「迅速、安全、正確に」をモットーに。お客様が喜び、選ばれるお店へ。【ピザハット旭川末広店】

高校卒業後、ホテルに就職し調理部門で働き始めた髙坂さん。調理師として着実に歩んでいましたが、新型コロナウイルスの影響が職場を直撃します。転職後も調理に携わりたかった髙坂さんが選んだのは、ピザ店でした。

昔から料理を作る機会が多く、調理に興味を持っていた髙坂さん。高校に届いた求人から選択したのはホテルの調理スタッフでした。初めは盛り付けから始まり、2カ月程で包丁を使う作業へとステップアップしていきます。「見栄え良く盛り付ける技術もそうですが、早く完成させるスピードも大事だと学びました」。先輩の動きをまねては反復して技術を習得。前菜、洋食、和食、中華の調理を経験し、ホテルのグループ内で行われる料理コンテストで新人賞を取るまでに成長しました。しかしその後、新型コロナウイルスの影響でホテルの客足は激減。神奈川県にある同じグループのホテルへ応援に行き3、4カ月過ごすうち「ここで働くためにこの仕事に就いたわけじゃない」という思いが大きくなり、葛藤の末に転職を決意。地元である旭川に帰ってきました。

ホテルで培った調理の技術を生かせる飲食店で働きたいと思っていたものの、緊急事態宣言などもあり多くのお店は休業状態。そんな中でも、テイクアウトや宅配需要の高まりからピザ店は求人を続けており「ピザハット旭川末広店」に出合いました。

髙坂さんは入社当初、ドライバーとして配達に出ていました。「運転自体は問題ありませんが、初めのころは住宅街などの細い路地に入ると道を間違えることもありました。店内に配達エリアの大きな地図が貼ってあるので、住所と経路を事前に確認してカーナビと併用しながらお届けしています」と髙坂さん。なるべく大きい道を通り細い道は最小限にするなど、自分なりに分かりやすいルートにするのが失敗しないコツ。交通事故のリスクを減らし、安全かつ正確にお届けすることが時間のロスを防ぐことにつながるようです。

現在は店内でピザの調理に携わることが多く、電話やインターネットからの注文の他、テイクアウトにも対応しています。手慣れた今でも段違いで難しいと話すのは、ハーフなど複数種類をセットにしたメニューで、通常の倍以上の時間がかかるのだそう。そんな中でできるだけお客様をお待たせしないために心掛けているのは、具材を乗せる順番です。「例えばタマネギなど共通して乗せるものは先に全体に散らしてからそれぞれのトッピングに取り掛かっています。どのピザにどの具材が使われているのか頭に入っていないとできないやり方ですね」。こうすることで効率良く作業を進め、時短を図っています。

「お客様もスタッフも笑顔になれる店舗にしたい」。そんな思いを持って働く髙坂さんの明るく実直な働きぶりが評価され、正社員登用されることが決まりました。登用の打診以降、売上目標を意識し始め、配達やテイクアウトメニューの時間配分など時間管理が課題だと考えるようになりました。「お陰様でテイクアウトの件数も増えて、注文が同じ時間帯に集中することも多いんです。調理も配達も作業効率が良くなればより早くお渡しできて、更にお客様に喜んでいただけると思っています」。

成長するために大切なのは、「自分で考えて行動すること」だと語る髙坂さん。言われたことをその通りにやるのではなく、効率や売上を考えて動いているそう。今では1日の売上金額が目標額を上回ることにやりがいを感じていると言います。これからは正社員として多くのお客様に喜んでいただき、選ばれるお店にすることを目標に、迅速かつ安全、正確をモットーにピザを焼き続けています。