私が選んだ職場【焼肉バイキング ウエスタン 永山店】

小さいころから野球漬けの毎日を過ごしてきた佐々木さんは、大学入学後初めてのアルバイトにチャレンジ。焼肉バイキング ウエスタン永山店で働く中で、やりがいや野球に通じる部分が見えてきたと言います。

幼少のころから現在まで野球に打ち込み続ける佐々木さん。大学入学時から一人暮らしを始め、いろいろと費用もかさむことから、初めてのアルバイトを決意します。「最初はダブルワークでしたが、片方はだんだんとシフトに入る機会が少なくなっていったんです。高校の時の先輩から当店を紹介してもらい、収入面などを考えてこちらに専念することにしました」。佐々木さんが同店を選んだのは他にも理由がありました。それは、シフトが毎週組み直されること。週末には急に練習試合が入ることも少なくないため、予定の変動に対応しやすいことも魅力の一つでした。
こうして昨年8月から働き始めた佐々木さん。お店の方針を研修で学んだあと、ホールでの作業を担当することになります。入りたてのスタッフはまず、後片付けから始めることでホール業務の流れや基本を身に付けていくそうです。その時佐々木さんが心掛けていたのは、なるべく音を立てずに作業すること、丁寧かつ素早く片付けることの2つでした。「お客様の憩いの時間を邪魔したくないですし、片付けるのに時間がかかれば、待合室のお客様を更にお待たせすることになりますから」。作業は2人1組で行うため、相手と息を合わせることで効率を上げていきました。

働き始めてひと月程すると、佐々木さんは並べた料理の減り具合や追加分量を管理する業務の担当になりました。バイキングレストランなので、大皿を空にしてはいけませんし、残りすぎても時間が経つと冷めたり乾いたりして味が落ちてしまいます。そうならないように厨房へ作る料理や量の指示を出し、タイミングよく交換や補充をしていくのが佐々木さんの仕事です。しかし、目測を誤って作りすぎると廃棄になりますし、来店人数や好みのメニューによって料理の減り方が変わるため、その見極めがなかなか難しいところ。「一番してはいけないのが、お皿を空にすることです。お客様の来店が確認できた段階で大皿をチェックして、補充する料理と量を厨房に伝えます」。スムーズに追加するには厨房担当との連携が欠かせません。野球で培ったコミュニケーション能力で信頼関係を築いた佐々木さんは、急ぎのお願いなどに応えてもらえるようになりました。

自身の性格について、相手の行動の細かい部分が気になってしまうほどに繊細だと語る佐々木さん。だからこそお客様の動きや取り分ける量に敏感に反応し、補充する料理とタイミングを分析できているのかもしれません。また、野球の経験が仕事の中で生きてくることもあると言います。「土日は特に混み合って次々と料理を取りにいらっしゃいます。そんな中でもタイミングを見計らって補充するには、お皿を回収した後、お客様の行動を予測しながらぶつからないようにバックヤードまで戻る必要があります」。野球でも状況を見てカバーに入るなど広い視野と予測が求められ、そんな意識がホールでの動きとリンクしているようです。
元々は2人で行っていた作業も、1年経った今では一人で回せるほどに成長。それだけでなく、周りの状況を見て片付けや案内のサポートに入れるまでになっていました。この先の目標について尋ねてみると「目標というほどでもないのですが、社員の方からもっと頼られる存在になりたいです。でも、それはすぐに認めてもらえるわけではないので、今は自分ができることを地道にやり続けるだけですね」と佐々木さん。異なるフィールドでさまざまなことに対応しながら、いぶし銀の万能選手へと成長を続けています。