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手早く丁寧に、思い出に残る一杯を提供【カフェ美鈴 函館空港店】

2022年4月11日公開

私が選んだ職場

料理好きな叔母の影響を受けて飲食の世界に興味を持った平野さん。東京や札幌のカフェで経験を積み、生まれ育ったまちの企業で技術と経験に磨きをかけていきます。

店長/平野孝明さん(37歳)
函館市出身。全国からコーヒー豆を取り寄せて試飲するほどのコーヒー好き。春から秋にかけては海釣りを楽しみ、バイクでツーリングに出ることもあるというアクティブな一面も。愛車はYAMAHA SR400。

将来の夢に備えて個人店で経験を積む。

高校を卒業して調理製菓専門学校に進学した平野さんには、将来、自分のお店を持ちたいという夢がありました。「子どものころ、料理好きの叔母とお菓子を作りながら遊んでもらったんです。とても楽しくて、気付いてみれば『大人になったら飲食関係の道に進もう』と決めていました」。
専門学校卒業後は、多くの経験を積みたいと考えて東京で就職。お菓子づくりや人気のカフェでの勤務を3年ほど経験して函館に戻りました。その後も、函館や札幌のカフェで働きながら勉強を続け、30歳を過ぎたのを機に函館に腰を据えて次のステップに進むことを決意します。「個人店での経験は十年以上積むことができたので、次は大きな会社に勤めて今後のことを考えていこうと思ったんです」。実家に戻り、「シゴトガイド」で仕事探しを始めたところ、函館の老舗コーヒー店として昔からよく知る美鈴商事の求人を発見。すぐに応募して入社が決まりました。

早く確実に注文の品を提供することが最優先。

入社後はケーキなどを生産する製菓工場に配属。4年間勤務した後、昨年4月から函館空港店の店長に登用されました。「フライトまでの待ち時間に利用するお客様がほとんどで、これまで経験してきたお店と違って滞在時間が限られているのが当店の大きな特徴ですね」。少しでも長くくつろいでもらおうと、注文されたものをなるべく早く提供することを重視する平野さん。サンドイッチなどの軽食は事前に具材を刻んでおくことで調理時間を短縮。ホールを担当するスタッフとの間で在庫情報を共有してスピード化を図っているそうです。
時には一気に満席になることがあるのも空港店ならでは。「待たせてはいけないというプレッシャーから、注文とは違うものを用意してしまうことが何度かありました。ミスを防ぐためにも心の中で『焦るな、焦るな』と唱えながら気持ちをコントロールしていますね」。混み合う時でも、まとめて作るようなことはせず、伝票ごとに順番に作っていくのが正確で迅速なサービスにつながると言います。

お客様との距離を縮め、心に残る接客を目指す。

一方、フライトの合間には比較的余裕のある時間帯もあり、人と接することが好きな平野さんは積極的にお客様とコミュニケーションを図っています。「旅の最後を締めくくる場として利用されることも多く、その瞬間に関われる喜びがこの職場にはありますね」。接客のコツは、親しみを込めて「こんにちは」と一声掛けること。自分から歩み寄ることで心を開いてもらえることができ、更に笑顔で接することでお客様との距離がぐっと縮まると言います。話をする際も、座っているお客様が見上げなければならないので、腰を屈めて目線を合わせるなど、常にどうすべきかを考えながら接客しているそうです。
そんな平野さんの今後の目標は、新しいメニューを考案すること。上司からは、やりたいことがあればどんどん提案するようにと言っていただけているので、昨年は考案した白コッペパンのサンドイッチを期間限定で販売することができたそうです。お客様の反応も良く、仕事へのモチベーションも上がったという平野さん。「 今後もお客様が喜ぶことを提案し、旅の最後にふさわしいサービスを提供し続けたいですね 」と声を弾ませます。

  • 開店前にフード類の下準備を済ませる

  • 看板とメニューを店頭に出して営業を開始

  • 入り口横の壁面を活用してコーヒーショップの歴史を紹介

  • 混雑時でも慌てずに、蒸らし時間などはしっかりと守る

  • 厨房内では常に手袋を着用し衛生面に配慮

  • 一杯ずつ丁寧にコーヒーを作る

空港店ならではのサービスを心掛け臨機応変に接客する。

町なかの喫茶店に比べると空港という特殊な環境にあるお店ですが、接客の基本は変わりません。「いらっしゃいませ」の一言から始まり、その時に見せるお客様の反応から急いでいるかどうかなどの情報を読み取ることもできます。大きな荷物をお預かりしたり、お子様用のメニューを案内するなど、お客様に合わせたサービスが提供できるように日ごろから心構えを持っていると、自然に振る舞うことができますよ。

美鈴商事株式会社 カフェ美鈴 函館空港店

1932年に道内初の「コーヒーと洋食器の店」として開業。以来、日本人の心に響くコーヒーの味と香りを守り続ける。2002年には高速焙煎機を導入し、煎りたてのコーヒー豆の販売を開始。空港店では昨年の夏から、サイフォンを使用したコーヒーを提供。

北海道函館市高松町511
TEL.0138-57-8900
http://www.misuzucoffee.com/

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