おいしいの一言が励みに！好きな調理の技術を高めお客様を増やしたい【DOG CAFE&WEDDING SNOW FLAKE】

高校の寮生活時代、友人に料理を褒められ、調理の魅力に気付かされたという清実さん。専門学校で2年間、カフェ向けの調理や接客、運営等について学び、昨年SNOW FLAKEに就職。今後はパーティー等にも利用してもらい、お客様を増やしたいと、料理の腕を磨いています。

清実さんは子どものころからサッカーに打ち込み、越境して帯広の高校に進学。寮生活をしていた時、友人に振る舞った料理を褒められたことがきっかけで、調理に興味を持ちました。最初に作ったのはおにぎりでしたが、そのうちに雑煮、カレー、オムライスと、次第にレベルアップ。「友人がおいしいと言って食べてくれるのがうれしくて、いろいろと自分で研究し、どんどんレパートリーが増えていきました」と話します。

「調理の道に進みたい」との思いが強くなり、高校卒業後は札幌にあるスイーツ＆カフェ専門学校へ進みます。1年目はスイーツやパン、ドリンク作り、調理などの基礎を学び、2年目はカフェフード専門のコースを選んで、店舗運営の知識や実践的な接客・調理技術等を習得しました。

十勝で就職先を探し始めたのは、「高校在学中、晴れる日が多い気候の良さと、豊富な食材に引かれていた」という理由から。シゴトガイドのウェブサイトでSNOW FLAKEの求人を見て早速面接を受け、卒業後の2022年4月から働くことになりました。

カフェの定番メニューや運営方法は学校で学びましたが、実際に現場に立つと分からないことが多く、戸惑ったと言います。飲食店の企画運営を手掛けるCAFE GREENのシェフがメニューを監修しているため、まずシェフにレシピや調理のコツ等を教わりました。「同じメニューでも料理をする人によって手順が違います。調味料を加えるタイミング、コース料理の組み立てや内容など、一つひとつ確認していきました」。手伝いながらシェフの動きを見て学び、ポイントはメモをして、自分一人でもこなせるように努力を重ねました。

働き始めて2カ月が過ぎたころから、季節ごとのメニューをシェフと一緒に決めたり、自分が提案した料理を取り入れてもらったり、メニュー作りに参加することが増えたそう。「自分で考えた『シェフおすすめのパスタ』を召し上がったお客様から、おいしいと言ってもらえた時はうれしかったです」と振り返ります。

今では調理に関わる業務の大半を任されているという清実さん。朝はランチ、昼過ぎにはディナーの仕込みを行い、材料の発注や仕入れも担当する中、常に気を付けているのが食材の賞味期限と衛生面です。「毎日チェックして、期限の近い食材から順番にきちんと使い、フードロスを出さないことが大切です。また、お客様により安全においしく食べていただけるよう、キッチンを清潔に保つことを意識しています」と話します。

調理全般を担当する忙しい日々ですが、お客様に喜ばれる料理を作るためにも、体調管理には気を使っているそう。サッカーをしていた経験から、フットサルのチームに一時所属していたものの、なかなか予定が合わず、今は休日に合わせて通えるジムで体を鍛えています。「先輩がボディビルを趣味にしていて、影響を受けました」と栄養面にもこだわり、リフレッシュにも役立っているようです。

「いずれは、十勝の豊富な食材を生かした創作料理にも挑戦したい」という将来の抱負もありますが、まずはレシピ通りにきちんと作って一品ずつ味をチェックし、一定のおいしさを常に提供できるよう心掛けています。「当店は、ウエディングなど各種パーティーが開催できる空間で、イベント会場としても使われています。そのことをもっと広く知ってもらい、多くの方に利用していただければ」と清実さん。今以上にお客様を増やしていくという目標に向けて経験を積み重ね、料理の腕を磨く毎日です。