シゴトガイド
ホーム求人情報応募・面接のコツインタビュー・記事シゴト図鑑
  1. 函館シゴトガイド
  2. インタビュー・記事
  3. 私が選んだ職場
  4. 私が選んだ職場【百花園】

私が選んだ職場【百花園】

2022年2月28日公開

私が選んだ職場

フラワーショップとは縁がなかった佐々木さん。その世界は常に新しい発見に出合える環境。想像していた以上に多くの業務があることに驚きながらもどんどん魅力を感じていきます。

繊細な姿を崩さぬように、細心の注意を払ってお客様に花を届ける。

アルバイトスタッフ/佐々木雄矢さん(31歳)
勤続6年目。埼玉県出身。小学生のころから生物に興味を持ち、学生時代には動物園でアルバイトスタッフとして勤務。好きな花はユキヤナギ。

縁がなかった生花業界で、知らない世界を体感。

大学卒業後、昆布干しや、病院食の配膳業務など短期間のアルバイトを続けていた佐々木さんは、知人から百花園で働いてみないかと紹介を受けます。「それまでは花屋に行くことなどほとんどありませんでした。どんな作業をするのかピンときませんでしたが、せっかく紹介されたのでチャレンジしてみることにしたんです」。
美しい花に囲まれたのどかなイメージを抱いて向かった勤務初日は、東京や札幌から届く花の梱包を解く作業からスタート。お花の手入れや花瓶の水替えなど、次から次へと出てくる作業を目の当たりにして、こんなに忙しい職場だったのかと驚いたそうです。
また、業務中には、花粉を触った手が真っ黄色に染まったり、これまで経験したことのない場面に持ち前の好奇心が刺激されることも。「服に付いた花粉はガムテープを使うと奇麗に取り除けるなど、次々に知識を得る場にもなっていて楽しいです」。働きはじめて6年が経つ現在でも、何かしらの新たな発見がある職場だと言います。

荷崩れを防ぐため、丁寧な運転に徹する。

いくつもの業務がある中、花の配達業務を担当することになった佐々木さん。函館で暮らし始めてまだ1年ほどしか経っていなかったこともあり、配達で訪れる住宅街は初めて通る道ばかり。カーナビを頼りに少しずつ方向感覚を養っていったそうです。
運転中は注意すべき点も多く、事故を未然に防ぐためにも安全運転が大前提。積んでいる花が倒れて崩れることがないように、急発進や急停車、急ハンドルをしないことを心掛けていると言います。「特に冬場の道選びは重要です。除雪が頻繁に入らない細い道は雪で路面が凸凹していることが多いので、荷崩れを防ぐために遠回りでも大通りを走るようにしています」。
配達中、スピードは常に抑え気味。後続車に追い抜かれても「お先にどうぞ」という心構えで走るのがイライラを防ぐコツだとか。時には一日中配達業務をしていることもあり、私生活で車に乗る時にも丁寧に運転する癖がついたそうです。「通勤で車を利用していますが、信号の変わり目で急停車気味になることがあります。今のブレーキのタイミングだと花が倒れていただろうなと反省して、その日の配達はいつも以上に安全運転に徹しますね」。

花の名前をベースにして、徐々に知識を増やす。

配達業務のない時間帯は、店内での雑務を担当。花びらや葉が床に落ちているとお客様に枯れている印象を与えるので、ほうきを使ってこまめに掃除。切り花の入った花瓶の水替えや、鉢物の水やりも行います。また、上司が花束を作る時には花の並ぶ売り場から、指示された花を渡す助手としてサポートします。「毎日いろいろな花が入ってくるのでとても覚えきれません。そこで、上司がよく使う花の名前を重点的に覚えることで、サポート時のスピード化を図っています。入荷した花はひとまず名前だけメモを取り、特徴などは後で調べます」。
こうして少しずつ花の知識を蓄積してきた佐々木さんですが、直接お客様と接している時には、まだまだ勉強不足だと感じることも多いそうです。いつごろまで咲く花なのか、この鉢植えは冬も外に出しっぱなしでいいのかなど、花の名前以外にも質問は千差万別。「先輩たちの対応を思い出しながらお答えし、分からない時にはすぐ先輩に尋ねます。上司からも分からないことは聞きに来たらいいと言っていただいて、気持ち的には楽ですね」。
いつかは自分の言葉で説明できるようになりたいという佐々木さん。その日に備えて、今任されている業務を完璧にこなせるよう頑張るだけですと、目を輝かせて意気込みます。

  • 手に合った道具を選んで常時携行

  • 花の向きを意識しながらディスプレー

  • 届いた花を店内に運び込む

  • 鉢物の水やりはじょうろを使って行う

  • 花を箱から出して店頭に出す下準備

お客様から笑顔と感謝の言葉をもらえる仕事。

生花店で働きたいと考える人もずいぶん増えました。ただし、花の美しい面にばかりに目が向きがちなので、大きなお店では一年中長靴姿で下準備に従事する人もいることを知っておくべきでしょう。もっとも、最近は良質の水揚げ剤も出ていて、以前のように花の種類ごとの知識がなくても手軽に花を扱えるようになっています。同じサービス業の中でも、お客様に喜んでもらえることが多い業界ですので、やりがいはありますよ。
代表/渡邉正晴

百花園

およそ70年の歴史を持つ洋花主体の老舗フラワーショップ。「洋花なら他店のどこにも負けないものを」という創業者の思いを受け継ぎ、高品質の花とセンスの良いアレンジメントで多くのファンを持つ。

北海道函館市末広町6-10
TEL.0138-23-7000