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私が選んだ職場【大丸交通株式会社】

2021年3月22日公開

私が選んだ職場

小さいころから人当たりがよく、誰とでも仲良くなれた渥美さん。運転することが好きで、どちらも両立できる
現在の仕事を天職だと言います。これまでのドライバー人生の中には忘れられないエピソードや単に運転だけではない人と人との交流がたくさんありました。

運転とコミュニケーション、好きなことを納得いくまで続けたい。

乗務員/渥美慎吾さん(36歳)
帯広市出身。奥さんと子ども2人の4人家族。野球が好きで、夏場は子どもと一緒に野球をしている。

仕事の決め手に収入の安定を求めた日々。

高校時代、自衛隊の広報官から勧誘されたことがきっかけで渥美さんは自衛隊に入隊します。「初めは全く入る気はなかったんです。でも、収入は安定してるし体を動かせるし、苦手な事務系の仕事に就くよりましだと軽い気持ちで入隊してしまいました」。入隊後は来る日も来る日も訓練で、モチベーションを見失ってしまった渥美さんは、変化のある日常を送りたいと当時戦争が終わったばかりのイラクへの派遣を志願します。「イラクのサマワでPKO活動をしたかったのですが、19歳だった私は若すぎて参加できませんでした」。結局イラクに行くことはかなわず、22歳の時に任期満了で退職。安定した収入を求め大手菓子メーカーの工場へ転職します。場内では特に忙しいと言われるショートケーキを担当。その場からほとんど動かず黙々と作業するため、同僚との会話もほとんどありません。月に一度従業員が集まる食事会など楽しみもありましたが、収入や将来の安定だけでは仕事を続ける理由にできず、結局1年半で退職します。

知らない土地でのドライバー生活。励ましの声に自信を深める。

当時お付き合いしていた奥さんが旭川で就職が決まったのは、渥美さんが25才の時のこと。自身も旭川へ移り住み、そこでタクシー業界と運命の出合いを果たします。「お客さんを乗せていろいろな話ができるので楽しく稼げるんじゃないかと思ったんですよ」。今とは異なる会社へ入社後すぐに第二種運転免許を取り、タクシードライバーとしての人生が始まります。ですが、帯広から出てきたばかりで旭川の道など全く知りません。それでも渥美さんに不安などなく、その時にできる努力を最大限尽くし続けました。「地図がしわくちゃになって破れるまで、半年間は常に持ち歩いてましたね。あのころは暇さえあれば地図を見て、休みの日も道を覚えていました」。
渥美さんは、初めて乗せたお客さんのことを今でも鮮明に覚えています。「動物園に向かう市内在住の夫婦だったんですけど、初めてだと伝えたら道も旭川のこともすごくよく教えてくれて。親切にしていただいただけでなく『頑張ってね』と声を掛けてくださり、本当に励みになりました」。もともと車も運転も好きだという渥美さんは、その後もいろいろと道を覚え、市内はもちろん観光客を乗せ道内を回るなど旭川以外の道にも詳しくなっていきます。そして9年働いた前職から今の会社に移ってきました。

翻訳アプリで外国人との距離を縮める。

ここ数年インバウンド需要で潤ってきた北海道。外国人観光客を乗せるのもよくあることです。日本語の通じない相手とどのようにコミュニケーションをとっているのでしょうか。「中国人の方は英語をしゃべれる方が多く、相手も中国語が通じないと分かっているのか、英語で話しかけてくるんです。けど、はっきり言って英語でも分からないですよね」と笑います。「例えば『なんとかミニッツなになに』と聞いてくるので、何分かかるか時間を聞いてるのかなって何となく察してます。あと本当に分からない時は翻訳アプリですね。向こうも伝わらないと分かっているのでアプリを使って見せてきますよ」と、現代ならではのコミュニケーション術で異文化交流を楽しんでいる様子。一昔前に比べると対応に困ることはないと言いますが、身ぶり手ぶりでのコミュニケーションも未だ健在のようで「お客様の言っていること伝えたいことを感じ取るのが一番かなと思っています。お国柄も違うので説明をして機嫌が悪くなることのないよういつも考えてますね」。
前職も含め11年タクシードライバーとして働く渥美さん。今後について尋ねると、「北海道の道をすべて覚えたい」と、観光タクシーで道内を駆け回っている彼らしい壮大な目標を掲げます。「出世や管理職に興味がないんです。歳を取って運転できなくなるまでずっとドライバーのままでいいと思っていて、今の会社は規模も大きく仕事量も多いため、すごくいい転職をしたと感じています」。渥美さんのドライバー人生は軽快に、ノンストップで進んでいきそうです。

  • 点呼後のアルコールチェック。乗車前には必ず行う。

  • 乗車前に行うエンジンオイルの点検。車両整備も安全運転には欠かせない。

  • タブレット端末を用いたセルフ決済サービス。支払いがスムーズで利用客に好評。

お客様へ快適な移動を提供しています。

従来より静かで乗り心地のよいユニバーサルデザインの車両「ジャパンタクシー」を、当社では94台中34台導入しています。また配車アプリやセルフ決済サービスもそろえており、お客様にご利用いただきやすい環境も整備しているのが特徴です。観光スポットを周遊する観光タクシーも行っているので、渥美さんのように道内の道や名所に詳しいととても助かりますね。
営業課長/菊地裕一さん

大丸交通株式会社

150人以上のドライバーを抱え、旭川市内では最大級の規模を誇る。タクシー乗務に必要な普通二種免許取得の支援制度はもちろん、新型ジャパンタクシーやGPS配車、ドライブレコーダーなど社員が働きやすいように設備投資も充実している。

北海道旭川市緑が丘南5条1丁目1-2
TEL.0166-66-2232
https://www.daimaru-g.co.jp/