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新しいことに挑戦して日々成長していける職場【グリーンテックス株式会社】

2024年2月5日公開

私が選んだ職場

ものづくりの楽しさに魅了され、長年設計の仕事に携わってきた樫木さん。勤めていた会社が廃業することになり、次に選んだ職場がグリーンテックス株式会社でした。土壌改良剤・堆肥化促進剤の製造・販売を経て、現在は2つの施設管理を任されています。

環境事業部/樫木幸司さん(49歳)
旭川市出身。家庭菜園を趣味にピーマンなどの野菜やブドウを育てている。土壌の改良にはもちろん自社の製品を使用。

ものづくりに興味を持ち設計に携わる

高校時代は普通科だったという樫木さん。しかし、就職先に選んだのは土木工事にまつわる設計や測量を行う会社でした。道路の工事業者が使用する図面を製作するために、測量から設計までの作業をこなし、工費の積算も行っていたと言います。自分の手掛けたものが形になることにやりがいを覚えると同時に、ものづくりの楽しさに目覚めていったそう。次第に違った世界のものづくりにも興味が出てきた樫木さんは転職を決意。選んだのは旭川の家具メーカーでした。

規格や基準がほとんど決まっていた土木の業務に対して、家具の場合は自由度が高く、オーダーメイドの注文を受けることもあります。「機能性や見た目、コストなどお客様によって重視している点を設計に反映させることを心掛けていました」。営業担当から聞いたお客様のイメージや自分の意図をいかに形にするかが難しくもあり面白かったと言います。

気付けば約20年、さまざまな家具を設計してきました。しかし、「実は会社が自主廃業することになりまして。次の仕事を探していた時に出合ったのが現在の職場でした。これまで培ってきたものとは違いますが、環境問題への取り組みに魅力を感じて、ここで働きたいと思ったんです」と入社した経緯を振り返ります。

細かなチェックで品質を維持

グリーンテックス株式会社は環境保全型の事業に注力し、土壌の診断・改良、肥料等の製造、技術指導、市の施設の管理等、多岐にわたる業務を展開。SDGsの達成にも力を入れ、堆肥も地産地消するなど、持続可能な社会に向けて取り組んでいます。2019年に入社した樫木さんが担当したのは、土壌改良剤・堆肥化促進剤の製造・販売業務でした。工場内は基本的に一人での作業。在庫と完成品の管理、製造工程のすべてをこなします。「流れや工程管理には前職までと似たところがあり、例えば原料や完成品をどこにどう配置すると効率が良いか、という部分はこれまでの経験が生きました」。

苦労したのは製品の品質管理、特にムラがないかどうかの確認と水分管理は重要なウエイトを占めます。完成までの間毎日状態を確認しているそうで「原料を仕込むタイミングや含水率が安定するようにこまめなチェックが欠かせません」。色や感触が普段と違わないか、数値に大きな変化はないか、常日ごろから観察を重ねて見極めることが大事なポイントなのだとか。時には乾燥させる時間を長くするなど微調整を繰り返し、品質の高い製品を安定して作り上げています。

設備の管理を徹底し利用しやすい施設へ

現在は指定管理業務がメインで、永山町の「旭川市永山ふれあいセンター」と東旭川町の「旭川市旭正農業構造改善センター」、2カ所の副施設長として従事。施設職員のシフト調整やお客様対応、設備の修繕やメンテナンス、市への報告書の作成といった管理運営を行います。樫木さん自身が同時に2つの施設にいられるわけではないため、職員とのコミュニケーションや情報の共有は重要です。「雑談も交えながら話しやすい雰囲気づくりを意識しつつ、言葉遣いや立ち居振る舞いについても気を付けていますね」。

どちらの施設も、市民の方々が食品を加工する際に利用することがほとんどです。利用時のけがを防ぐ注意喚起の徹底や設備の日々のメンテナンスは欠かせません。「機械が故障した場合、業者を手配するなどもろもろの手続きを行います。不具合が出てしまった時でもなるべく自分たちで直せるようスキルアップを心掛けていますね」。

トマトジュースや豆腐、ソーセージなどが作れる市の施設の存在を市民の方々に知られていないことが現状の課題だと話す樫木さん。多くの人に知ってほしいと、みそ作り体験会等のイベントを企画したりもしているそう。「認知度を上げて、多くの方に施設を利用してもらいたいですね」。利用者が楽しく安全に使えるよう、今日も施設を回っています。

  • 製造中の促進剤を確認。現在は担当者のサポートに回ることが多い

  • 市に提出する管理施設の報告書を作成

  • 管理する施設の機械設備に異常がないかチェックする

環境の改善に取り組むのが使命です

専務取締役/豊島匡孝さん

環境に配慮し、天然素材で土壌を改良していくのが当社の強みでありこだわりです。良い土にするために、現場に行き土の状態を調べるところから始めたりもします。また、土づくりから転じて、指定管理者として公園や公共施設の管理・運営も行っています。多くの人に利用してもらえる環境を作るため、柔軟で自由な発想を持つ人は長く活躍できるでしょう。

グリーンテックス株式会社

1961年創業。「人の生き方も、いかなる技術も、自然の摂理に学ぶべし」を企業理念に、環境保全事業を通じて土づくりと真剣に向き合う。旭川市の指定管理者制度に基づき16カ所の施設管理も行う。

北海道旭川市東鷹栖東2条2丁目
TEL.0166‐57‐2419
https://greentex.co.jp/