私が選んだ職場【ダスキン 大町支店】

高校卒業後に勤めた遊技場で、社会人としての基礎やコミュニケーションを学んだ桜橋さん。その後幾度かの転機からさまざまな職種を経験し、子育てをしながら無理なく働ける現在の職場で活躍しています。

高校卒業後、札幌市内の遊技場で働き始めた桜橋さん。先輩から接客術や発声法などさまざまなことを教わり、特に人前で話すスキルと社会人としての言葉遣いを学びました。人間関係にも恵まれ不満なく働いていたそうですが、営業終了後の店内で清掃業者の方と話す中で、建築現場などで清掃を行う少し特殊な美装の存在を知ります。興味を持った桜橋さんは遊技場を退職し、美装会社に転職することにしました。
美装と一口に言っても、改修工事後のコンクリートを片付けることもあれば、新築引き渡し前のワックス掛けをしたりと、現場に合わせて多岐に渡る業務を行います。「日々違う場所で作業をし、現場監督の指示によって何をするのかも変わってくるのですが、それがまた新鮮で楽しかったです」と桜橋さんは当時を振り返ります。しかしその後、夫と出会い旭川へ引っ越すことになり退職。作業場所が転々とする現場の楽しさを知った桜橋さんは移住後、今度も現場で働ける断熱工を仕事に選びました。狭い屋根裏で断熱材を均一に吹き込む作業がうまくいった時の快感はやりがいだったそうですが、妊娠を機に離職。出産後、社会への復帰の場として選んだのが現在の職場でした。

昨年8月に入社した桜橋さんは現在、清掃関連商品を提案する営業、配送、レンタルの業務に携わっています。営業の場合、複数人でチームを組んで地域を決め、手分けをして一般宅を訪問、飛び込みで1件1件回っているそうです。「笑顔や話し方、仕草といった立ち振る舞いを常に意識しています。ダスキンを代表して伺っているわけですから」と桜橋さん。勤務歴5カ月で、経験も知識も足りないと感じていますが、商品の良さをしっかりと伝え、2週間のお試しができることを必ず説明しています。「基本の説明はマニュアルに沿って行いますが、私自身が商品を自宅で使っているので、ユーザーとしての実体験を交えながら便利な使い方やお勧めしたいポイントもお伝えしています」。
それでもなかなか契約に至らないのが飛び込み営業の難しいところ。うまくいかないことが多い分、契約が決まった時の喜びはひとしおです。初めて契約に至った時は緊張してたどたどしい説明だったそうですが、「ダスキンの良さを知る人が増えた」といううれしさが強く心に刻まれました。

レンタル業務では、契約した商品を持って4週間に一度お宅を訪問し、使用済みのものと交換します。やはり印象づくりは大事なようで「商品が良くても、お客様との接し方や振る舞いで契約の継続も左右されると考えています。親しくなってくだけ過ぎてもいけないので、適切な距離感を保つよう気を付けています」。お客様とうまくコミュニケーションを取る一方で、パソコン操作が苦手な桜橋さんにとって精算業務は今後の課題の一つ。他の業務も含め、一人前にこなして先輩から太鼓判を押されることが目標だと話します。
桜橋さんは現在、月・火曜日は営業、水曜日は遠方への配送、木・金曜日はレンタルと、メリハリのある勤務で日々を過ごしています。「子どもの発熱など急な休みでも『病気になるのは当たり前』と温かくフォローしてもらえる環境です。柔軟に働けるので、本当に入社して良かったと感じます」。周りに支えられながら、着実に成長を重ねているようです。