シゴトガイド
ホーム求人情報応募・面接のコツインタビュー・記事シゴト図鑑
  1. 旭川シゴトガイド
  2. インタビュー・記事
  3. 私が選んだ職場
  4. 仕事をする上で人とのつながりが第一。そう気づかせてくれる職場【日本醤油工業株式会社】

仕事をする上で人とのつながりが第一。そう気づかせてくれる職場【日本醤油工業株式会社】

2022年3月21日公開

私が選んだ職場

高校卒業後、千葉県の会社に就職した沢田さん。金属加工のオペレーターとして従事していました。しかし、母親の健康状態を心配し旭川へ帰郷。人とのつながりを大切に現在の職場で働いています。

製造部/沢田隆志さん(41歳)
旭川市出身。社会人のソフトボールチームに所属している。お気に入りの自社製品はポン酢と豚丼のたれ。

人の上に立つことで、信頼関係の大切さを実感。

工業高校時代、学校に届いた求人票から千葉県の金属加工会社に就職した沢田さん。工場では主に携帯電話や自動車の部品を加工していました。真摯に作業に取り組み、さまざまな製造ラインの業務を身に付けると、27歳の時には最年少で班長に登用。各ラインの工程・品質管理や労務管理も担当し、積極的に周囲とコミュニケーションを取りながら徐々に信頼関係を築いていきます。「品質管理の一環で改善事例を発表する機会があったのですが、作業効率を上げるためのアイデアを多くの班員が出してくれたのでとても助かりました。その時に『人は宝』だということを実感しましたね」。
その後沢田さんは母親の体調悪化を機に退職し、旭川へUターン。職探しをする中で、しょうゆやドレッシングなどを製造する、日本醤油工業株式会社と出合い就職します。実は同社への入社は現在で2度目、と言うので詳しく伺うと「アパートの大家さんから頼まれ、一度他社に転職しました」とのこと。しかし2年半ほど経ったころ、「当社の社員が『もう一度戻って来ませんか』とわざわざ私の家を探して訪ねてくれたんです。その時に、会社との縁を感じましたね」。こうして2019年7月、沢田さんは再び同社で働くことになりました。

前後の担当者と連携し、円滑な作業を心掛ける。

最初の入社時は小ロットのドレッシングやしょうゆを詰めるラインを担当していましたが、出戻り後は別のラインに従事。しょうゆを高温で殺菌し、常温に戻して詰めていくプレート殺菌機を担当することになりました。別室の大きなタンクからホースでしょうゆを送り、微生物を殺菌します。「しょうゆの種類によって加熱温度が違うため、一つ間違えると菌が残り、廃棄はもちろんのこと、市場に出回ってしまえば健康被害が生じる可能性もあります。そうならないためにも、温度チェックは慎重に行います」。もう一つ重要なのは、タンクから流すしょうゆの量。多過ぎると殺菌されにくく、少な過ぎると時間がかかり次の工程の作業がストップしてしまいます。前後の工程に迷惑を掛けないよう、沢田さんは特にこの2点に気を付けていたそうです。また、円滑に作業を進めるにはコミュニケーションが欠かせません。自身の担当する工程で作業を止めないためにも先を読んで準備したり、トラブルなどで予定時間を超える時には後工程のスタッフに別の作業をお願いしたりして、ただ待つだけの時間を作らないよう心掛けていました。

実は重要な業務、丁寧な清掃で誤作動を防ぐ。

1年ほど前から一つ後の工程、ペットラインを任されている沢田さん。熱処理を終えたしょうゆやドレッシングなど、さまざまな商品をペットボトル等の容器に詰めるための機械操作を行っています。作業が変われば大変さも変わるもの。機械がセンサーで容器を感知して自動で内容物を詰めていくのですが、普段の清掃が何よりも重要だと言います。清掃が甘いと機械が誤認識を起こし、容器の外に調味料が流れ出て作業台を汚してしまうのだとか。「一度作業が止まると再開するまでに30分から1時間かかることもあります。センサー周辺をはじめレーンなど、清掃は丁寧に行っています」。また、沢田さんはオペレーターとして、目視以外に耳でもチェックしています。ラインを流れてくるキャップが何かのはずみで詰まってしまうことがあり、音で異常が分かるそう。機械が停止する前にキャップの詰まりを解消し、作業時間が遅延しないように努めています。
謙虚な姿勢で人と接し助け合える関係を築く沢田さんに、この先の目標を尋ねました。「扱う製品の数が多く、担当して1年経ちますが細かい部分まで覚えきれていないのが現状です。すべて覚えて、一から十まで自分一人でできるようになりたいと思っています」。社員として、人として熟成を続ける沢田さんです。

  • 商品に合わせ、機械の設定を変更する沢田さん

  • 上司と作業状況について打ち合わせる

  • フォークリフトで商品を倉庫へ運ぶ

大手ができないことをするのが強みです。

当社は、大手メーカーではできない小ロット生産が強みです。全道各地のご当地しょうゆをはじめ、特産品を使ったドレッシングなどユニークな調味料も作り、地産地消のお手伝いをしています。新人教育では、先輩に付いて分からないことはいつでもすぐ聞けるような体制を整え、3カ月から半年かけて育てています。食に興味のある方は楽しく働けますよ。
取締役工場長/深作昌士さん

日本醤油工業株式会社

明治23年に設立した笠原酒造店をルーツに昭和19年創業。自社のしょうゆはもちろんご当地しょうゆの委託製造を請け負い、ドレッシングやソースも製造している。

北海道旭川市曙1条1丁目302
TEL.0166‐22‐1471
https://kikko-nihon.com/