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仕事は楽しんでするもの。自分の思いをくんでくれる職場【株式会社総建】

2022年7月4日公開

私が選んだ職場

遊技場で働いていた加藤さんですが、2年も経たずに店舗が閉店。次の仕事を探していた時、知人の紹介で出合ったのが株式会社総建でした。知識も技術もない状態からスタートし、今では解体事業を取り仕切るまでに成長しました。

解体事業部 部長/加藤駿太さん(29歳)
旭川市出身。5歳と2カ月の2人の子どもがいて、育児に奮闘。6月に国家資格の「建設機械施工管理技士」に挑戦。

店舗の閉店を機に解体業へ。新たな世界に挑戦。

高校卒業後、遊技場で働き始めた加藤さん。接客、店内アナウンス、機械のトラブル対応など、多岐にわたる業務をこなしていました。「数ある作業の中でもお客様の再来店に直結する機械トラブルは、迅速に修理を終わらせることが重要です。楽しく遊んでいただき、また来たいと思ってもらえることを心掛けましたね」。店内アナウンスも、先輩の言い方をまねながら自分流にアレンジ。工夫を施しながら業務に勤しんでいましたが、就職後2年を待たずにお店は閉店し加藤さんは仕事を失います。そんな折、知人から紹介されたのが解体工事をメインで行う株式会社総建でした。

解体の仕事は建設業の一種で、一般住宅から小学校のような施設までさまざまな建物を取り壊します。廃棄物の区分に応じて分別する必要があるため、まずは人力で内装を解体。次に足場を組んで飛散を防ぐシートを貼り、重機で屋根や外壁を崩し基礎部分を撤去した後に整地していきます。見習いとして入社した加藤さんの最初の関門は、電気の線や木くずなどを廃棄物を入れる袋へ無駄なく詰めていくことでした。特に石こうボードはかさばるため、一袋に奇麗にまとめることができて一人前なのだそう。「他の片付けが滞らないよう早さとの両立が大事なんです。周りを見ながら工夫してうまくいった時は、達成感がありましたね」。

手間を増やさぬよう効率の良い作業を心掛ける。

解体工見習いとして働き始めて3、4カ月経ったころ、とある一般住宅の現場で加藤さんは先輩から突然「壁を剥がしてみろ」と工具を渡されます。見習いから一人の新人解体工として認められた瞬間でした。要領の良い人は廃棄物を片付けながら先輩の作業を見て、力加減などコツをつかむようですが、「見るのとやるのでは全然違ってうまくできませんでした。後ろでみんなが見ているし、すごく緊張したのを覚えています」とほろ苦いスタートだった加藤さん。何度か実践するうちに感覚をつかみ、経験を積みながら上達していきました。

解体は建てられた年代や工法によっても作業の仕方に違いが出てきます。「例えば天井を崩す場合、使われている断熱材の種類で細かい綿状のものがあります。壊し方を間違えると周囲に舞い、回収に時間がかかるんです」。一気に崩さず材質ごとに剥がすといった、状況に応じた作業を行うことが効率良く解体するコツなのだそう。内装が終わったら次は外装です。重機を使って解体し、砕いたがれきを、廃棄物の区分に分けていきます。環境に配慮するため丁寧に分別するなど、実は細かな作業が多いのも解体業の特徴です。

統率する者として現場の空気も管理。

未経験から始めること5年。幾度となく現場経験を積んだ加藤さんは、解体事業部長として現場を統率するようになりました。「任命された時は素直にうれしかったですね。これまでの仕事ぶりを評価した社長から、『現場を率いても大丈夫だ』と思ってもらえたわけですから」と当時の心境を語ります。とはいえ、集団をまとめ上げるのは初めての経験。年上の作業員もいて、それぞれが「自分なりの作業方法」と誇りを持っているため、足並みをそろえるのも一苦労です。より良い作業の指導法や人材の育成が目下の課題だと言います。

一方で未経験の新人には見て覚えさせるのではなく、言葉にして指導します。廃棄物の分別が楽しくなさそうだと感じたら、見習いでも解体作業をさせてみるのが加藤さん流の育成法。「すぐにはできないことは分かっていますが、気分を一新させて『仕事は楽しんでするものだ』と感じてもらいたいんです。面白くなかったり、ピリピリしてばかりだと続かないですから」と、和気あいあいとした現場を心掛けている様子。空気感を大切に、働きやすい環境を作っている加藤さん。解体工のイメージを覆す魅力ある職場にするため、今日も笑顔の絶えない現場づくりに励んでいます。

  • 丁寧に天井のボードだけを剥がしていく

  • バールを使って窓枠を取り外す加藤さん

  • 電動ハンマーでブロックを破砕する

未経験でも興味が持てる職場環境を作っています。

代表取締役/冨永良太郎さん

当社はこれまで、社員の望みをかなえるために方針も柔軟に変えてきました。例えば5年程前に冬場の除雪事業に参入しましたが、加藤君の「ショベルに乗って作業したい」という希望がきっかけでした。約1年で仕事の流れが分かりますし、その上で興味があれば別の部門へ異動することも可能。未経験者でも無理なく働き続けられる職場環境を作っています。

株式会社総建

2013年設立。道北エリアを中心に、住宅から公共施設まで幅広く解体作業を行う。除雪など道路管理にも着手し、地域や社会に貢献。旭川で10人、札幌営業所で7人が従事している。

北海道旭川市大町2条14丁目92‐309
TEL.0166‐67‐2423

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