シゴトガイド
ホーム求人情報応募・面接のコツインタビュー・記事シゴト図鑑
  1. 旭川シゴトガイド
  2. インタビュー・記事
  3. 私が選んだ職場
  4. 私が選んだ職場【株式会社 佐久精肉店】

私が選んだ職場【株式会社 佐久精肉店】

2020年4月13日公開

私が選んだ職場

各種飲食店やホテル、病院などに食肉を提供している「株式会社 佐久精肉店」。営業部で活躍している松田さんは、過去に同社を退職した経験があります。元の職場に再び戻った訳とは?また今、どんな思いを持っているのでしょうか。

昨年6月“二度目の入社”。離れてみて分かったこの職場の働きやすさ。

営業部/松田健二さん(35歳)
愛別町出身。24歳で入社し、約7年後に退職。別の仕事に就いていたが、34歳の時に再入社。

建築業から、まちなかを走る配送業へ

松田さんは高校を卒業した後、旭川高等技術専門学院で建築を学び、地元、愛別町内の会社に就職しました。「住宅建築の仕事をしていたのですが、北海道の場合、冬はどうしても仕事が減ってしまう上、同業他社との競争も重なり、かなり厳しい状況になってしまったんです。それで転職先を探し、運転するのが好きだったので配送ドライバーとして働ける、当社に就職しました」。
入社後は、食肉の配送業務を覚えるため、先輩が運転する2トントラックの助手席に乗り、飲食店などの取引先へ同行することから始めました。「担当地域は、旭川市の中心部。一方通行の通りも多い場所なので、注意すべき箇所なども詳しく教えてもらいました。これを何日間か続けた後は僕が運転し、先輩が助手席へ。僕は前職でもトラックに乗っていて運転には慣れていましたが、配送では店が建ち並ぶ場所を通るので車体を看板に引っ掛けないよう気を付けましたね」。そうして約2週間の研修を終え、松田さんは独り立ちしました。

信頼関係づくりを大切にした新人時代

先輩からバトンタッチする形で、取引先への配送と、食肉の受注などの営業活動を担当することになった松田さん。ただ、業務は引き継げても、相手との信頼関係は自らつくっていかなければなりませんでした。「各取引先への配送時間の厳守を心掛けていましたが、件数が多かったため、少し遅れてしまう日もありました。そうすると、不安を感じたお客様から会社へすぐ電話が入りましたね。また、加工工場で作業をするなどして肉の種類や部位についての知識も増やしましたが、お客様の質問に即答できなかったので頼りにならないと思われてしまったことも。中には、僕を通さず、直接会社に注文する方もいらっしゃいました」。
更に、こんなこともありました。取引先を訪れる際には、明るいあいさつが必須。小学校から高校まで野球に親しんでいた松田さんにはお手の物です。「大きな声で『まいど様!』と言いながら、おしゃれな洋食店に入って行って怒られました。営業中だったんです」。
それでもめげることなく、新たな肉料理を提案したり、いち早く市場価格の情報を得て値上がり前の購入を勧めたりして、信頼関係づくりに努めました。「そのうち、配送予定の時間に遅れた場合もお客様が待っていてくれて、『忙しいんだね』といった言葉までいただけるようになりました。決してサボっているわけではないと、分かってもらえたんです。1年目より2年目、2年目より3年目と、信頼関係が深まっていくことが実感できましたね」。
毎日多数の取引先を訪問し、忙しく働いていた松田さんですが、ふと他の仕事もしてみたいと思うように。そして、会社と話し合った結果「円満退社」となりました。

復帰して強くなった責任感と会社への思い

その後、松田さんは営業職や運送業などに従事しましたが、いずれもしっくりしませんでした。次第に仕事への悩みが増えていく中、退職後も同社の元上司と連絡を取り合うなど良好な関係を続けていたことから、少しずつ元の職場へ復帰する話が進展。そして、約2年の期間を経て再入社を果たしました。「当社の良さは、社員同士のコミュニケーションが取りやすく、お互いの距離が近いこと。社員数があまり多くないからかもしれませんね。また、地域に密着した仕事だという点もいいなと思っています」。
担当エリアこそ変わったものの、退職前と全く同じ職種に戻った松田さん。「仕事の内容は同じでも、以前に比べて責任感はかなり強くなりました。年齢を重ねましたし、経験年数も長くなってきたので、もう投げ出すわけにはいかないと思っています。今後もお客様の状況に応じた肉を提案、提供し、会社の売り上げに貢献していきたいです」と決意を新たにしています。

気持ちの通じ合う仲間がそろっています

工場では、肉のカットや加工等を行っています。新人の方には無理のないよう、少しずつ仕事を教えますから、肉の知識がなくても働くことができます。当社は社員同士の仲が良く、何でも気軽に話せる関係ができていて、僕自身、仲間とプライベートで食事に行くことも多いです。取引先の飲食店を利用し、肉のおいしさを実感できるとうれしいですね。
工場長/児山光彦さん

  • 配送先での取り出しやすさも考えながら、荷物を積み込んでいく

  • 会社の信用にも関わるため、常に交通ルールや運転マナーを厳守

  • 新人も溶け込みやすい雰囲気の加工工場。未経験から始める人も多い

株式会社 佐久精肉店

1984年設立。食肉の卸、加工、販売を手掛け、全国に取引先を持つ。外食部門として「味乃やまびこグループ 工房加藤らーめん」を経営。

旭川市流通団地3条5丁目3-2
TEL.0166-40-3929
https://www.saku298.com