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自然体でいられて好きなことで人の役に立てる場所です【大丸交通株式会社】

2024年7月22日公開

私が選んだ職場

物心ついたころには既に車好きで、傍らには常に車のおもちゃがあったという高橋さん。最初の就職も車にかかわる業種でした。その後母校の職員を経てたどり着いたのがタクシードライバー。好きなことを仕事にして生き生きと働いています。

乗務員/高橋雄一郎さん(29歳)
旭川市出身。旧車が好きで、トヨタのカリーナが愛車。こまめに整備し、大切に乗っている。

転職のきっかけはコロナ禍と親戚のおじさん

旭川工業高等専門学校を卒業した高橋さんは、自動車の内装設計に携わる会社に2年半勤務。その後、ひょんなことから技術職員として母校で働くことになりました。教員ではないため、工作機械の使い方を生徒に教える際は「OBの先輩」としての距離感を大切にしていたそう。しかし、コロナ禍で授業がストップし機械の保全をするだけの日々が続くと、高橋さんは転職を考えるようになりました。「親戚のおじさんがタクシードライバーで、何度か乗せてもらったことがあるんです。人柄が好きで楽しく仕事をしていた記憶から、同じ会社に入ろうと選んだのが当社でした」。

入社した大丸交通株式会社では、普通二種免許の取得支援や社内での新人研修で未経験者を手厚くサポート。高橋さんもまずは同免許の取得からスタートしました。その後の社内研修では、扉やメーターの操作、接客時の言葉遣い、ルートなどさまざまなことを実戦形式で習得。中でも大事な教えが「『道順はちゃんと聞きなさい』というものでした。目的地は一つでも、行く道はさまざまです。お客様とコミュニケーションを取り、どう進むか聞くよう教わりました」。時にはルートを提案したりカーナビを使うこともありますが、基本はお客様の要望通りに進むのだと言います。

優しいペダル操作で揺れない運転を心掛ける

出勤後、乗務員は点呼とアルコールチェックを終えると、車体の点検と清掃を行ってから出発します。その際、念入りに清掃をするのが高橋さんの流儀です。「ディスプレーなどのお客様が触れる部分、フロアマットやシートカバーは徹底的に奇麗にします。やはり第一印象は大事ですからね」と、こだわりを見せます。運転中は基本的な安全はもちろん、お客様の乗り心地を考えなるべく揺れない運転を意識。「最初の会社の時に車の作り手として事故を起こしてはいけないと、優しいペダル操作を教わりました。それが今の仕事にも生きています」。

高橋さんが担当するのは夕方から深夜帯。特に夜中は疲れている方や寝てしまう方も多いため、お客様から話し掛けられる時以外は接客トークも控えめを心掛けているのだとか。しかし、時には「若いですね」と驚きと共に声を掛けられることから始まるコミュニケーションもあると言います。「ドライバーは高齢で、稼げない仕事だとイメージされている方が多いんです。実はそうではないと、この仕事の魅力や需要、僕よりも若い乗務員がたくさんいることをお伝えしています」。そこから会話が弾み、降車時に「いろいろな話が聞けてうれしかったよ、ありがとう」と言ってもらえるとお代以上の喜びを感じるそうです。

大切なのはお客様を思う気持ち

ドライバー同士の情報の共有も大事な業務の一つです。乗車待ちで同じ場所に集まった際、特に後輩には積極的に話し掛けると言います。「乗務員は一人でできる仕事ですが、誰にも話せず本人の中でモヤモヤしたままストレスになるのは良い仕事につながらないと思うんです。雑談から始まり、悩みや相談に乗ってアドバイスすることもあります」。離れた場所にいる時は、LINEグループで情報交換をしているそうです。

また、高い自由度こそがこの仕事の魅力だという高橋さん。「お客様をどこで待ち、いつ休み、どう段取りを組むか決めていいのは本当に面白いですし、他の仕事ではあまりないですよね。時には途中で自宅に帰って休憩することもあるんですよ」と笑います。抜くところは抜く一方、ここだけは徹底しようと力を入れる部分もあります。「例えば荷物を運んであげたり高齢者の手を引いたり、あるいは子どもをあやしたり。目の前のお客様に何ができるのか、という気持ちを失わず行動に移すことが大事だと思っています」。業務自体は人を運ぶシンプルなものだからこそ、そこに付加価値を付け、乗って良かったと思える時間を過ごしてもらうことがドライバーの意義だと考える高橋さん。乗務員歴2年目を迎えた若手ドライバーの、更なる成長が楽しみです。

  • 出発前には欠かせない点呼後のアルコールチェック

  • お客様の快適な乗車のため清掃は徹底して行う

  • 最近割り当てられた新車に乗り一層の安全運転を心掛ける

現代の多様な働き方に対応

常務取締役/伊東裕一さん

当社では乗務員一人ひとりの業務負担を減らそうと、さまざまな設備投資をしました。例えば日報は全自動になり、メーターや位置情報等をリアルタイムで分析。会社に戻った時点で日報がプリントアウトされます。また、急な体調不良はもちろん、家族のために休みを取ることもできますし、家庭優先など多様な働き方に合わせられるのも強みの一つです。

大丸交通株式会社

昭和45年創業のタクシー会社。旭川市内でも最大級の車両数とドライバー数を誇る。グループ企業には稚内や名寄のタクシー会社もあり、道北一円の運送を支えている。

北海道旭川市緑が丘南5条1丁目1‐2
TEL.0166‐66‐2232
https://www.daimaru-g.co.jp/