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測量はインフラの土台世の中に役立つ誇りを【株式会社イズム・グリーン】

2024年6月3日公開

私が選んだ職場

熊谷さんは、農業高校で学んだ測量技術を用いて競技会の全国大会へ出場。これをきっかけに測量の仕事に興味を持ち株式会社イズム・グリーンに入社します。経験を重ねて6年目の今、大変さの中に新たな目標を見いだしています。

技師/熊谷 連さん(24歳)
旭川農業高校を卒業し、2019年新卒で入社。雪のない時期は野球をして、シーズンオフは動画を見て過ごすことが多い。実家で両親と3人暮らし。

農業高校での競技体験から異色の道へ進む。

旭川農業高校に通っていた熊谷さんは、スーパーの品出しとレジ業務のアルバイトをしていたごく普通の高校生でした。卒業後は学校で学んでいる森林系の道へ進もうと考えていた彼の運命を変えたのは、先生からのとある誘いがきっかけだったと言います。「授業で測量を学んだ際、3人1組で測量の正確性を競う『平板測量競技会』への出場を勧められたんです。2年時は予選敗退しましたが、3年時には全道で優勝し全国大会に出場できました」。

この経験から、農業高校生の志望先としては異色とも言える測量会社への就職を考えるようになった熊谷さん。学校の求職票に数社あった候補の中から選んだのが、株式会社イズム・グリーンでした。「インターンシップか会社見学の時だったかはよく覚えていませんが、ガラス張りの建物が奇麗で『ここなら働きやすそうだ』と思ったのが決め手になりました」。

入社後は1カ月間座学で測量について学びながら、並行して外作業の進め方を教わった後、上司の下に付いて実際の作業に携わりました。「覚えることが多く、現場の流れをしっかり把握するまで3年かかりました」と当時を振り返ります。

道なき道をゆく苦労。時には熊対策も。

同社の事業は大きく3つに分けられます。一つは、道路や河川改築など土木工事にかかわる測量や、土地及び境界等について調査する「測量調査業務」。更には、道路の新設や改良、河川改修、道路及び河川構造物の設計を行う「設計業務」、道路や橋梁等インフラの安全確保に寄与する「点検調査業務」があります。

熊谷さんは現在、この中の測量調査に従事し日々奮闘中です。「測量の目的の一つに、土地の取得・売買などに必要な各種確認書類や図面を作成するための『用地測量』があります。ダムや道路を作る場合は、山や川など道のないところに踏み入って調査するので大変ですね」と話します。また、その際に気を付けなくてはならないのが車の置き方。通行する車両や人の妨げにならない場所を確保するのが難しいそうで、毎回苦労するのだとか。「山では安全な作業のために熊や蜂の動向にも注意が必要です。熊を見かけて猟友会に連絡し同行してもらった、という社内事例もあります」。

近年はIT技術の進歩により機器の精度が高まったことで、測量にかかる時間は格段に短縮されていると言います。とはいえ精密機械だけに新たな注意点も出てきます。「測量機器はバッテリー管理がとても重要です。電池が切れては作業ができませんから、残量や予備の確認などを怠らないように気を配っています」。

分からないことはすぐ聞いて早期解決

直近の先輩とでも10歳離れているという若手の熊谷さんですが、コミュニケーション上の問題はないと言います。社内旅行や懇親会などのレクリエーションも多く、昨年は全社でエスコンフィールド北海道へ観戦に出掛けたのだとか。「同い年の同期がいますし、先輩方も気軽に話せる人ばかりです。現場に向かう車中では趣味の野球の話で盛り上がったりしますよ」。

そんな彼が仕事で常に心掛けているのは、分からないことはすぐ聞く、という姿勢。「自分だけで解決しようとして、ミスで振り出しに戻るより、聞いて早く解決するほうが周りにも自分にもプラスになりますからね」。すぐに聞けない時にはパソコンの画面にあるメモ機能を使い、忘れないようにしておくそうです。

入社して6年目。測量した案件がダムや道路などの形となるには長い時間がかかるため、目に見える成果はまだ少ないと話す熊谷さん。それでも新たな目標に基準点測量の一級資格取得を掲げ、未来に照準を絞ります。「測量は世の中の役に立つ仕事。知力と体力、どちらも必要ですけどね」と笑う瞳に希望が輝いていました。

  • 高さを測量するために仮の水準点を設置し標高を定める

  • ドローンレーザー飛行の様子

  • 地上型レーザースキャナを設置して対象物の三次元観測データを取得する

信頼を重ね「働きたい」と思える会社に

「働き方改革」を受け、当社では残業や休日出勤を極力なくす努力を進めています。もともと給与面での待遇は業界内でも高水準だと考えていますし、ここ数年は社内コミュニケーションを深める取り組みも行っています。測量の仕事は発注側の目的があって初めて発生するもの。相手のニーズに少しでも応えて信頼されることで「働きたい」と思ってもらえる会社にしていきたいですね。

株式会社イズム・グリーン

平成16年「株式会社泉澤測量設計」と「株式会社グリーン土木開発」が合併し「株式会社イズム・グリーン」へ。測量調査業務を核に、北海道全域を対象として社会資本の整備を支える。

北海道旭川市東6条4丁目1‐18
TEL.0166‐23‐0440
https://izmgr.co.jp/