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トラック整備を通して物流を支える。仕事に誇りを持てる職場【株式会社丸金 金田自動車 大型事業部】

2024年6月24日公開

私が選んだ職場

子どものころから車が好きで、特にメカニックに興味を持った附柳さん。自動車整備士として身に付けた技術で、真摯にトラックと向き合っています。現在でも海外メーカーの整備方法を勉強するなど、成長を続ける毎日です。

生産部主任/附柳秀人さん(29歳)
旭川市出身。バスケットボールが趣味で、週に1、2回社会人チームの練習に参加している。アウトドアや釣りも好きで、渓流に行くことも多い。

職場の雰囲気を知り入社を決意

附柳さんは幼いころから無類の車好き。中学時代には、父親やその知人が所有する車のタイヤ・オイル交換など簡単なメンテナンスをしていたと言います。「車に触るのが本当に好きで、当時は単純に趣味の一つでした。でも進学やその先の就職を意識するようになり、旭川工業高校の自動車科へ行けばより知識を持って就職できると考えたんです」。

高校ではガソリン・エンジン、ジーゼル・エンジン、シャシの3級自動車整備士の資格を取得。そして就職活動シーズン、現在の職場との出合いが訪れます。学校へ届いた求人募集の中に、大小さまざまなトラックの車検や整備、ユニック等の架装などを行う企業、株式会社丸金金田自動車の名前がありました。「実は知人が当社に勤めていて、どんな会社なのか聞いたところ『見学においでよ』と言ってくださったんです。実際にこの目で従業員のあいさつや職場の明るい雰囲気を見て、良いなと思ったのが決め手でした」。そうして2015年4月に晴れて入社。大型事業部に配属が決まると、大型トラックならではの整備中の危険や安全に対する意識、車検整備の実作業についてマンツーマンで教わりました。

基礎知識をベースに一つひとつチェック

大型事業部の業務は、トラックが保安基準を満たしているかを検査する車検整備と、飛び込みで入った修理を行うクイック整備の2つに分かれます。車検整備では記録簿を元に100近い点検項目をチェック。規定値を下回るものがあれば交換、規定の限界値間近のものや気になる箇所は交換を提案すると言います。また、事故につながりやすい足回り、タイヤ周辺は重点的に確認。「ボルトはさびて折れそうになっていないか、タイヤの回転をスムーズにするハブベアリングはグリスをしっかり交換するなど、ミスのない丁寧な作業を心掛けています」。

一方、クイック整備では主に突発的な修理や交換に対応。緊急事態により業務途中のドライバーを待たせていることもあり、スピーディーな作業が求められます。「急いでいるからと言って、見落としたり雑なチェックになったりしてはいけません。基礎知識という土台があれば、早さと正確さを両立させられると思っています」と附柳さん。時にはエンジンを載せ替えるような重整備や原因特定のために考えられる可能性をしらみつぶしに調べることもあるそうです。

パソコンを使った海外メーカーの整備を勉強中

附柳さんは同社が指定工場としてサービス業務を請け負う、スカニアというスウェーデンのトラックメーカーの勉強会に参加しています。スカニアのトラックは整備方法が特殊なため、メンテナンスや修理を行うには独自の資格と知識が必要になるのだそう。「日本のトラックと違い電子制御が多いんです。パソコンをトラックに接続して診断し、数値を見ながら作業を行いますが、今はその作業の仕方を学んでいる最中です」。国産トラックの場合、部品さえあればすぐに交換できますが、スカニアはパソコン上で設定を変更してから交換しないと大きな事故やけがにつながると言います。

また現在は自動車検査員として活躍し、最終チェックを行いつつ、後輩の指導にも力を入れています。一度考えさせて様子を見ながら、分からない場合は自らやって見せる形で指導するのが附柳さんのスタイル。やり方だけでなく伝え方も意識し、一人ひとり言い方を変えるなど工夫をしているそうです。

仕事の中で一番大事なことについて尋ねてみると「僕たち整備士がトラックを通して物流を支えている、という自負です。流通を途絶えさせないように、しっかり整備することがやりがいにもつながりますし、後輩たちにもそう教えながら取り組んでいます」との答え。整備という仕事に誇りを持ち、今日も物流を下支えする附柳さんでした。

  • 破損や摩耗がないか、細かな部分にも目を光らす

  • パソコンを使って
    電子制御部分のチェックを行う

  • 後輩の作業を確認してアドバイスする附柳さん

やる気が成長のカギです

フロント 課長/阿部将宣さん

これまでさまざまなスタッフを見てきましたが、意欲・熱意を持った人、更に負けず嫌いな人ほど成長が早い印象です。メーカーやトラックの大きさにかかわらずほとんどの車両を整備するので、幅広い知識と技術が身に付きます。必要な資格へのサポートは会社が全力で行うので、まずは向上心を持って挑戦してほしいですね。

株式会社丸金 金田自動車 大型事業部

カネタグループの9つある事業所の一つ。大型トラックから軽トラックまで、車検整備や修理を行う。スウェーデンのトラックメーカー「スカニア」の指定サービス工場でもある。

北海道旭川市末広東1条12丁目1‐3
TEL.0166‐57‐9911
https://www.kanetagroup.jp/