顧客満足向上のために一人ひとりが日々スキルを高めることを目指しています。店名であるファンファクトリーのファンは、“楽しい”“楽しく”という意味が込められています。「仕事を楽しめる仲間と、その楽しさの中から生まれる前向きな雰囲気とチームワークを、お客様に還元していきたいです」と話す上野さん。広報では、ファンファクトリーの形をどう外部に発信していくかというコンセプトから考え、チラシなどの媒体やSNSに反映させています。「入社前は未経験だったフォトショップやイラストレーターなどのアプリも使うのですが、今では大分使いこなせるようになってきました」と笑顔を見せます。
カーライフをサポートするために、季節に合ったメンテナンスの方法や、よくある車の悩みに対する解決方法を提案。それぞれの発信には、「愛車を奇麗に保つことで、長く乗ってほしい」という願いが込められています。「お陰様でコーティングや社内清掃のご依頼が年々増えている実感があります。より安心して愛車を任せてもらうために、SNSを通じて私たちがどんな仕事をしているかを透明化していくことが必要だと考えています」と話します。

広報や事務という立場から職場を支え、自社のコンセプトを発信し続ける上野さん。「時間が経過するほどに車の調子は変わります。定期的に適切なメンテナンスをすることで車に長く乗れることを入社してから知りました。今後は専門的なお問い合わせにも適切にお答えできるように、車の知識を増やしていきたいです」と話します。そして、入社するきっかけとなった堀店長のビジョン、「多店舗展開や異業種とのコラボレーション」によって、日々を楽しみながら自分たちにしか実現できない業態へと会社を成長させることに、上野さん自身の夢を重ねています。「これまではアスリートとして福祉に携わる方々に支援されてきました。ですが、これからは生きづらさを抱えている人たちを支援する立場となり、地域の役に立つことが夢です」。上野さんの夢が、店長のビジョンとの相乗効果を生み出せることを思い描きながら、日々の仕事に打ち込んでいます。互いの夢を語り合い、それを応援する職場環境。まだ見ぬ次のステージは、信頼関係と自由な発想の中でこそ生まれるものなのかもしれません。