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世の中に欠かせないインフラを支え整備することに誇りを持つ【登楊建設有限会社】

2024年9月9日公開

私が選んだ職場

古着が好きで、一度は自分のお店を持つことを夢見た坂下さんですが、父親の誘いもあって東京から北海道へ。今ではインフラを整備する仕事に誇りを持つまでに成長し、業界や会社の将来まで考えるようになりました。

工事部係長/坂下 翼さん(39歳)
東京都出身。スポーツ観戦が趣味で、特に野球が好きだという阪神ファン。

開店資金を集めるため配送業に従事

ホームセンターをはじめさまざまな業種、職種を経験し、自分に合う仕事を模索していたという若かりしころの坂下さん。古着が好きということもあり、衣料品店で働いていた時もあったと言います。いつか自分で古着屋を開きたいと思うようになりますが、そのための資金がありません。夢をかなえるために一度アパレルから離れ、次の職場に選んだのが配送業でした。

交通量の多い大きな道やすれ違うのがやっとの路地裏など、積み荷に注意を払いながら安全運転を意識。同時に配達時間の厳守も心掛けていたそう。「状況によっては遅れることもあります。ただ、そうなる前に相手に一報を入れることが大事ですし、その点は徹底していました」。気付けば3年が経過。配達先でお店を開くことの大変さや厳しい現実を目の当たりにするうち、意思に迷いが生じたそう。古着屋をオープンさせたいという夢が坂下さんの中でだんだんと小さくなっていきました。

単身で故郷の旭川に戻り、会社を継いでいた父親から連絡が来たのはそのころでした。「これからどうしようか考えていた時に『一緒に働かないか』と声を掛けられました。北海道で働くのも面白そうだと思って誘いを受けることにしたんです」と入社したのが現在の職場、登楊建設有限会社でした。

勾配も計算し路面を補修

高速道路メンテナンスのプロ集団として、道央自動車道は美唄ICから士別剣淵IC間を、深川留萌自動車道は深川JCTから深川西IC間の道路管理を行う同社。路面の穴やひび割れ、劣化したアスファルトを補修するのが主な業務です。雪解けと共に補修が始まり、雪が降り始める10、11月まで毎日のように補修工事を行うと言います。7、8人で連携を取りつつ作業に当たりますが「特に大変なのが夏場の作業です。気温はもちろん、熱せられた路面からの照り返しもあるので、暑さ対策が必要になります。また、すぐ横の車線を高速で車が駆け抜けていくため、緊張感を持って業務に臨んでいます」。

傷んだ箇所だけでなくその周囲も削ってから合材を敷きならすのですが、この「ならす」作業が一番難しいそう。「レーキという道具を使って仕上げていきます。しかしこの精度が、数ミリの世界なんです。でこぼこして振動が伝わってしまうと、車の中で飲み物をこぼすかもしれない、という意識で奇麗な補修を心掛けています」。範囲や程度によっては数日かかる時もあれば1日で数カ所直したりとさまざま。雨水の流れも考慮し勾配も計算して仕上げるなど、技術と経験をフル稼働させ快適な路面を作り上げています。

チャレンジしやすい環境で成長を重ねる

冬場は道路補修に代わって、除雪が主な業務に。連絡員が定時に路面パトロールに出て、規定値以上の積雪が確認されると出動となるそう。「3台の除雪車が連なり、無線で密に連絡を取り合いながら速度を合わせて路肩側へ雪を寄せていきます。一般道と交差する場所では高架下に垂れるつららや雪の塊を処理するなど、利用者の安全を守る作業が欠かせません」と坂下さん。ただ、視力の関係で大型免許が取れず除雪車には乗れないそうで、標識車の運転や除雪のサポートに回っていると言います。

入社から13年が経ち、係長として後輩や部下に指導することもしばしば。「自分で答えを見つけた時は忘れないんですよ。考えて試行錯誤することが力になるので、教えるのはある程度にとどめて、アドバイスだけするようにしています」と指導のスタンスを教えてくれました。

この会社の良さはさまざまなチャレンジができ、地域や社会に貢献する機会も多いなど、現場の仕事だけじゃないところだと言います。「社内で立ち上げたドローンクラブがあるのですが、それをビジネスに発展させられないか考えています」と新事業への展開を見据えています。業界の印象を変え、魅力ある職場として人材が集まることを目標に、誇りを持って仕事に臨んでいる坂下さんでした。

  • 作業用の標識をトラックに固定する

  • 走行前にナットのゆるみがないか点検

  • 祭りにも積極的に参加し地域とのきずなを深めている

職場環境を整え女性も活躍

工事部 部長/敦賀和人さん

資本となる自身の体のためにも、家族の安心のためにも健康診断を年2回行っています。また、日報はタブレット端末を利用しているので、手早く簡単に行えるなど働きやすい環境づくりに積極的に取り組んでいます。また近年は女性作業者も働いていて現在は3名が活躍しています。研修・教育制度も充実しているので、未経験でも安心して働ける職場です。

登楊建設有限会社

2000年設立。株式会社ネクスコ・メンテナンス北海道のサポート会社として、24時間365日高速道路の維持管理を行う。安全・安心・快適・便利な移動をお客様に提供する。

北海道旭川市東鷹栖4条4丁目639‐225
TEL.0166‐76‐5104
http://www.tohyoh-kensetsu.jp/