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私が選んだ職場【株式会社北海道畜産公社 上川工場】

2021年8月2日公開

私が選んだ職場

農業高校時代パティシエに憧れていたという太田さん。専門学校でフランス料理と出合い、調理師としてホテルで働きます。その後、食肉加工会社に転職し奮闘する中で、前職で培った向上心が、自身を大きな成長へと導く根幹になっていました。

向上心を武器に、自分の実力を発揮できる職場。

業務第二課/太田淳喜さん(29歳)
旭川市出身。妻と3歳、11カ月の息子の4人家族。野球が趣味で、休日は草野球チームで活躍する。

成長したい!その一心で磨かれた向上心。

旭川農業高校に通っていた太田さんが、食品科で学んだことを生かそうと選んだ進学先は、旭川調理師専門学校。元々パティシエに憧れて門をくぐりましたが、授業で学ぶうちにフレンチの世界に興味を持つようになりました。進路の変更を決めた太田さんは、市内のホテルの厨房でアルバイトをしながら、現場の生きた技術と知識を吸収。このことがきっかけとなり、2年生の時に働いていたホテルにそのまま就職します。
ホテルのレストランに配属された太田さん。朝食バイキングでは、一番忙しい時で120個のオムレツを3時間で作るなど、提供する数や時間と戦うハードな日々が待っていました。「周りも忙しいので、指示を待っているだけではいつまでも教えてもらえません。積極的に質問をするなど、自分からチャンスをつかみにいかないと成長できないと思いました」と、現状に危機感を抱き、仕事の向き合い方を変えたことが向上心を持つきっかけになったと言います。休みの日には料理の本を読んだり外食をしたりして情報収集。勉強がてら、札幌市の三ツ星レストランまで出掛けることもありました。味を覚えては家で再現を目指して調理するなど、休まる暇はなかったそう。そのような生活が続くと、外食代や試作の材料費もじわじわと負担になり、金銭的な理由などから職場を離れることを決めました。

コツコツ経験を積み重ね、5工場の技術者の頂点へ。

当時はまだ23歳、独立する度胸も技術もなかったと言います。そんな時に手を差し伸べたのは、趣味の草野球でつながった先輩や同級生でした。2人に誘われ、株式会社 北海道畜産公社で働き始めた太田さん。新人はまず、座学やオリエンテーション、現場での訓練から始まります。1週間後、肉を規格のサイズにカットする「整形」と呼ばれる工程で本格的な業務に就きますが、当初は周りの作業の早さに驚いたと言います。しかし、新人が目指すべきはまず、早さより正確さ。指示通り、ミスなくこなすことを心掛けて作業するうちにやりがいが見つかります。「数日前までできなかったこと、時間内にこなせなかったことが、経験を積むにつれてできるようになっていったんです。不器用なりに達成感が得られました」。そうして少しずつ上達していく太田さんに、頑張りが報われる出来事が待っていました。
入社から1年半後のこと。道内5つの工場の代表が集い、加工の技術を競う大会に太田さんは上川工場の代表として参加し、なんと優勝を果たしたのです。「2人1組で牛を枝肉の状態から切り分けるのですが、他工場の方は主任や主査といった10年前後のキャリアのある人たちばかり。半年間の特訓と前職で培った向上心が成功につながりました」。この優勝が絶好のアピールとなり、その後社員登用試験に合格。晴れて正社員に昇格したのでした。

自身の成長から職場の成長へ、仲間と共に高みを目指す。

その後、整形の前の骨を外す工程や現在担当している計量の作業など、さまざまなポジションで業務を経験しました。太田さんが新たな仕事を任される度、常に心掛けていたのは「向上心」を持って臨むことでした。
骨を外す工程では、極力骨に肉を残さない切り方、整形作業では、お店での使われ方を想定したカット、計量では発注時の指示に沿って誤差なく詰め、多数の部位ごとの割合も計算するなど質の高い作業を行うように努めていました。「向上心は仕事に向き合う中で大切にしていることです。少しでも改善していこうという意識を常に持って作業すれば、仕事の技術や知識の習得以外のこともうまく回っていくと思っています」。今では、自分の経験をもとに後輩へノウハウを伝授することもあるそうです。
そんな太田さんに、この先の目標やチャレンジしたいことについて尋ねてみると、「生産数を減らさずに作業負担を減らしたい」との答えが。「早く帰れるようになって家族と過ごす時間を増やせたらみんなうれしいと思うので、職場全体で力を合わせて取り組んでいきたいですね」と語ります。前職で働くうちに身に付いた考え方や姿勢を武器に、太田さんはこれからも未来を切り拓いていきます。

  • 計量を行いながらラベルを作成する。

  • 部位や規格のサイズにカットしていく整形の作業。

  • 箱詰めされた肉を保管する急速凍結庫。マイナス25度以下で凍らせ、鮮度を保つ。

未経験者を育てるノウハウができています。

この職種はほぼ未経験の方ばかりです。最初は座学から始まり、ナイフの持ち方や現場訓練も含め1週間かけて基本から教えていきますので安心して働けます。また、工場内は一定の温度に保たれているので、働きやすい環境だと思います。周囲との連携がしっかりとれ、指示を理解できれば務まるお仕事ですので、挑戦してみてほしいですね。
総務課 課長/佐々木英剛さん

株式会社 北海道畜産公社 上川工場

昭和54年創業。主に牛と豚を取り扱い、厳しい衛生管理体制のもと安全で安心な高品質の食肉加工を行う。上川の他に十勝、北見、早来、函館にも工場がある。

北海道旭川市東鷹栖6線12‐5135
TEL.0166‐57‐6251
https://tikusan.securesite.jp