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私が選んだ職場【メカ・ドック旭川 住吉店】

2021年3月15日公開

私が選んだ職場

叔父の仕事を間近で見たことが人生のターニングポイントとなった志部谷さん。憧れの整備士の道に進みます。車検の業務を行う中で、整備士として、検査員として正確さに早さをプラスできるよう、地道に一歩ずつ進んでいます。

安心して車に乗ってもらうために、誠実に、丁寧に仕事に向き合う。

自動車検査員 二級整備士/志部谷将大さん(35歳)
雨竜町出身。昨年4月に結婚し、奥さんと休みが合えばドライブに出掛けて食べ歩くのが休みの日の過ごし方。

叔父の姿がきっかけ。追いかけた整備士への道。

志部谷さんが整備士になったきっかけは、高校に通っていたころに叔父の仕事を見たことでした。「叔父が自動車の整備士で、親が叔父の勤めていたディーラーで車を買ったり、車検なども頼んでいました。頼もしい姿を何度も見ているうちに憧れるようになりました。せいぜいプラモデルが好きなくらいで、機械いじりが得意だったわけではないんですけどね」。商業高校に通い、簿記やワープロ検定といった資格を取得していた志部谷さんですが、将来の進路をシフトチェンジ。希望を胸に、自動車整備の技術を学べる短大へと進みます。
短大では二級整備士の資格取得を目的としたカリキュラムが組まれていて、当時は覚えることが多く大変だったといいます。「前年の合格率があまり良くなかったみたいで、遅くまで実習を続けるなど、講師の指導にも力が入っていましたね」。講師の熱意に応えるように整備のいろはを覚えていった志部谷さんは、無事に二級整備士の資格を取得。資格の合格発表前には当社への就職が内定するなど、うれしい知らせが立て続けに舞い込みました。

失敗と成功を重ね、成長を続ける日々。

新人の仕事は、タイヤの取り外しや取り付けの作業から始まります。大きいものだとホイールも含め1本20キログラム程のタイヤを付け外しするため、体への負担も相当なものです。「初めのころは慣れない作業の連続で体中疲労がたまって、指も痛かったのを覚えています。授業では週に1度しか実習がなかったので、いざ現場で働くと疲労度は全然違いましたね。やはり体力勝負だと思いました」と、しばらくは痛みとの戦いでもありました。
仕事にも慣れ整備や故障箇所の修理について、実習だけでは分からなかったことも次第に理解していった志部谷さんですが、乗り越えるべき壁は別のところにありました。「お客様に点検結果を説明するようになったのですが、私は口下手でして。うまく説明できなかったりお客様からの質問に答えられない時は先輩に助けを求めるしかありませんでした」。不安を抱えながら説明に臨む日々の中、先輩とお客さんとのやり取りを後ろで聞いて上手な答え方を覚え、今では部品や用語の説明をかみ砕いて行うよう心掛けています。一方、整備のほうでは、作業中に部品を破損させてしまうことがありました。「部品を取り寄せないといけなくなり、約束した時間に車をお渡しすることができなかったことがあります」と志部谷さん。申し訳ない気持ちでいっぱいになりながらお客さんに説明していたそうです。
そうして失敗と成功を重ねて経験を積み、気が付けば入社から10年が経過。整備士人生の中で最も重要な年として、忘れられない一年が始まりました。

自信と経験が仕事の幅を広げていく。

この年、志部谷さんは整備後の車の最終チェックや書類の作成や保管の業務が行える自動車検査員の資格を取ることにしました。「自信がなくてこれまで敬遠してきたのですが、この10年の経験がわずかながら自信になり、当時の店長から大丈夫だと背中を押されたこともあって決断しました」。結果は見事合格。しかしその直後、店舗で新たに行う業務「板金塗装」の担当に起用され、息つく間もなく上司と共に横浜で1カ月研修を受けることになりました。車のへこみを直したり、溶剤の名前や配合、量を覚えるなどして技術を習得していきます。「全くやったことのないことばかりで本当に大変でした。塗装の経験もなかったので、ちょっとの傷でもここまでするのかと感心しました」。
こうして整備士としての道を着実に上ってきた志部谷さん。現在もこれまで同様、丁寧に作業しながらも今後の課題は作業のスピードアップだと話します。「正確さと早さを両立させたいですね。そのためにはコツコツと件数を重ねて同じ検査を何度も経験していく中で効率を上げていくしかないと思っています」。1年を通して一番忙しいこの時期、多くの経験からもう1速上の成長が期待できそうです。

  • パソコン上で車検の予約状況を確認する。

  • オイル交換のため、車体の下に入りボルトを緩める。

  • 点検箇所や各項目の現状を説明。パーツの交換をご提案することも。

責任感と優しさを評価しています。

自動車検査員は、国に代わって車の状態が保安基準に適合しているかどうかを判断します。ミスや見落としは命にかかわりますから、間違えてはいけないという責任感が必要になります。志部谷さんはミスなく、最後まで気を抜かずにやり遂げますし、お客様に愛車の状況を親切丁寧に分かりやすく説明するなど心配りもできている点を評価しています。
主任/草野純一さん

メカ・ドック旭川 住吉店

モダグループの国土交通省指定車検場。市内に2店舗の他、道内に8店舗を展開し、住吉店では、傷やへこみを直す板金にも対応している。

北海道旭川市住吉4条1丁目8-9
TEL.0166-55-2655
営業時間/平日8:00〜19:30、土・日・祝/8:00〜18:30
定休日/水曜日
http://www.shakenjho.com/