私が選んだ職場【日産レンタカー 旭川駅前店】

高校時代、アルバイトで接客の基礎を磨いた宮城さん。トラック運転手の父親の影響で車に興味を抱き、現在の仕事に就きます。観光客や出張のビジネスマンを相手に、日々満足のいく接客を追求しています。

高校生のころ、接客の仕事がしたいと思っていた宮城さん。近所のスーパーでアルバイトスタッフを募集していたことがきっかけで、初めて「働くこと」を経験します。レジ業務を担当し、一人ひとりに合わせた接客を行っていました。「ご年配の方には会計後のカゴを袋に詰め替える台まで運び、子どもにはお菓子などの商品にテープを貼って手渡してあげていました。『ありがとう』と言ってもらえるだけで、やって良かったなと思えましたね」。この時、一つの形にとらわれず臨機応変に対応することを学び、高校に通う3年間アルバイトを続けたそうです。

現在の仕事、日産レンタカーで働き始めたのは、高校卒業後のこと。同社の旭川空港店での短期アルバイトがスタートでした。地元のスーパーで働いていた時と同様に観光客や外国人と触れ合えること、父親の影響で車が好きだったこと、何より新しい車に乗れる楽しみが決め手になりました。「父と同じトラックの運転手なら大型免許が必要ですが、一般的なレンタカーであれば普通免許で運転できるので、自分でも働けると思ったんです」。その後、短期での契約期間満了を前に「今後も当社で働いてほしい」と伝えられ、通年雇用でアルバイトを継続することになりました。

短期アルバイトの業務内容は主にレンタカー返却後の洗車でしたが、通年雇用になってからは、受付での手続きも業務に含まれるようになりました。そのため、カウンターでの受け答えを身に付けるといった研修を受けることに。出発や返却の手続きの流れについて、更には車種や機能、空港内のカウンターから店舗までの送迎などを先輩からの指導で学んでいきました。

カウンターに立ち始めて気付いたのは、手続きに関することよりもグルメやルートについての質問が多かったこと。「お客様からは目的地周辺の飲食店のことをよく聞かれました。初めは観光情報に疎かったのですが、知識を吸収して次第に案内や提案ができるようになりました」。また、当時は自分よりもお客様のほうが車の知識を持っていて、把握していない専門用語が飛んでくることもあったそう。先輩に聞いたり調べたりして用語や意味を理解していった宮城さん。学習するきっかけとなり、次回以降に生かせるチャンスだと、ポジティブに考えていました。手続き時の接客で心掛けているのは、お客様に対してかしこまり過ぎないこと。「寄り添うようにというか、話し掛けやすい雰囲気を出しながら対応しています」と宮城さん。事務的と感じられる応対にしないために、自分なりの接客スタイルを確立していきました。

2019年に旭川空港店から旭川駅前店に異動した宮城さん。作業内容にも2店舗間で若干の違いがあり、洗車もその一つです。空港店には洗車機が備わっていましたが、駅前店では業務用のフォームガンを使って作業しています。外装の洗浄はもちろん、車内の清掃やカーナビとメーターのリセットなど、返却後の車のすべてを原状復帰。「車内はサイドステップやグローブボックスといった部分も拭き取ります。他にも忘れ物や落とし物がないか、シートの下など細かいところまで確認しています」。誰よりも車を奇麗な状態に戻す気持ちで作業をしているそうです。

また、駅前店には事故に遭ったお客様の代車を用意する「代車管理」の業務があります。冬場はスリップ等による事故が増えるため対応にあたることが多く「空港店では観光目的のお客様からの電話がメインでしたが、ここではディーラーや保険会社からも掛かってきます。初めは慣れない対応に緊張していましたが、回数を重ねるうちにスムーズに対処できるようになりました。」とスキルアップを実感していました。この仕事の魅力は、直接目を見て「ありがとう」と言ってもらえる瞬間であり、無事に帰ってきた姿を見られるのはうれしいと語る宮城さん。すべてのお客様に喜んでもらい満足のいく接客をしようと、今日も笑顔でカウンターに立ちます。