シゴトガイド
ホーム求人情報応募・面接のコツインタビュー・記事シゴト図鑑
  1. 旭川シゴトガイド
  2. インタビュー・記事
  3. 私が選んだ職場
  4. 人々の生活を影から支える仕事に誇りを持つ【株式会社旭川浄化】

人々の生活を影から支える仕事に誇りを持つ【株式会社旭川浄化】

2024年2月12日公開

私が選んだ職場

高校卒業後、上富良野駐屯地で自衛官の経験を経て株式会社旭川浄化へ入社した竹下さん。下水道の維持管理に欠かせない更生工事の責任者として現場を管理しながら、後輩スタッフの育成にも尽力しています。

事業部 業務課 係長/竹下春希さん(36歳)
中富良野町出身。休日はおいしいものを食べに出掛ける。特にそば屋に行くことが多く、お気に入りの四條庵では「とり天そば」をよく注文する。

人の役に立ちたい。災害の最前線で活動する。

自衛官を志す友人と共に陸上自衛隊に入隊した竹下さん。半年間の教育期間を経て、2006年の秋、晴れて正式に自衛隊員となります。所属は「野戦特科」と呼ばれる、大砲やロケット砲などで地上の敵や艦艇を迎撃する部隊。普段は有事に備え車両などの整備や体力づくりといった日課をこなしていたと言います。

そして2011年3月、文字通り日本を揺るがす未曽有の大災害となった東日本大震災が発生。竹下さんも災害派遣で現地へ向かうことになりました。最初は福島県で物資の輸送、その後、宮城県で救助者の捜索や給水活動、がれき除去と2カ月でさまざまなことを行ったそう。「物資の輸送や捜索は本当に大変で、精神的にこたえました。それでも人のために役に立ちたいという思いはありましたし、最前線で活動できたことは自衛官として誇らしかったです」。

集団として規律ある行動や立場に関係なく意見が言い合えることの大切さ、指示の出し方と迅速な作業の進め方を6年間の自衛隊生活で学び退職。次の仕事に選んだのが、株式会社旭川浄化でした。

住民とのコミュニケーションが円滑な作業につながる。

竹下さんは、下水道の維持管理にかかわる業務を担当しています。下水道管の作業は年間でスケジュールが組まれ、管内の清掃を行う班、調査をする班、補修工事を行う班に分かれて行動。市内全域の下水道管の保全に当たります。作業を行う際に最も大事なのは安全の確保です。時にはマンホールの中に入って作業することもあり、酸欠状態に陥らないよう注意する必要があります。また、大掛かりな作業になるため、近隣住民から理解を得ることも重要です。「日程が決まり次第ビラを配って調査や工事を行う予告をします。騒音などでご迷惑をお掛けしてしまうので、業務を円滑に進めるには家に伺って改めて説明するといったコミュニケーションも必要不可欠です」。

下水管を調査する場合は、ラジコンカーのような自走式カメラを操作して配管内を撮影します。担当者は専用車両の中に設置したモニターを見ながら管の状態を確認。緊急度に応じてA〜Cランクで判定し、水道局に調査結果を報告します。「例えば、破損や腐食があった場合工事が必要です。それを当社が受注できれば工事を行う流れになります」。

後輩の成長を考えアドバイスを送る。

同社では、折り畳まれた塩化ビニル製のパイプを下水管に引き込み、熱を加えることでパイプを元の円形に戻して管内を覆う「オメガライナー工法」で工事を行います。施工の際は、安全、材料、品質、3つの管理に気を付けつつ、正確さとスピードの両方が求められるので作業が大変なのだそう。「早く、ミスなく完了させるために、情報の共有を心掛けています。どんな細かいことでも作業者全員が把握していることで、効率良く進められるんです」。

現在は下水道管の更生工事に責任者として携わり、作業員をまとめる立場にあります。「彼は仕事を通して、周囲のスタッフを作業員としても人間的にも成長させるのが上手なんです。作業の振り分けも工夫していて感心しています」と話すのは取締役の吉田学さん。責任者としての振る舞いに上司からも厚い信頼が寄せられています。

どんなことを意識して後輩に指導しているのか尋ねると、「相手の考えを尊重することですね。本人のやる気を失わせる言動は将来につながらないので、のびのびと楽しく仕事ができる環境を作っています。どう伝えると伸びるのか、選択が難しいですけど」と笑う竹下さん。後輩を育てて自分と同じ責任者のレベルまで引き上げることを目標に、今日も指導に力が入ります。

  • 下水管に付着した汚れを、高圧洗浄と強力吸引で清掃する

  • 自走式のカメラを使い、下水管内の状況をモニター越しに操作

  • 塩化ビニル製のパイプを管内へ引き込んでいく

当社の技術を若い世代につなげたい

取締役/吉田 学さん

下水道の維持管理というのは、インフラの一つとしてこれからも必要とされ続ける仕事です。その技術やノウハウをどこよりも持っているのが当社の強みだと自負していて、若い世代へとつないでいくため、さまざまな取り組みを行っています。昨年は構内に練習施設を作り、SNSも始めました。地域に貢献したいという気持ちが強い人ほど、やりがいを感じられる職場です。

株式会社旭川浄化

1955年創業。下水道のメンテナンスを中心に廃棄物の収集・運搬や浄化槽のメンテナンスを行う。環境保全のエキスパートとして地域社会に貢献している。

北海道旭川市神居町上雨紛193番地1
TEL.0166‐62‐4758
https://www.asahikawajoka.com/

シゴトガイドで配信中の

旭川浄化のお仕事情報