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パートから正社員に登用女性が輝ける職場づくりを【株式会社米谷産業】

2024年7月15日公開

私が選んだ職場

接客の仕事を中心に、働きながら3人の息子を育ててきた三原さん。扶養範囲内の働き方から離れて出合った新たな職場は、女性が活躍する場を模索中の企業が運営する空港内の飲食店でした。

鉄板焼 旭人 飲食事業部/三原典子さん(42歳)
旭川市出身。ホテルや旭山動物園のレストラン、旭川空港の土産店などで長年接客の仕事に携わる。日々忙しく働いているため、休日は家でのんびり過ごすことが多い。

全国区のショップで接客技術を磨く

三原さんは高校3年生の時、宴会スタッフのアルバイトをしていたホテルから誘いを受け、卒業後に就職。半年ほどで飲料課から営業課の事務に転属となり、結婚式の受付を担当しました。「式の相談に来られる方々に、ホテルのプランを案内したりオプションの提案などをしていました。宴会しか経験していなかったので、慣れない業務に苦労しましたね」。

その後、結婚・出産がきっかけとなり退職。3人の子育ての間に旭山動物園のレストランのホール勤務を経て、旭川空港の土産物店で10年ほど働きます。「もともと接客と飛行機が好きだったので空港での仕事を探していたら、『シゴトガイド』で見つけたのが、全国の空港に展開するギフトショップだったんです」。

航空会社の名称を付けた店舗だけに、スタッフには高いレベルの接客が求められたそう。全国から販売員が集まってCS(顧客満足度)について話し合われたり、社内研修で不快にさせない応対が徹底されるなど、接客マナーについては多くを学ぶことができたと言います。しかし、当時は扶養範囲内に収入を抑えるため勤務は月にわずか10日ほど。長男・次男の独立や三男の進学を機に、三原さんはより自分らしい「フル」での働き方を探し始めました。

正社員になり調理業務にも挑戦

そんな時に出合ったのが同じ旭川空港にあるフードコート内の「鉄板焼 旭人」でした。「ホテル時代の元同僚がここで焼き係を担当していたので、働かせてもらえないか聞いてみたんです」。掛け合ってもらった結果アルバイトでの採用が決まり、配膳などを行うホールスタッフとして勤務がスタート。これまで培ってきた接客技術を発揮する中で働きぶりが認められ、三原さんはやがて正社員への登用を打診されます。「当時はコンビニの仕事と合わせてトリプルワーク中でしたが、腰を据えて働ける場を求めていましたし、女性が活躍できる会社にしていきたいという上司の熱意を感じ、お受けしました」。

正社員になって半年後、メインで焼き業務を担当しているスタッフが退職するかもしれない、とのことで調理についても覚え始めました。「メニューによって使う肉が異なり、焼ける時間も違います。どの肉にどのくらい時間が必要か、オーダーに合わせて提供のタイミングを見極めるのが難しいです」と三原さん。フライト前に利用するお客様は急いでいる方が多く、提供時間の遅れは店のブランドに傷を付けかねません。家族で別々のメニューを注文された場合でも、ほぼ同時にお出しできるよう細心の配慮をしているそうです。

会社のビジョンに応え自身の成長を誓う

「鉄板焼 旭人」は、食肉加工やその加工製品の販売、食品プロデュースなどを行う株式会社米谷産業が初めて手掛ける外食事業として2019年9月にオープン。同社の技術とノウハウを集結し、「ハイクオリティー」「グッドテイスト」「ロープライス」を実現しています。カウンター越しの厨房で肉を扱う三原さんも「ここの味を知ってしまうと他では食べられません」と胸を張ります。

「食肉加工の方を含めパートスタッフの多くは女性で、社員における男女の比率は7対3程度ですが、今後の企業の発展を考える上ではさらなる女性の活躍が必須です」と話すのは、米谷産業人事労務課の菅課長。三原さんの正社員登用を後押しするなど、女性が働きやすい職場づくりの旗振り役として日々奔走しています。「お店で扱う鉄板は重いので、力のいる作業はできるだけ男性スタッフがカバーするといった体制を含め、女性が輝ける仕組みを整備していきたいですね」。

そんな会社の方向性を担う人材として、三原さんに掛けられる期待は非常に大きいと言えます。「今後は焼き業務をしっかりマスターして、スタッフみんなで楽しく働けるお店づくりに協力できれば」と目標を話す姿に、力強い輝きが見えました。

  • まったく臭みのない加工技術が生きた「旭人 道産牛ホルモン焼き」が一番人気

  • 鉄板で食材が焼かれる音も旅の思い出の一つに

  • 1.8〜2kgの鉄板を何度も出し入れするのは重労働

  • 提供はお一人様用の鉄板で

女性の声を聞き、働きやすい企業へ

人事労務課 課長/菅 淳一さん

当社では今、女性が活躍できる企業を目指し、パートさんたちとの話し合いを通して働きやすい職場づくりを進めているところです。休みを取りやすい体制や希望休の確実な実現はもとより、男女の隔てのない査定やパートからの正社員登用制度の整備など、やる気のある方が挑戦できる足場をつくることで、会社として成長できればと考えています。

株式会社米谷産業 鉄板焼 旭人

旭川空港のフードコート内の店舗ながら専用スペースで落ち着いて飲食ができる。運営元である株式会社米谷産業の食肉加工技術が生きた各メニューが人気。

北海道上川郡東神楽町東2線16‐98 旭川空港
ターミナルビル2F フードコート そらいち内
TEL.0166‐76‐5290
https://teppan-asato.com/