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私が選んだ職場【旭川パークホテル】

2020年12月14日公開

私が選んだ職場

美容師、コンビニスタッフ、フリーペーパーの営業職に美容商材の販売、障がい者の就労支援。職を経るたびに接客への思いを育てた坂井さんは、今、ホテルのフロントスタッフとしてこれまでの経験をフル活用しようとしています。

多様な職歴すべてを糧に、好きな接客業に復帰し独自のおもてなしを研究中。

フロントスタッフ/坂井真優子さん(32歳)
2020年10月入社。趣味はカメラ。人が持っていない資格を取りたいと画策中。

憧れの美容師から営業職へ転身。

坂井さんが子どものころからなりたかった職種は、美容師。髪を奇麗に整え、会話を通してお客さんに親しまれる接客姿に憧れがありました。そこで、高校卒業後は旭川理容美容専門学校に進み、スタイリストとしての技術を学びます。「接客に関しては、高校時代から4年間、家の近くのコンビニでアルバイトをしていたことで身に付きましたね。自分には接客の仕事が向いていると感じました」。その後、念願だった美容師として、旭川市内のサロンに勤務します。しかし、5年間勤める中でカラー剤などによる手荒れがひどくなり、半ばドクターストップのような形でやむなく退職することに。
気持ちを切り替えて次に選んだ仕事は、フリーペーパーの営業職でした。「これまでに経験のない新しいことをやってみようと思ったんです。ほとんど予備知識のないところに飛び込み営業もしましたから、ずいぶん度胸が付きました」。新しい仕事に慣れようと自分なりの営業方法を模索する中、転機が訪れたのは勤め始めて半年後のことでした。

新しい職場で教わった、一人ひとりの大切さ。

当時まだ美容の仕事に未練のあった坂井さんに声を掛けたのは、知り合いの美容室の社長でした。そこではショッピングモールの一角を借りて美容商材の販売なども行っており、美容師ではなく事務スタッフとして働くことになります。「美容商材の販売では、お客様から何を聞かれてもお答えできるよう、成分を調べるなど商材の勉強をして準備していましたね」。
しかし、仕事自体は楽しかったものの職場環境に親しめず、わずか8カ月で退職。その後、仕事内容に慣れたコンビニ勤めを経て見つけた職場が、これまでとはまったく系統の異なる、障がい者の就労を支援する事業所でした。「正社員として働きたいと考えていた時に募集を見て決めました。コンビニを訪れる障がい者さんのしっかりした様子をよく目にしていたので興味を持ったんです」。
粗品のタオルを折って袋に入れるなど、市や企業から委託された軽作業を見守る中で実感したのは、利用者も自分と変わらない一人の人間であるということ。「一人ひとりに感情があり、個性があります。だからこそ、違いを理解して支えなければと心が引き締まりました」。と言いながらも、決まった人とばかり接する日々が続くにつれ、「やっぱり接客の仕事がしたい」との思いが強まります。そして今年8月、職場に辞意を伝えました。

接客の奥深さを知り、目標は更に高く。

「ここの仕事は『シゴトガイド』で求人を見て応募しました。面談の後、社長から長文のメールを受け取り、自分をちゃんと見て先を考えてくれていることに心を打たれましたね」と坂井さん。フロントスタッフとして勤め始めて2カ月、毎日が勉強と言います。予約管理、お客様のチェックイン・アウトの手続きなどが主な業務で、社長のやり方を見て覚えていきました。「社長の接客は、丁寧さと親しみやすさの両面が備わっているんです。当ホテルは出張等ビジネス用途のお客様も多く、フランクになりすぎないよう気をつけています」。
お客様と接する仕事は、コンビニスタッフや美容師等で合計10年以上の経験がある坂井さんですが、お客様が立て込んだ時にはまだ少し焦ってしまうそう。「落ち着いて対応することはもちろん、このホテルに来て良かったと思っていただけるおもてなしを心掛けていきたいですね」。以前、お客様に旭川市の見どころを聞かれ、おすすめのスポットを手書きのメモで渡したところ、とても喜んでくれたことが心に残っています。「旭川のことをもっと知って、ただ泊まるだけの施設でなく、思い出になることを企画していければ」と坂井さん。一人ひとりのお客様を見つめ、未知の出来事に怖気付かずに、準備をすることで対応する。これまでの職の経験が一つになって、坂井さんならではの接客術が生まれようとしています。

  • 感染対策のため、フロント対応はアクリルの対面パーテーション越しで

  • 宿泊はインターネット予約が多いが、チェックイン遅れなどは、やはり電話

  • マスクの下では常に笑顔を向け、親しみやすい雰囲気をつくっている

シロクマやペンギンがお迎え!?動物園ルームが注目

当ホテルには旭山動物園公認の「動物園ルーム」があります。「しろくまるーむ」の床には実物大の足跡があり、壁には水の中で遊ぶ迫力の姿が。「ぺんぎんるーむ」ではブラインドに実物大のペンギンの姿が見え隠れ。天井には、空を飛ぶように泳ぐペンギンがあしらわれています。1日各1組限定、ファミリーにおすすめのお部屋です。

旭川パークホテル

運営は、株式会社globally。高台に位置し、旭川市内を一望できるロケーションの良さから、観光客だけでなくビジネス客にも支持されている。客室は全27室。

旭川市高砂台3丁目8-38
TEL.0166-60-1010
https://asahikawa-ph.com/