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私が選んだ職場【日本ハム北海道ファクトリー株式会社】

2021年4月5日公開

私が選んだ職場

昔は引っ込み思案で、主張することが少なかったという鈴木さんですが、出産と子育てを経験していく中で自身の性格に変化があったといいます。大変なことを乗り越え、精神的なタフさを身につけていきました。

作業に打ち込み、得意な働き方ができる職場。技術を極めて会社に貢献したい。

製造課 製造2係/鈴木千晴さん(42歳)
雨竜町出身。旦那さんと18歳、15歳の息子2人の4人家族。ガーデニングが趣味。

不運の重なるスタート。転機となった結婚と出産。

引っ込み思案で、自己主張が苦手だったという鈴木さんは高校卒業後、保育の専門学校へ進学します。「あまり詳しくは覚えていませんが、母に勧められるままに進んだと記憶しています」。それでも勉学と実習を真面目にこなし資格も手に入れ、保育士になろうとしますが、当時は就職氷河期。不況の影響か仕事が見つかりませんでした。保育士での就職を諦めた鈴木さんは、同時期に取得していたホームヘルパー2級の資格を生かし、病院に併設された介護施設で働き始めます。ところが、初めて社会に出た不安や人間関係が原因で情緒不安定になり、1年を待たず退職することに。全く違う職種ならと就いた事務の仕事では、業務を覚えて周りから認められ、やっと仕事が楽しいと思えたタイミングで妊娠していることが判明します。「まだ働いていたかったのですが、切迫早産で入院した時にもっと自分の体を大事にしなければと思い、きっぱり辞めることにしたんです」。その後無事に出産し子育ての日々が始まります。

育児で変化した性格が仕事にも好影響。

出産から8年。子どももすっかり大きくなり、長男には3歳違いの弟もいました。日々の子育ては想像以上に大変で、鈴木さんは少しずつ心がタフになっていったといいます。そのうち働きたいという気持ちもありましたが、子どものことで職場に迷惑を掛けてしまうかも、との思いから一歩を踏み出せずにいました。
そんなある日、子どもがいても休みの融通が利いて安心して働ける職場の話をママ友から聞きます。理解のある職場は鈴木さんにとって願ってもない環境です。すぐさま応募し働き始めたのは選果場。野菜の選別や袋詰めの作業を行うのですが、最初のころは自分の作業で精一杯でした。周りが見えず先輩からしばしば「もっと周りを見て作業しなさい」と強い口調で指導されることも多かったと言います。「出産前までの自分なら落ち込んでいましたけど、精神的に強くなって『絶対にできるようになってやる』と思えるようになりました」と鈴木さん。経験を重ねるうち周りの人や仕事の流れがつかめるようになり、スムーズな段取りで周りをフォローする力が身に付きました。

技量を高めロスのない生産を目指す。

その後、水耕栽培農家での仕事を経て現在の会社で働き始めたのが1年程前。黙々と打ち込める仕事が好きだという鈴木さんは、シゴトガイドの同社求人に載っていた「もくもく作業」「コツコツ取り組む」という言葉と、手厚い福利厚生に魅力を感じ応募します。入社後に配属されたのはベーコン作りの最初の工程で、2日目には早速先輩から評価されました。工程全体を見るくせが付いていた鈴木さんは、材料のバラ肉がなくなりそうなのを見て、自身の作業を中断しその前の作業を手伝うことを先輩に提案します。「新人らしからぬ視点や気配りだったみたいで、『もう何年もここで働いているみたいだね』と言われたのがうれしかったですね」。選果場で悔しさをばねに得たスキルが、違う業種でも生きた瞬間でした。
やりがいも次第に変化していきます。肉をさばくスピードや重量の感覚をつかむことだけでなく、不良率の低減にも力を注ぐように。「ある時、この工程での不良が多いと、上司から指導を受けたことがあったんです。頑張っていたつもりなのに不良率が上がっていたのがショックでした」。鈴木さんは責任を感じ、ただ頑張るだけでは駄目だと気を引き締めて仕事に取り組むようになります。同じ工程のメンバー全員で解決方法を模索。トライアンドエラーを繰り返し、目標を達成することができました。
まだ入社から1年、課題はたくさんあると話します。「解決に向けてはひたすら自分の技量を上げていくことですね。感覚で肉の重さが分かるようになるなど、経験を積み重ねて早く正確に作業したいですし、体力の限界まで働けたらと思っています」と鈴木さん。数年後にはベテランとして、いぶし銀の活躍が期待できそうです。

  • バラ肉を計量し、基準を超えていればカットして調整していく。

  • つるした肉同士がくっつかないよう、間隔を開けて並べる。

  • 製品の最終チェック。問題がなければラベルを貼り、箱に詰める。

明るく奇麗な職場に生まれ変わります。

工場の老朽化や製品の増産に対応するため、5月に新工場へ移転します。建物の面積はこれまでの1.5倍広くなり、工場内のレイアウトも変更して一部新しい機械を導入。そのため、同じ係の人同士がワンフロアで横並びになって作業ができ、効率が上がります。難しい作業ではないですし、フォローとサポートは万全ですので、働きやすい職場ですよ。
製造課 製造2係長/村上 聡さん

日本ハム北海道ファクトリー株式会社

昭和36年設立。「美味しく安全・安心」をモットーにソーセージ、ハム、ベーコンなどの製造販売を行う。5月に新工場(工業団地)への移転を控えている。

北海道旭川市旭神2条2丁目1-9
TEL.0166-65-1186
https://www.nipponham-hokkaidofa.co.jp/