私が選んだ職場【ノースラボ】

整備士の父親を持ち、自身も子どものころから車や機材に触れる機会が多かったという小澤さん。自然な流れで整備士を目指すように。ディーラーに就職した後、よりディープな整備を求めて現在の職場に転職しました。

父親が整備士で、小さいころからスノーモービルや四輪バギーに慣れ親しんでいた小澤さん。それらの整備や簡単な修理はこなしていたと言い、「整備士が向いているのでは」と高校卒業後に旭川高等技術専門学院へ入学。自動車整備科で本格的に整備の勉強を始めました。
卒業と同じくして整備士の資格を取得した小澤さんは、父親が乗っていて自身も好きだった国産メーカーのディーラーへ就職。間近で見て先輩たちの実力を肌で感じたそう。「作業スピードが速くて、すごいと思ったのが最初の印象です。学校を出て何でもできる気でいましたが、実際現場に出ると全く何もできませんでした」と当時を振り返ります。最初に担当したのは、1年点検などの一般整備。初めは一通りの点検にも時間がかかりました。しかし、整備を重ねるうちに自分と先輩方で作業手順が違うことに気付きます。「車を乗せるリフトはゆっくり作動するので、上げ下げを何度も繰り返すとその分時間を取られます。上げた時にしかできない作業をまとめて済ませるようにしたところ、効率が上がって作業スピードもアップしましたね」と改善に手ごたえを感じました。
入社から4年が経ち、できることが増えた一方で、マンネリ感を抱くことも多くなりました。車検のほとんどはお得意様からの依頼であったため、同じ車種や年式になると修理箇所も似通うと話します。そこで、更なるステップアップを考えて退職、活躍の場に選んだのがノースラボでした。

以前の職場のディーラーとは違い、さまざまなメーカーや車種に対応する同社。構造の違いや知識が通用するかの不安もありましたが、その反面、ワクワクもしていた小川さん。入った当初、作業時間と内容の違いに驚きます。「前職は、簡単な作業も多くスピード重視だったので、預かった車は遅くとも翌日には返すのが当たり前でした。当社では1日で終わらない手間のかかる作業も行うので、随分スタイルが違うなと感じましたね」。ボディとフレームが分かれるラダーフレーム車の整備や、足回りをバラバラに分解し清掃後に組み直すオーバーホール作業など、前職ではほとんど行わなかったことも経験します。一から学び直す思いだったと言いますが、基本的な整備手順はこれまでと変わらないため、苦戦することはなかったようです。
同社に入って最も達成感があったのが、元々登載されているものとは別のエンジンに載せ換える「エンジンスワップ」という作業。エンジンルームに収まるかの確認はもちろん、駆動系に問題を生じさせないかなど、細かく慎重にチェックを行う必要があります。調整に苦労をした分、車が走った時の感動はひとしおだったと、やりがいにつながるエピソードを披露してくれました。

更に、うれしいと話すのがお客様から直接いただく感謝の言葉です。前職では営業担当者やフロントスタッフが顧客対応をしていたため、お客様と接する機会はほとんどなかったそう。現在は小澤さん自ら説明したり、車の異変について聞き取ることもあります。「修理前には、『任せるよ』という言葉に頼られていることを実感し、修理後には『ありがとう』と直に感謝され、やりがいを実感しますね」。その喜びを得るために、一日一日全力で仕事に臨んでいると言います。
この先の目標について尋ねると、「整備の精度一つひとつを高めていきたいですし、板金にも興味があるので、いろいろとできるようになりたいと思っています」と小澤さん。これからも知識と技術のアップデートを繰り返し、よりお客様から信頼される整備士を目指します。