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私が選んだ職場【株式会社うけがわファームDEN‐EN】

2022年1月24日公開

私が選んだ職場

株式会社うけがわファームDEN-ENに新卒で入社した黒田さん。初めの半年を飲食事業の店舗で過ごし、お米など自社で栽培した農作物の特徴や仕事の流れといったことを学びました。現在は事務所内で事務や広報、デザインなどさまざまな業務に奔走しています。

オールラウンドに成長できる学びの大きい職場。

黒田歩李さん(24歳)
札幌市出身。温泉や外食、写真を撮ることが好き。通勤時に見る雄大な大雪山系が日々のリフレッシュになっている。

半年間の飲食店勤務で、後につながる経験を積んでいく。

大学進学後に初めてアルバイトを経験した黒田さんは、スポーツショップでレジ業務を担当します。他業務を担当するスタッフに比べ、お客様との会話や接する時間が少ない中でも、レジ打ちをしながら積極的にコミュニケーションを取って接客の能力を磨きました。その後大学を卒業し就職したのが、農業の傍ら飲食店を運営する株式会社うけがわファームDEN‐ENでした。「飲食店で働いたことはありませんが興味は持っていましたし、農業も含めていろいろなことが経験できそうで、とても魅力的に映ったんです」と黒田さん。入社後、最初の半年間はカレーをメインに提供する農珈屋(のかや)旭川空港店で勤務します。
お店ではホール業務を中心に料理の盛り付けも行い、レジ対応や接客では学生時代のアルバイト経験が生きました。「フライトの時間があるため、なるべくお待たせしないように手早く食事を提供することを心掛けていました」。また、このころはコロナ禍で乗客が少ない時期。黒田さんはお店をPRする写真をSNSで発信するなど、売り上げをいかに伸ばすかを考えていました。「後の仕事につながることをいろいろと勉強できた半年間でした」と当時を振り返ります。

さまざまな役割をこなし、お米の良さを伝える。

その後、事務所内で勤務することになった黒田さん。ここでの業務は、事務作業から印刷物のデザインといったクリエーティブな仕事まで多岐にわたります。その一つがメニュー表の作成。料理の撮影からレイアウトを決めるまで、すべてを担当しています。撮影時に心掛けているのは「いかにおいしそうに見せるか」ということ。各写真のクオリティーを一定に保つため、天候に左右される自然光には頼らず、ライトと物撮り用の白い箱、レフ板を使って撮影しているそうです。一方、レイアウトでは「頼みたくなる順番やお勧めのメニューをどう見せるか考えて配置しています」と注文のしやすさを意識して制作します。
SNSでの発信も業務の一つです。同社では複数人でアカウントを管理し、日常のささいな出来事でも会社に関わることなら何でも投稿していると言います。普段は2、3秒で読める分かりやすい文章と共に投稿することを心掛けている黒田さんですが、お米の宣伝など重要なものはなるべく詳しく書いているそう。「自分たちの食べているお米がどこで、どんな人が、どういう思いで作っているのか、消費者に届いたらいいなと思っています」。メリハリをつけることで、消費者の農場への興味や理解を深める工夫がそこにはありました。

課題や悩みを乗り越え、更なる成長を。

入社から約1年半の黒田さんに今後の目標を尋ねると「手早く仕事をこなすこと」を掲げます。行動するより考える性格で、以前は作り込んでから代表取締役の請川さんやマネジャーに確認してもらっていたため、根本的な修正が入ると多大な労力が無駄になってしまったこともあったそう。しかし今は、手描きのラフスケッチの段階でデザインをチェックしてもらうことを学び、より早い段階で社の制作意図をくみ取ろうと模索しています。更に段取りや切り替えが遅いことも課題だと、自身の弱点もしっかり自覚し前を見据えていました。
現在は百貨店への商品提案など対外的なやり取りも精力的に務める黒田さん。田んぼでの農作業や店舗のヘルプ、新型コロナウイルスに関わる申請などさまざまな業務に携わりますが、だからこそこんな悩みも。「私と同じ働き方の人がいないので、苦労を共有したり相談することがなかなかできないんです。前例がない業務も多く、正解が分からないのでいつも手探り状態ですね」。それでも、いろいろなことに携われるのがこの仕事の一番の魅力。「一つの場所にとどまらないからこそ、その分、学びも多いんです」と目を輝かせます。さまざまな業務を糧に、実りの時期まで知識と経験を蓄え続ける黒田さんです。

  • メニューについて代表取締役の請川さんと打ち合わせを行う黒田さん

  • 撮影した写真をSNSに投稿する

  • お店が忙しい時は、ヘルプでホールを担当することも

失敗も経験のうち。どんどん学んで成長を。

私は、作物をお客様の口へ運ぶところまでが農家の仕事だと考えているため、当社では飲食事業にも力を入れています。スタッフとはフレンドリーに接していますし、和気あいあいとしているのが特徴の職場です。仕事に関しては、失敗しないと分からないこともあるので、自身で考えたように行動してもらって気付いてもらう、口を出さず見守るスタンスでいます。
代表取締役/請川幹恭さん

株式会社うけがわファームDEN‐EN

大正13年から続く農家を平成24年に株式会社化。農産物の生産、販売を通じて消費者との触れ合いを大切にしながら農場の可能性を追求。更なる食の安心安全を目指している。飲食事業や酒米栽培に続き、今後はパン屋もオープン予定。

北海道旭川市東旭川町上兵村384
TEL.0166‐36‐2239
https://den-en.biz/
Instagramもご覧ください⇒@ukegawa_farm