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私が選んだ職場【田宮薬品株式会社 北海道支店】

2021年7月5日公開

私が選んだ職場

中学生のころに抱いた「人の役に立つ仕事がしたい」という思い。その思いは常にぶれることなく、いくつかの仕事を経て、配置薬販売の営業職へと結実しました。

不安や悩みに寄り添って「人の役に立つ仕事」を行う。

営業/佐野健太さん(23歳)
旭川市出身。休日は夫婦で奥さんの実家を訪ね、一緒にショッピングを楽しむことが多い。

職場や職種が変わっても、人に喜ばれる仕事を選択。

父親が自衛隊員だという佐野さん。中学生の時に東日本大震災の被災地へ派遣され支援活動を続けた父親の話を聞いて、いつか自分も人の役に立つ仕事がしたいという思いを抱くようになりました。そして高校卒業後、父親と同じ自衛官の道を選びます。
入隊後は分単位で決められたスケジュールをきっちりこなし、過酷な訓練の中では体力も鍛えられました。しかし、寝食も共に過ごすチーム内の不和が原因で、佐野さんは自衛隊を半年で退職。次に就いた介護の仕事でも職員同士の衝突が起こるなど、環境に恵まれない不運が続きます。そこで、心機一転インターネットカフェでアルバイトを始めた選択が佐野さんの人生を一変させるのでした。「これまでと違い、先輩や同僚に何でも話せるような環境でした。そんな人間関係が心のゆとりを生み、自分の居場所と思えるようになったんです」。接客では自衛隊仕込みの礼儀やあいさつで、特に年配のお客様から喜ばれることが多く、更には後に奥様となる女性に出会うなど、これまでとは打って変わって、人間関係にも恵まれた充実の日々を送っていました。結婚を意識する中で、いつまでもアルバイトではいられないと、佐野さんは正社員を意識します。これまでの仕事のことを聞いていた彼女からの、「チームで働く仕事より、一人で回る営業が向いているのでは」との助言に後押しされ、現在の田宮薬品株式会社に転職を果たしました。

営業で回る中、打ち解けるきっかけを模索。

同社は置き薬を扱う会社。営業スタッフが定期的に各家庭を訪問し、薬箱を確認して交換や補充を行うのが基本的なスタイルです。佐野さんは初めて一人で営業に出た日のことを今でもはっきりと覚えています。「それまでの2週間は先輩に付いて営業方法を学んでいましたが、いざ一人になると何をどう話せばいいのか不安でいっぱいになって。呼び鈴を鳴らすだけで緊張したのを覚えています」。1軒目はとにかく元気よくあいさつと自己紹介をして、話をすることを心掛けたそう。そこからどうすればお客様から信頼してもらえるのかを考え、共通の話題を探したり、玄関の装飾に着目して話の取っ掛かりをつかんだり、持ち歩くトランクに自身のプロフィールを書いた紙を貼るなどの工夫を重ねました。「心を開いていただくためには、まず自分のことを知ってもらうことが大切だと気が付きました。トランクを開けた時に、自分の名前や歳、趣味がお客様の目に入るように大きくアピールしています。お孫さんやお子さんと自分の歳が近いことで、打ち解けることもありました」。お客様に「この人なら話をしてもいいかな」と思ってもらえるような営業を心掛け、日々の反省やヒントを糧に佐野さんは経験を重ねていきます。

薬の知識を蓄積して、お客様の不安を解消する。

営業職としては、コミュニケーション能力ももちろん大事ですが、扱う商品や薬の知識も必要になってきます。「どんな成分が入っていてどういう効果があるのか、飲み方や使用方法まで先輩がホワイトボードを使って全部教えてくれました」。また、お客様からは処方されている薬との飲み合わせについて尋ねられることが多いため、病院で出される薬についての勉強も欠かせません。お客様が服用中の薬を見せてもらい、自社に戻ってからインターネットや薬の辞典を駆使して調べ、次回の訪問時に同時に服用しても問題がないか返答して不安を解消しています。
入社から4年が経ち、これからますます成長しないといけないと佐野さんは感じている様子。支店長のようにお客様から好かれる営業になるのが目標だと話します。「そのためには、お客様ともっと真剣に向き合う必要がありますし、その方の人生に寄り添う気持ちで接することが自身の成長につながると考えています」。身近な人をお手本にすることで、中学生の時に抱いた「人の役に立つ仕事がしたい」という夢が今、かないつつあるようです。

  • お客様とコミュニケーションをとるため、トランクに貼ったプロフィール

  • 営業に出る前に、リストの個数と照らし合わせて商品をトランクに詰める

  • 訪問したお宅で、薬の補充や使用期限が新しいものと交換する

お客さんの健康へのビジョンを一緒に考えます。

当社では1軒1軒お客様宅を訪問して皆様のお体の悩みを聞き、それに合わせて健康に関するさまざまなご提案をしています。一人ひとりの背景を知ったうえで相談に乗り、真剣に向き合えるのが当社の強みです。商品を売るのが仕事ではなく、お客様に寄り添って健康になっていただくためのビジョンを一緒に考える仕事です。
支店長/小林一哉さん

田宮薬品株式会社 北海道支店

置き薬のシステムで一般医薬品、漢方薬、栄養補助食品等の配置、販売を行う。「三光丸」が主力商品。永山に旭川支店がある。本社は奈良県。

北海道旭川市春光5条2丁目2‐11
TEL.0166‐52‐6473