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お客様のニーズを読み取りファッション性の高い眼鏡を提供【シオジリプラス株式会社 INSPiRAL 函館 蔦屋書店】

2024年9月16日公開

私が選んだ職場

眼鏡の量販店に新卒入社した石﨑さん。キャリアアップを図った転職先で眼鏡作製の国家資格を取得。技術に裏付けされた知識をベースに、お客様との会話を重視した接客で付加価値の高い眼鏡を提供し続けます。

店長(1級眼鏡作製技能士)/石﨑祐介さん(42歳)
札幌市出身。店で扱うサングラスのPRを兼ねて2年連続で函館市民マラソン(ハーフ)に参加。家事育児にも積極的で、休日には晩ご飯や息子さんのお弁当作りも行う。得意料理はから揚げ。

接客に必要な準備に時間を費やす

20年前、大学を卒業した石﨑さんは、全道に展開する眼鏡の量販店に新卒入社しました。「もともとファッション関係の仕事に興味を持っていました。営業職よりは、来店されたお客様に精一杯ご提案する販売の仕事が自分には合っていると思い、この業界に入りました」。

販売員としてスタートを切った石﨑さんでしたが、「意外と地味な仕事」という印象を受けたそうです。「入社する以前は、お客様に商品の提案をして販売する華やかなイメージを持っていました。ところが実際は、お客様に来ていただくための準備をする時間の方が長く、コツコツやることが重要な職場だと分かりました」。

お客様と接するのは1日平均1、2時間ほど。それ以外の時間は商品の手入れをはじめ、説明に必要な商品知識の勉強や、眼鏡を作製するための技術習得など、この業界では欠かせない大切な下積み的な業務に費やしているそうです。

話す機会を増やして接客の自信を付ける

その後、30歳になるのを機に、石﨑さんは更なるキャリアアップを決意。滝川本店を拠点とするシオジリプラス株式会社に転職し、通常の業務に加え、会社の後押しを受けて眼鏡の専門家を養成する東京眼鏡専門学校で学ぶ機会を得ました。「学校では眼鏡を必要とする方に快適で正しい製品を提供するため、より専門性の高い勉強をします。レポート提出とスクーリング、試験を繰り返して、国家資格である1級眼鏡作製技能士の資格を取得しました」。

一方、接客時の要となるのはお客様との会話を重視したコミュニケーションです。実は以前の石﨑さんは人と話すことに苦手意識があり、どちらかというと人前に出たくないタイプだったそうです。「不思議なもので、お客様と話す機会が増えれば増えるほど慣れていきます。提案が実ってお客様からありがとうと感謝される、こうした成功体験が自信につながっていきました」。

会話が苦手でも仕事である以上は、勇気を振り絞って一歩踏み出すことが不可欠です。「その先には必ず反応してくださるお客様がいます」と、自身の経験を振り返ります。

趣味と仕事を切り離し来店客のニーズを考慮

石﨑さんは現在、東京のセレクト眼鏡ショップ「インスパイラル」とのコラボショップ「インスパイラル函館蔦屋書店」の店長として勤務。商品の仕入れから眼鏡作製、スタッフの育成などすべての業務を担当しています。

札幌勤務時代にも仕入れを担当していましたが、ストアコンセプトがよりファッション性を重視しているため、これまで以上に自分の色を出せているとのこと。ただし、実際に店頭に並ぶ商品のうち、自分が好きなものは全体の1割ほど。「好きなものばかり並べると、自分の趣味の店になってしまいますからね。商品の大部分は、こんなお客様が来て手に取り気に入っていただけるだろうな、というイメージを膨らませて選んでいます」。

実際、「家族や友達からすごく似合ってると言われた」と報告に来てくださるお客様もいて、こうした声は、長年やっていても大いに励みになるそうです。

同店がオープンして10カ月、今後は人材育成に力を入れたいと話す石﨑さん。「自分と同じことが他のスタッフにもできれば、お客様も困らないでしょう。誰が勤務していても同じサービスを受けられる状態を目指していければいいと思います」。同じ思いをスタッフ間で共有し、日々スキルを高め合っていければ良い結果になるはずですよ、とスタッフを見守る石﨑店長でした。

  • 先入観を持たずにタイプの異なる眼鏡を提案

  • レンズメーターでお客様がお使いのレンズの度数を調べる

  • フィッティングで違和感がないかチェック

  • 試着済みの眼鏡をクリーニング

店舗に合わせた接客を学び、成長を実感

店次長/松田大樹さん

店長はお店を盛り上げて、引っ張っていく力のある人ですね。本店でも積極的に提案する姿を見て尊敬していました。当店は本店とは扱う商品も異なるため、お客様へのアプローチの仕方も異なります。声をお掛けするタイミングや、商品を説明する際にどのような言葉を選ぶかなど、接客の基礎的なことから教えていただけて、自分でも成長を実感しています。

シオジリプラス株式会社
INSPiRAL(インスパイラル)函館 蔦屋書店

東京で展開する「インスパイラル」とのコラボショップとして2023年12月にオープン。「良い眼鏡は会話から」を合言葉に、価格で売るのではなく一つひとつのブランドコンセプトをしっかり伝えて提案。オリジナル商品を含め、国内外のおよそ10ブランドを扱う。

北海道函館市石川町85‐1 函館蔦屋書店 1F
TEL.0138‐85‐8139