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私が選んだ職場【Risotteria.GAKU tre(リゾッテリアガクトレ)】

2022年2月7日公開

私が選んだ職場

子どものころからお菓子を作るのが好きだった木全さん。ホテルの厨房で働いた後、興味のあった事務職に転職したものの、飲食業界で働く楽しさが忘れられずもう一度この世界に戻ってきました。

多くの学びと経験が積める職場。

ホール・ドルチェ担当/木全佑莉さん(23歳)
名寄市出身。趣味はお菓子作り。体を動かすことも好きで、最近スノーボードを始めたばかり。

ホテルの厨房で、調理の基礎を学ぶ。

調理を仕事にしたいと食品科学科のある農業高校に入学した木全さん。調理の現場についても学ぶため飲食店でアルバイトを始めます。すぐにでも調理の技術を習得したかったことから進学よりも就職を選択。ジャンルを問わず多様な料理に携わることができるホテルの求人に応募し、宴会部門の厨房で働くことになりました。

厨房では野菜や果物の仕込みを担当していましたが、最初は知識も技術も足りずに分からないことだらけ。「年上のスタッフがほとんどで初めは緊張しながら話し掛けていましたが、皆さん優しく教えてくれたこともあり、すぐ職場になじめましたね。野菜の切り方から外国の料理名の日本語訳まで勉強になることばかりでした」。カット速度の上達に小さな喜びを感じつつ、余裕が生まれるにしたがって新しい仕事を教えてもらえるなど、充実した日々を過ごしていました。しかしある時、頼れる先輩たちが次々と退職し、将来に不安を覚えた木全さんも悩んだ末に退職。高校時代から興味を持っていた事務職へ転職したもののやりがいを感じられず、頭も体もフル稼働していた毎日が恋しくなった木全さんは、もう一度飲食業界に戻ることにしました。

加減を身に付けて、ドルチェを仕込む。

木全さんが現在の職場である「リゾッテリア ガク トレ」に正社員として採用されたのは、2年前の9月のこと。ドルチェの仕込みやホールでの接客が主な担当業務です。一からすべて手作りしている同店のドルチェは、家庭で作る2、3倍の量を一度に用意するため、体力面で大変なのだそう。また、「プリンを作る時は、牛乳が温かいうちに卵と混ぜて手早くオーブンで焼き上げます。スポンジの場合は生地を混ぜすぎると膨らまなくなってしまいます」と話すように、メニューによって出来を左右する留意点が異なることも大事なポイントです。教えてもらった方法を確認したり、作業中に不安なことがあればオーナーの藤井さんに聞いたりしながら知識を蓄積。経験を重ねるうちに、スピードやさじ加減が身に付いていきました。

同店では、ドリンク型の缶にショートケーキやティラミスを詰めたスイーツ缶を店舗前の自動販売機で購入することができます。こちらの仕込みも木全さんの担当。缶の側面は透明で中身が見えるため、「映える」「かわいい」とSNS上でも大きな話題になった人気の商品です。「写真をSNSにあげてくださる方が多いので、見栄えは特に気を付けています」。また、缶詰とはいえあまり長くは日持ちしないため、1日の製造数を調節する必要があるそうで「前日の売り上げや現在の在庫、翌日の天候を基にオーナーと相談しながら決めています」と、臨機応変に対応していました。

お客様の感動が、喜びや自信につながる。

一方接客では、食事を楽しんでもらうために、困っているお客様がいないか店内を見回して気を配っています。スプーンが落ちる音やリゾットができあがった時のアラーム音など、すぐに対応できるように耳をすませて周囲をチェック。マスク越しでも聞き取れるよう少し大きな声で案内したり注文を受けたりと、五感を使った接客を心掛けています。

アルバイトスタッフの指導も行っている木全さんは、後輩たちの言葉遣いや接客の様子も気に掛けているそうで「当店では初めてアルバイトを経験する学生も多いので、お客様に失礼のないようアドバイスしています。注意する際の声のトーンや言い方は気を付けています」と木全さん。指導する立場だからこそ、アンケートで後輩が褒められることにも喜びを感じています。「教えたことをしっかりやってくれたんだと、うれしくなりますね。そういったところもやりがいになっています」。

そんな木全さんに、この仕事の魅力を聞いてみました。「料理を運んだ時の『すごい』と驚く声や帰り際の『おいしかった』という感想を直に聞けることです。表情にも表れるのでうれしいだけでなく自信にもつながりますね」。お客様のためにも後輩のためにも、より責任感を持って仕事に向き合う木全さんの姿がありました。

  • 注文を受ける際は、目線を合わせるため膝立ちの状態に。

  • パフェは層の重なりを意識して、見栄え良く丁寧に盛り付け。

  • 支払い時の会話で料理やお店の感想を聞けることが魅力の一つ。

好奇心や積極性が大切です。

当店は10〜20代のスタッフが多く、互いにコミュニケーションが取りやすい職場環境です。内気な性格の方が、働くうちに社交性を身に付けたこともありました。好奇心や積極性、仕事を楽しむ姿勢は、成長に欠かせない要素と言えるでしょう。キッチンスタッフは、メニュー開発にチャレンジすることもあるため、自分の意見をはっきり言える方は伸びていくと思います。
オーナー/藤井巧太さん

Risotteria.GAKU tre(リゾッテリア ガク トレ)

北海道の食材にこだわったリゾット専門店で、豊富なメニューが楽しめる。旬の果物と道産牛乳で作る自家製ジェラートも常時10種類そろっている。スイーツを缶に詰めた自動販売機も好評。

北海道旭川市4条通20丁目1720‐4
TEL.0166‐85‐6391
https://risotteria-gaku.net/
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