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私が選んだ職場【株式会社モリタエレテック】

2021年11月29日公開

私が選んだ職場

子どものころに遊んだおもちゃがきっかけで車が好きになり、自動車に関わる仕事に就いた牧さん。職種は変わりましたが、お客様のためにという思いは、変わらずに持ち続けて作業に打ち込みます。

発見と勉強の毎日。新鮮な気持ちで知識と経験が得られる職場。

サービス部/牧 俊宏さん(37歳)
比布町出身。二世帯住宅で奥さんと2人の息子、母親と暮らす。趣味のドライブとカラオケがリフレッシュ方法。

車好きが高じて整備スタッフへ。経験を積み重ねながら成長。

昔から自動車が好きだった牧さんは、旭川実業高校の自動車科に入学。旭川高等技術専門学院の自動車整備科を経て市内のカーディーラーに整備スタッフとして就職します。担当する作業は主にオイル交換と車検整備。しかし、いざ実際の現場でオイル交換をしてみると、これまで学んだ通りにいかず戸惑ったそうです。「学生時代の実習では、手順を確認しながら進めることができますが、実際の現場では、お客様をお待たせしないよう手早く行う必要があります。初めのころは手順が間違っていないか不安になることもしばしばでした」。
一方の車検整備では、お客様が感じた異変の説明を元に原因や場所を推察して作業することもあります。牧さんは先輩に聞いたり助けてもらったりしながら経験を蓄積。回数をこなす度に不安は少しずつ解消されていきました。できることが増えると仕事は楽しくなってくるもの。整備士の最初の関門と言われるタイミングベルト(※1)の交換について「最初は半日くらいかかっていたものが2時間に短縮できた時は楽しいと思えましたね」。

早さと奇麗さを両立させることが、取り付け作業のこだわり。

その後、関連会社へ転職しテストドライバーの経験を経て、現在の会社と出合った牧さん。整備スタッフ時代には行わなかった電装系部品の取り付けやハイブリッド車の整備に興味を持ったことがきっかけだったと言います。業務の多くを占めるのはドライブレコーダーやカーナビ、オーディオの取り付け、テレマティクス(※2)と呼ばれる通信システムの搭載です。近年はあおり運転や事故などの証拠を残そうと、ドライブレコーダーの取り付け需要が急増。リース会社の車両や業務用のワゴン車・商用車へ取り付けることが多いそうです。同じ車種への作業を繰り返すためパターン化し効率が上がると言いますが、早さだけを良しとしているわけではありません。「作業中は奇麗な配線にこだわり、内張りやグローブボックスを取り外し、その奥にケーブル類を上手く隠すことを心掛けています。余った配線は邪魔にならないオーディオの裏にまとめるなど、見た目も気にしています」と牧さん。360度タイプや前後2カメラタイプなど、さまざまな種類のレコーダーがあるため、商品知識も必要になります。「お客様に質問され、機能や操作方法について説明することがあります。エンジンを切ると自動的に止まることや、モードの切り替えなどレクチャーすることで興味を持ってもらえることがうれしいんです」と、お客様とのやりとりが、やりがいにもつながっているようです。

修理に向かった現場で楽しみを見いだす。

乗用車への電装品を取り付ける一方で、重機の修理も行うようになりました。機械が動かなくなってしまった原因を追求し、故障した部品の交換や配線を付け替えるのが主な作業です。よほど重症な場合以外は現場に赴いて作業することが多く、時にはびっくりするような場所に行くことも。「高速道路の建設現場だったのですが、重機のある場所まで車では行けなかったんです。工具を持ちながら45度くらいありそうな急斜面を登りましたね」。更に続けて「向かう現場は、掘っている途中のトンネルなど普段は入れないところばかりです。特別な場所に行けるのは楽しくもありますよね。開通する前に足を踏み入れるわけですから」と牧さん。作業以外の部分にも楽しみが見いだせると仕事がますます面白くなると話します。
そんな牧さんに今後の目標を尋ねてみると「この先、車両にカメラやレーダーが付いて自動運転も当たり前な時代になっていきます。これまでにない機器の修理も増えてくると思うので、『当社で対応できます』と言えるようにしたいですね」と、近い未来を見据えます。対応の幅を広げるためさまざまな車両の修理を通して、新しい機械への理解と知識、経験を深めようと今日も現場に向かいます。

  • 配線を一本一本確認しながら、故障の原因や交換が必要な線を探す。

  • グローブボックスを取り外し、ドライブレコーダーの配線を隠す。

  • 修理や取り付けは、現地で行うことも多い。そのため社用車に工具を積み込んで準備する。

探究心や向上心のある方が向いています。

当社では、車両の電気に関係する部分全般を修理しています。乗用車やトラックだけでなく、農業器具や高所作業車のような特殊車両など、日々さまざまな修理を経験できます。常に新しいことや難題にチャレンジする探究心や向上心がある方に向いているのではないでしょうか。修理箇所以外にも、部品の緩みなど細かい部分まで気付ける気配りができるとより良いですね。
専務取締役/守田敬幸さん

株式会社モリタエレテック

昭和45年8月創業。自動車電装品・カー用品等の販売・取付・修理を中心に、建設機械修理や車検整備など半世紀にわたる技術と経験を生かしてサービスを提供する。

北海道旭川市花咲町6丁目3843
TEL.0166‐51‐0514
https://moritaeletec.co.jp
Facebookもご覧ください⇒https://www.facebook.com/moritaeletec

※1:タイミングベルト…ピストンの往復運動を回転運動に変えるクランクシャフトと、吸排気バルブを往復させるカムシャフトをつなぐベルトのこと。エンジンが規則的な回転運動を続けるためにはなくてはならない重要な部品。
※2:テレマティクス…自動車に搭載されたインターネット接続が可能な端末を使って、交通情報や天気、ニュースといったさまざまな情報を利用できるようにするサービスやシステム。