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私が選んだ職場【藤原製麺株式会社】

2021年2月1日公開

私が選んだ職場

努力をしても人並みにしかなれない。そんな少年時代の劣等感をばねに、「努力の効率化」に目覚めた髙橋さん。現在の職場では不良品が生まれる原因と向き合い、設備の改善に挑み続けた結果、包装不良の削減で大きな成果を上げました。

今より「善く」したい。自身の作業効率の追求が会社やスタッフの利益に。

第2工場 主任/髙橋伸司さん(42歳)
2013年1月にパートスタッフとして入社。翌年5月に正社員となる。絵を描くのが好き。

将来を見据え、安定を求めた転職の日々。

勉強でもスポーツでも、教えてもらったことができるようになるまでに、人一倍の時間がかかってしまうことがコンプレックスだった髙橋さん。そのことがきっかけで、「できるまで諦めず試行錯誤する姿勢」が身に付いたと言います。そうした突き詰める性格からか、興味を持ったのが職人気質の塗装業でした。旭川高等技術専門学院で技能を習得し、大手の建設会社に就職。しかし入社から3週間後、現場への移動中に交通事故に巻き込まれて、太ももの骨を折る大けがを負います。その後も足の具合がよくならなかったためこの仕事を諦め、子どものころから好きだった料理の道へ進むことに。知人が営む居酒屋で雇ってもらい、ずっとこの職場で働こうと思っていました。「当時結婚をしましたが、妻や将来のことを考えた時、ずっとこの生活を続けるのは難しいと思うようになりました」。年齢も考慮し、転職するなら早い方がいいと10年働いた居酒屋を退職。「長く働ける会社で仕事に就きたいと思い、正社員登用や昇給、将来性などの観点からさまざまな職種を転々としましたね」。そうして同社と出合い、派遣社員、パートスタッフを経て正社員を目指すことになります。

会社から必要とされたい。正社員になるための心掛け。

ゆで麺を製造する部門に配属された髙橋さんには、正社員になるための秘策ともいえる取り組みがありました。それは、会社の「要」になる人を探すことで、同社の中では機械の修理やトラブルに対応していた方でした。「1箇所動かなくなると工程全体が止まってしまい、麺も伸びて商品になりません。そうすると損害も大きくなるので、修理できる存在は会社にとって大きいんです」。また、修理できる人が一人しかいないということも大きな要因でした。「その人しかできない仕事を自分も同じようにできれば、休みでいない時でも対応できますから、上司や会社から必要だと思われて社員にしてもらえると考えました」と髙橋さん。時間を作っては修理の仕方などを教えてもらっていました。
一方の製造業務は、どの工程も何十、何百と同じ動きの繰り返しです。「作業中はテレビゲームをやり込むみたいに、どうすればもっと早く、正確にできるのかを考えています。例えば1回の動作でより多く、同じ向きでケースに並べるにはどう取ればいいか、無駄を減らして効率が良くなるよう工夫を凝らしました」。そうした意欲や努力が評価され、入社から1年程で念願の正社員となります。

不良品が大幅減。諦めない姿勢が実を結ぶ。

無駄を減らして効率を高める姿勢は、自身の作業だけではなく「不良品が生まれてしまう原因」にも向けられます。髙橋さんはロスがなくなれば、かける時間も労力も減るはずだと考えていました。「仕方がないと誰もが諦めがちですが、解決できれば得られる効果は大きいのでどうにかしたいと思うんです。試行錯誤を重ねた末に成果として表れたら大きなやりがいにつながりますしね」。難しいからこそ面白いと話す髙橋さんからは「仕事を自分でどう面白くしていくか」という姿勢が伝わります。そして、できるまで諦めずに続けてきた取り組みが、昨年末大きく実を結びました。
髙橋さんは機械を修理できる力を生かし、そばの袋を接着する部分のアタッチメントを作りました。「接着面に麺がかみ込んでしまう不良品を大幅に減らすことができました。長年取り組んできてずっと改善したかった部分だったので、すごく達成感がありましたね」。大きな問題を一つ解決しましたが、課題はまだまだ山積みだといいます。「別の包装機でも同じように直して、ロスを減らしていければ」と髙橋さん。作業効率を上げるためにどこをどう改善するか、今日も新しいアイデアを考え続けています。

  • 麺の長さ、形、太さを設定しうどんの生地を断裁する。

  • 製造する麺の種類と使用する刃を確認する。

  • 製品の向きをそろえ、ケースに入れる。その後、殺菌や冷蔵を行う。

自分の適性に合った場所で働けます。

第2工場ではうどんやそばといった日配品のチルド麺を生産しています。当社は他工場と比べて部署が複数あり、自分の適性に合った場所で働けるのが特徴です。賞味期限の印字など、確認の伴う作業もあるので、慎重な性格の方、細かいところまで目が行き届く方が向いていると思います。マニュアルもあり難しいことはありませんから、ぜひ来ていただきたいですね。
工場長/三浦義弘さん

藤原製麺株式会社 第2工場

「誠実」を基本理念に掲げ、北海道に根差した安心安全な商品作りをモットーとしている。3月には乾麺を製造する工場で夜勤帯が稼働。第2工場ではうどん、そば、ラーメンなどのゆで麺、生麺を製造している。

北海道旭川市永山北2条7丁目7
TEL.0166-47-4538
https://www.fujiwara-seimen.co.jp/