シゴトガイド
ホーム求人情報応募・面接のコツインタビュー・記事シゴト図鑑
  1. シゴトガイド
  2. インタビュー・記事
  3. 私が選んだ職場
  4. 一つひとつ経験を重ね、視聴者に刺さる番組作りを目指す【NCV函館センター】

一つひとつ経験を重ね、視聴者に刺さる番組作りを目指す【NCV函館センター】

2023年3月6日公開

私が選んだ職場

生まれ育った町が大好きでいつかはUターンしようと考えていた市川さん。理系一筋から一転、番組制作というクリエーティブな業界で毎日奮闘しています。

コンテンツ制作課/市川 徹さん(31歳)
函館市出身。函館工業高等専門学校卒業。撮影時のモットーは、先輩たちが積み上げてきた信頼を損なわぬよう節度を持って振る舞うこと。

なじみのある会社から故郷の魅力を発信する

上京して複合機メーカーで働いていた市川さんは、かねて考えていた地元へのUターンを実行に移すことにしました。「離れてみたことで地元の良さが改めて分かったんです。再び暮らしたいという思いと、この町の魅力を外に向けて発信したいという漠然とした気持ちが強まって転職を決意しました」。

6年間勤めた会社を辞め、函館に戻って職探しを始めた時に見つけたのが地元のケーブルテレビ局NCV函館センターの募集広告でした。「『一緒に映像を作って、地域を盛り上げませんか』という紹介文に強く引かれました。自分が始めたいと思っていることを行っている会社があるなら、一緒に働かせてもらったほうがいいと思ったんです」。

子どものころから同社のテレビ番組を見て育ち、親近感を持っていた市川さんは、すぐに担当者に連絡。履歴書を提出して面接を受け、2週間後、無事に採用の通知を受け取りました。

正解がない業界で課題と向き合う

入社後は希望通り番組の制作部門に配属。ただし、高専時代から理系の道を進んできた市川さんにとって、クリエーティブな業務は想像以上に難しく感じたと言います。「それまでは0か1かという明確な答えがある世界でやってきましたが、映像の世界はある意味で正解がありません。感覚的な要素が大きく、何をどこまでやればいいのか、入社当初は戸惑ってばかりでしたね」。

担当する主な業務は番組の撮影と編集作業。工業系の学校に通っていたお陰でカメラや編集機など電子機器の扱いはすぐに慣れたものの、撮影した映像を見た瞬間に自分にはセンスがないと感じたそうです。「先輩たちの映像とは明らかに違いました。研修で画面に対する被写体の比率や、画角を縦横それぞれ3分割にして配置する場所を考えるなど、撮影のいろはは教わりましたがそれだけでは不十分でした」。

一方、編集作業でも課題が浮上。単に映像をつなげるのではなく、内容に応じて場面を切り替え、編集のポイントとなる映像も必要なことを上司に指摘されました。「ここでズームアップすれば素材として使えたのに、ということがありますね。事前に番組の流れをイメージしておくことが重要ですが、想定外のことが起きた時に慌ててしまうので、頭の片隅に置くくらいにとどめています」。

事前の準備とチェックを欠かさない

もちろんこれまでには、失敗も経験してきました。撮影現場でカメラのバッテリー忘れに気付いたり、生中継の本番5分前になってカメラに記録メディアが入っていないことが判明したこともあったそう。本番にはギリギリ間に合ったものの、動揺して事前に打ち合わせしたことが頭からすべて吹き飛んでしまい散々な結果になったとか。それ以来、事前の準備と本番前に再度のチェックを欠かさず行うことを心掛けています。「『失敗して学ぶもの』とフォローしてくれる先輩もいますが、できれば失敗はしたくないものです。その気持ちが強くて空回りすることもあるので、力み過ぎないよう加減するのが難しいですね」。

畑違いの業界に入って2年半、慣れない業務でも続けてこられたのは、良い番組だったねと言ってくれる視聴者がいるお陰。そう話す市川さんが将来作ってみたいと思うのが、函館に移住する人が増えるような魅力のあるコンテンツです。「まだまだ力不足であることは自分が一番よく分かっています。まずは見聞きしたことをしっかりと形にできる力を付けるのが先ですね」。

分からないことは上司や先輩に繰り返し尋ね、一人前のテレビマンになることを目指して一歩ずつ進んでいく市川さんでした。

  • 三脚を立ててスタジオ撮影の準備

  • 撮影に必要なケーブル類を準備

  • 編集機を使い、撮影した映像をつなぎ合わせる

  • 出演者に本番の合図を送る

  • 使用した機材は欠かさずにメンテナンス

「やりたいこと」に挑戦する情熱が重要

市川さんは他の人があまり思い付かない企画を出す人ですね。今はまだアイデアを形にできずにいますが、経験を積んで積極的に挑戦してほしいです。当社では企画から編集まで一人で何役も担当します。やりたいとことを表現できる環境が整っており、好奇心旺盛で現場を駆け回る人や、一つのテーマをじっくり掘り下げる先輩などタイプもいろいろ。煮詰まった時には一緒に考えてくれる仲間のいる職場ですよ。

株式会社ニューメディア 函館センター

「となりにいるよ」を合言葉に、地域に根差した情報を提供するケーブルテレビ事業者。テレビ、インターネット、スマホなどのサービスの他、防災に役立つ河川カメラの整備を進めている。昨年7月からは動画配信アプリ「ロコテレ動画」によるコンテンツの配信もスタート。

北海道函館市桔梗町379-31
TEL.0138-34-2525
https://www.ncv.co.jp/