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私が選んだ職場【五稜郭タワー株式会社】

2021年5月31日公開

私が選んだ職場

子どものころから旅行好きだった川村さん。函館でも有数の観光施設に入社して、お客様をお迎えする立場になったことで、大好きな函館の街を好きになってもらうためには何が必要か気付いていきます。

一人ひとりとの出会いを大切にして、おもてなしの心で喜んでもらう。

営業部/川村那菜さん
ハングル能力検定3級。展望台からのお勧めの景色は夕焼けに染まる津軽海峡。

苦手なことを避けないで、自分を磨く機会にする。

旅行が趣味の川村さんは幼いころから、元バスガイドだったお母様と出掛けるのが大好きでした。函館市内の観光地を歩く時はいつもお母様の案内付きで、次第にガイドというお仕事に興味を持つようになったそうです。中学生になるとK-POPに夢中になり、それをきっかけに韓国語を勉強。日本と韓国の生徒たちが一緒に合宿を行う日韓交流プログラムにも参加します。「出会いによって、それまで知らなかった世界を知ることができるのが交流の楽しさですね」。人見知りだった性格も、初対面の人との会話が新たなことを学ぶ絶好の機会だと気付き、次第に克服していきます。
こうした経験を重ねる中、外国との関わりを持つ仕事に就きたいという考えが芽生えます。高校時代には将来を見据えて、外国人も多く訪れる温泉地のホテルやコンビニエンスストアでアルバイトを経験。国籍を問わず、積極的に多くの観光客に声を掛けてコミュニケーションの力を磨いていきました。

お客様一人ひとりと向き合う。

高校卒業後は語学留学を予定していましたが、新型コロナウイルスの影響で出発は延期となり計画は事実上白紙の状態。想定外の展開に途方に暮れている暇はなく、急きょ就職活動を始めます。「観光に関わる仕事を探す中、五稜郭タワーの求人を見てすぐに『ここだ!』って思ったんです」。海外からの観光客も多く、小さな子どもからお年寄りまで幅広い年代のお客様が訪れる場所なので、いろいろな人と交流ができるはず、との予想は見事に的中。展望台の入場チケットの販売や、エレベーターロビーへのお客様の誘導など、老若男女を問わず多くの人と接する機会がある職場でした。
一方で、接客の難しさを感じることもあると言います。「新型コロナウイルス感染防止の対策として、マスクを着用していないお客様に購入をお願いしたところ、『それだったら行かなくていいや』と帰られてしまったことがありました。今振り返ると、説明が足りず機械的に対応をしていたのだと反省します」。こうした経験を通じ、現在は常に一期一会の精神を意識。最初で最後の函館旅行となるお客様も多いので、一人ひとり臨機応変に対応し、もう一度この街を訪れたいと思ってもらえるように心のこもったおもてなしを心掛けているそうです。

知識を磨いて、お客様の期待に応える。

川村さんと同じ業務に就くスタッフは計7名。基本的な担当はその日のシフトによって変わります。時には十数校の修学旅行生が来場する日もあり、スタッフ同士無線を利用して状況を把握しながら柔軟に対応。常に職場全体を意識している必要があると言います。
また、現在は開催を休止中ですが、スタッフ全員が館内のガイドツアーを担当。一周およそ30分のツアーの台本は各自が作成するそうです。「有名な観光地なのでお客様も期待して訪れます。その期待を裏切らないためにも、休止中の現在でも勉強は欠かせませんね」。先輩たちを見習って休日には市内の景勝地や歴史に登場する重要なスポットを巡り、興味を持ったことはとことん調べて知識を蓄積。グルメ情報などの地元の人しか知らない裏情報も収集し、お客様に尋ねられた時に対応できるように備えています。景観や食べ物はもちろん、函館で暮らす人たちの温かい人柄も知って欲しいと話す川村さんは、館内ツアーが再開できる日を心待ちにしながら今日も勉強に打ち込みます。

  • 接客中は笑顔が基本。マスクの下でも口角を上げる。

  • お客様にハンドスプレーの協力を依頼。

  • ガイドツアーの台本を見直して重要な用語をチェック。

  • 館内の展示物を説明。

困っているお客様を見逃さない。

函館を代表する観光地の一つとして多くのお客様が当施設を訪れます。忙しさのあまり、迎え入れがつい場当たり的になりがちですので、探し物や迷子など、お客様が何か困っていないか常に気を配って対応するように伝えています。お客様から声を掛けられてから対応するのではなく、こちらから気付いて声を掛けるスタンスが大事ですね。
営業部 アシスタントマネージャー/横山 傑さん

五稜郭タワー株式会社

五稜郭築城100年を記念して1964年に建造された展望タワー。2006年に新設された現在のタワーからは津軽海峡や函館山が見渡せる。

北海道函館市五稜郭町43‐9
TEL.0138‐51‐4785