異業種への興味で挑戦。タイヤの知識を増やし成長を実感できる仕事【タカハシタイヤ】

前職のホテルでは料飲課に配属され、6年間ホール業務を担当していた菅原さん。異業種分野の仕事に興味を持ち、今年4月、タイヤ販売会社に転職しました。新しい知識と技術を身に付ける度に、自分の成長を感じています。

菅原さんは高校時代に居酒屋でアルバイトを経験し、接客が楽しかったことから「人と接する仕事に就きたい」とホテルに就職。6年間、主にレストランのホール業務を担当していたと言います。次第に異業種分野で働いてみたいという気持ちが高まり、今年4月、中古タイヤやホイールを扱う「タカハシタイヤ」に転職しました。

入社後はピット作業員の一員として、お客様の車のタイヤ交換を中心に行っています。ただ、タイヤの知識は全くなく、「タイヤの扁平（へんぺい）率やインチなど、サイズの見方も知らなくて、先輩スタッフに驚かれました」と言います。タイヤ交換作業にしても、これまで父親のタイヤ交換を手伝う程度で、一人で交換したことはありませんでした。「それでもマネジャーをはじめ先輩スタッフは優しい人ばかりで、知識のない自分に一から教えてくれました」と感謝します。サイズはタイヤのどこを見れば良いか、メーカーの種類、車種との関係など、少しずつ覚えていったそうです。

入社後すぐに、冬タイヤから夏タイヤへ交換する時期を迎え、多忙な毎日を過ごします。「5月末にかけて朝から夕方まで、30分に1台のペースでびっちりと作業していました」。経験を重ねたお陰で、タイヤ交換に関しては一通り、ほぼ一人でできるようになりました。

高校時代は陸上部に所属し、砲丸投げとやり投げの競技に出場していたという菅原さん。体力には自信がありましたが、4月中旬ころに筋肉痛になってしまいました。「6年間トレーニングをしていなかったですし、タイヤの持ち運びの際、日ごろは力を入れない腰から足の筋肉を使ったからかもしれません」。早速筋力トレーニングや腰回りをほぐすストレッチなどに取り組んだところ、5月には痛みが気にならなくなりました。体のメンテナンスを意識して働ける、「健康にいい仕事だなあ」と感じたそうです。また、建物の外での作業が多いため、「晴れた日は、青い空を見上げながら仕事ができて気持ちいいです」と笑顔を見せます。

現在、接客は先輩スタッフが中心に担当していますが、作業後にお客様から「ありがとうございます」と感謝の言葉をいただくことも増えてきました。「そんな時はうれしく、達成感がありますね」と仕事へのやりがいを感じ始めています。

「入社したころに比べると、作業の流れが分かってきました」と、ピット内をきびきびと動く菅原さん。「ホイールの付け外し作業も、今までより短い時間で効率良くできるようになりました。そこに自分の成長を感じますね」と話します。

しかし、最後のホイールナットの締め付けだけは先輩スタッフが行うそうです。「車種によって、締め付ける強さが決められています。途中まではインパクトドライバーで締めますが、最後は規定の強さ通り、締め付けていかなければなりません」。この締め付けが強過ぎても弱過ぎても、部品の破損や車体の振動、更にタイヤが外れるなどの事故にもつながる恐れがあります。こうした安全性にかかわる重大な作業を任されるまで、先輩スタッフから学び、経験を積む毎日です。

「今後は、お客様がリピーターになってくださるよう、自分自身の知識を増やして頼られるスタッフになりたいです」と抱負を語る菅原さん。自主的なトレーニングで筋力を付け、今日も万全の体調でピット作業に取り組みます。