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私が選んだ職場【花本建設株式会社 東川事業所】

2021年3月8日公開

私が選んだ職場

高校の恩師から紹介され進んだ土木の世界。同じ舗装の作業でも違う発見があったり未経験のイレギュラーに対応したりと、入社から4年経った今でも覚えることがたくさんあるという相内さん。現場の管理から書類の作成まで、一人で任されることを目標にしています。

事前の段取りが現場を左右する仕事で経験値を積み重ねる。

土木部/相内虎嘉さん(22歳)
2017年4月入社。旭川市出身で、3人兄弟の2番目。休日はゲームをしてリフレッシュしている。

就職の決め手は地元愛。恩師の紹介で土木の世界へ。

子どものころから機械いじりが好きだったという相内さんは、旭川実業高校の機械システム科で溶接や製図などさまざまな技能を学びます。当時は高校卒業後すぐに働きたいと漠然と考えていただけで、どんな仕事に就きたいかは固まっていなかったといいます。「3年生の時に先生からいくつか会社を紹介されたうちの一つが花本建設でした。もともと学校と社長の間に縁があったと聞いています」と相内さん。同社を選んだ決め手は、地元を離れがたいという思いにありました。「他の会社だと出張や異動で頻繁に道内を転々とするような話だったので、一番異動の少なそうな当社を選んだんです」。
入社直後は、現場に出て先輩たちの作業を見て覚えることから始まりました。その後作業の手伝いや事前準備など、徐々にできる業務が増えていきます。「配属された部門が舗装だったので、初めのうちは、一つ現場が終われば翌日には別の現場で先輩たちのサポートをする、そんな日々が続いていましたね」。こうして相内さんは土木の仕事の流れや段取りを把握していきました。

大事なことは事前の段取り。現場全体のスムーズな作業を心掛ける。

相内さんが現場作業を行う中で大切にしているのが事前準備です。「先輩からよく『この業界は8割方段取りで決まるぞ』と言われます。現場でスムーズに作業できるかどうかは準備で決まり、おろそかになるところがあれば当日の作業の流れが止まってしまうこともあるんです」と話します。特に気を付けているのが、連絡・調整に関すること。「いろいろな会社へ連絡をするので、連絡済かどうかが分からなくなると大ごとになります。私は忘れっぽい性格なので、そうならないようメモ帳に準備したものや調整したことを書き出しながら進めているんです」。
とはいえ、どれだけ準備したとしてもいざ現場で作業をすると、事前の想定通りになることはほとんどないといいます。「作業を進めるうちに図面と違う部分が見つかったり、地面から何かが掘り出されたり、周辺から作業について苦情がきたりと、どこかでつまずく原因が出てくるものです」と相内さん。そういう場合はすぐに上司へ報告し、対策を立てるのだそう。「上司から指示を受けたら一度現場の人たちを集めます。朝出した指示と違うところを全員に伝え、新たに指示を出し直してから作業を再開してもらいます」と突然の事態でも迅速かつ冷静に対処します。作業の遅れを最小限にとどめるのも、現場を監督する相内さんの仕事なのです。

先輩のアシスタントから書類作りを覚えていく。

現場での作業が仕事のすべてではありません。発注者へ提出する書類の作成も大切な業務の一つです。「どちらかというと、書類を作る方が重要な仕事ですね。現場での作業が始まる前には施工計画書を、始まった後は竣工書類を作ります。とはいえ、実は私もまだ書類を作成する先輩の補助として、任されたことを少しずつ覚えている段階なんです」。特に竣工書類は現場で行った作業を写真付きで細かに記載するなど、報告する内容も多く相当なボリュームになるといいます。「現場の作業が終わった後に少しずつ書類をそろえていきます。体を動かす方が性に合っているせいか事務的な作業はあまり得意ではなく、初めのころは誤字脱字が多かったり重要な言葉に色を付け忘れて、それに気づかないまま提出してしまうことがありました」と相内さん。今は自身での再確認はもちろん、少しでも分からない箇所があれば先輩に聞いたりチェックをしてもらうなど万全を期してからの提出を心掛けています。
冬になり舗装の作業ができない現在、相内さんは別の部署で行われている河川工事の現場で、写真の整理や書類作成などの補助をしています。「雪が解けて時期が来ればまた舗装の業務に戻りますが、手伝っている間も書類づくりの知識など勉強しています。いずれは私一人で書類から現場まで任されるようになりたいですね」と相内さんは話します。書類作りをマスターするまで、もう少しだけ地固めの日々は続きそうです。

  • 現場で撮影した写真を整理する。選んだものを竣工書類に載せる。

  • 図面通りに仕上がっているかチェックする、出来形と呼ばれる作業。

  • 鉄筋同士の間隔や寸法を測り、ずれやゆがみがないか確認する。

自然相手の仕事には柔軟さが大事。

当事業所では主に土木と舗装の工事を行っていて、昨年ICT(※)を取り入れた舗装工事を行いました。測量データを基にパソコンへ入力し重機を動かすのですが、この作業ができるのは相内さんだけで、とても頼りになっていますね。この仕事は自然相手で、工事や作業は想定通りにいかないことのほうが多いため、彼のように柔軟に対応できる人が向いているかと思います。※ICTとは…情報通信技術
土木部 工事係長/海老名和志さん

花本建設株式会社 東川事業所

旭川市内に本社を置く建設会社。信頼・創造・挑戦・感謝・奉仕を社訓に掲げている。東川事業所では主に舗装工事や土木工事といった公共事業を行い、冬まつりでは雪だるま作りのボランティアなどの社会貢献も行っている。

北海道上川郡東川町南町1丁目19-1
TEL.0166-82-4327
https://hanamoto.co.jp