私が選んだ職場【PROPOSE イオンモール旭川西店】

いとこの結婚式でブライダルの仕事に興味を持った遠藤さん。ホテルに就職後、3年間のサービススタッフを経て、念願のブライダルプランナーへ。その後結婚を機に移住した函館のブライダルリング専門店で販売の楽しさを知った遠藤さんは、旭川に住む現在も婚礼の世界に携わり続けています。

中学1年生の時、いとこの結婚式でピアノ演奏をすることになった遠藤さん。舞台裏で見た式場スタッフの働きに感動して、ブライダルプランナーに憧れるようになりました。その後短大を経て、ブライダル部門を備える札幌のホテルに就職。サービススタッフを経験し、4年目に念願かなってブライダル部門へ異動しました。当初は部門をまたいで結婚式の企画を進めていたこともあり、発注ミスなど苦い経験もあったそう。それでも件数をこなし少しずつブライダルプランナーとしてのスキルを身に付けていきました。
「オリジナリティーにあふれた結婚式をプロデュースしたい」。常にそう考えていた遠藤さんに転機が訪れたのは、異動から2年後のことでした。他社が新設する式場では、今の環境よりも自由に企画ができると元上司から教えてもらい、転職することにしたのです。しかし、新しい職場はホテルと違って形式や順序も決まりがなく、「あまりの自由さに何から始めたらいいのか分かりませんでしたね」。企画の進め方を同僚に相談し、時には話し合いが深夜まで及ぶことも。そうして何組もの結婚式を演出し、充実した日々を送っていた遠藤さんですが、結婚を機に退職。函館に移住して家庭と仕事を両立するためにプランナーの職からは離れましたが、婚礼に関わり続けたいと選んだ職場がブライダルリングの専門店でした。

結婚指輪を販売する仕事で心掛けていたのは、お客様が望む指輪を一緒に見つける感覚で接客することだったそう。「指輪を選ぶ時間も一生の思い出にしてほしいと思いながら接客していました」。この仕事がとても楽しく、自分に合っていると感じた遠藤さん。夫の転勤で旭川に移住してからも、またブライダルリングの接客がしたいと、2年前にプロポーズ イオンモール旭川西店で働きはじめました。
函館の職場と異なるのは、ブライダル以外のジュエリーの販売も行い、さまざまなブランドの宝飾品を扱っているセレクトショップだということ。ブランドごとの特徴や違い、価格といった知識を覚える必要があり大変だったと言います。「先輩や上司に質問したり、接客中の先輩の説明を聞いたりして勉強しました」。カタログを見て覚えるよりも、生きた情報を見聞きしたほうが身に付くそうで、いいなと思ったフレーズは今でも接客中に使っているそうです。また指輪を選ぶ際、女性の中には迷いや焦りから悲しい気持ちになってしまう方もいます。そうしたお客様には「ゆっくりでも、何個付けてみてもいいので、安心して選んでください」と伝え、相手の気持ちに寄り添って接客をしていると言います。

ピアスやネックレスなど、普段使用するようなジュエリーの場合は、接客の仕方も変わってくるそう。年齢も若く婚約・結婚指輪の知識があまりないブライダルのお客様に対し、遠藤さんより年上でブランドや宝飾品に詳しい方も多いため、商品知識が敵わないこともあります。「一般の宝飾品に関しては当店に来て初めて扱ったので、まだまだ勉強中です。そのため接客しながらお客様から学ぶことも多いですね」。聞き役に徹したり会話の内容やスピードにも気を配りながら対応していると言います。
また、現在はSNSへの投稿や動画撮影といったWEBに関する業務も遠藤さんの担当です。ブライダルプランナー時代から制作の仕事が楽しいと感じていたこともあり、生き生きと取り組んでいます。「撮影などの勉強をしてきたわけではないので、何が正解か分からない点では大変です。それでも『いいね！』やコメントが返ってくるとうれしくなりますね」。
人生の大きな節目に関わり感謝され、幸せな瞬間に携われることがこの仕事の魅力だと話す遠藤さん。きらりと磨き抜かれた接客で、今日も希望に満ちた売り場に立ちます。