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パン職人としての経験と成長が将来の夢を育てる【サンヴァリエ緑が丘店】

2023年12月11日公開

私が選んだ職場

藤本さんは飲食業を中心に経験を重ね、やがてパン製造の仕事と巡り合います。社内のブランド間をまたいで成長し、パートスタッフから社員となり店長へ。現在は次のステップを見据え、パンだけでなく人づくりにも視野を広げて奮闘中です。

店長/藤本陽介さん(42歳)
札幌市出身。板前等の職を経て平成19年からパン製造に携わる。奥様、長男、長女との4人暮らし。春から秋は釣り、冬はスノーボードと年中アクティブに過ごすアウトドア派。

オープン3日前に始まった職人人生

札幌市で生まれ育った藤本さんは、母親のお菓子作りを手伝うのが大好きな少年でした。「母は製菓学校に行っていたこともあり、料理を作るのが得意なんです。その影響か、私も物を作るのが好きになりましたね」。

学校を出てからは板前など飲食業界を中心に働き、平成19年に出合ったのが株式会社レフボンの求人でした。スーパー等の店内工房でパンを製造、販売する同社のメインブランド「レフボン」が、函館市内で新店舗を開店するにあたりオープニングスタッフを募集していたのです。立ち上げに携われる興味から応募しましたが、結果は不採用。しかし、店舗のオープン3日前に運命の歯車が回り始めます。なんと、欠員が出たため良かったら働いてみませんかと、会社からお誘いの電話が掛かってきたのです。急きょパートスタッフとして採用が決まった藤本さんは、すでに作業を覚えていた仲間に負けじと、初めてのベーカリー業務に集中。3、4カ月経つと、土日でも一人で仕事をこなせるようになっていきました。

その後パートのまま店長を務め、家族ができたことから正社員への登用を希望したのは6年ほどが経過したころ。筆記試験と取締役との面談を経て、晴れて正社員となりました。

2つのブランドを経験して旭川へ

3つのブランドを持ち、道内で多数の店舗を展開する当社では、正社員になれば転勤が待ち受けています。レフボンブランドしか経験のない藤本さんは、価格を抑えながら品質に妥協のない「サンヴァリエ」ブランドのお店に異動することに。そこは、道内で最も売り上げの高い函館店でした。

「パンの製造については、社内でしっかりレシピが確立されているので、ブランドの違いは問題ありません。ただ製造する量が段違いですから、精神的にもそこでだいぶ鍛えられましたね」。どんな状況でも心に余裕を持って対応できるようになった藤本さんは、その後網走市への転勤を経て旭川市へ。現在勤務する「サンヴァリエ緑が丘店」は、市内3店舗目の異動です。

同店の店長として今年9月に着任して3カ月。仕事で最も気を使うのは温度の管理だと言います。「気温や製造するパンの種類によって生地作りに適した水温が異なるので、私が不在の時も一定の品質を保つため、製造スタッフに細かく指示を出しています」。生地作り、成型、焼成の工程を経て一日に50種以上の商品を製造。新商品が出るたびに作り方を学び、常にアップデートしながら店舗の魅力づくりに努めています。

いつかは店や人づくりにも貢献を

店長としての業務はパン作りだけではありません。スタッフの教育や管理も重要な仕事の一つです。「主婦が多い職場ですが、幸いスタッフ間の人間関係が良好でパート同士フォローする体制ができています。お互いに融通を利かせて希望休が取れるように調整しています」と藤本さん。夜は学生のアルバイトスタッフがメインとなることから、卒業などによる年度替わりでの入れ替えに苦慮しながら、品質を落とさないための人材運用を心掛けています。

当面の目標を聞くと「サンヴァリエの中でもここが一番おいしいと言われたい」と即答。店舗間で味にばらつきがあるのも問題ですが、と笑いながら、レシピに従いつつおいしさを最大限に引き出す道を探ります。

また最近は、現場での製造やスタッフ管理に留まらず、スーパーバイザー的な働き方にも興味が出てきました。「何かあっても責任は取ると言ってくれる上長のお陰で、今はのびのびと業務に向き合えています。私もそんな上長のように、いずれは現場をバックアップできる人材になりたいです」と話します。

ブランドをまたがり成長を続けてきたその先に、まだ見ぬ世界が開けてきた藤本さん。先の長い仕事人生のために、今も仕込みの真っ最中です。

  • ウインナーロールを成型。1日に製造するパンは50種類以上に及ぶ

  • スーパー「ザ・ビッグ緑が丘店」の一角で焼き立てパンを提供

  • 緑が丘店の人気トップ3。左から「ミルクリッチ」「レーズンとくるみの田舎パン」「レーズンブレッド」

未経験者も本人のペースで学べます

当社では、製パン未経験者でも本人のペースでできるようになるまで、しっかり教育時間を取り指導しています。藤本店長も未経験からのスタートでしたが、いつも明るく笑顔を絶やさず業務を頑張ってくれていますね。今後も、お客様が笑顔になっていただけるようあいさつ、笑顔、言葉遣い、身だしなみを意識し、一人ひとりに合った対応を心掛けてまいります。

株式会社レフボン 代表取締役社長/北島 聖さん

サンヴァリエ緑が丘店

株式会社レフボンが展開するインストアベーカリーブランドの一つ。買い求めやすい低価格に抑えながら驚きの品質でファン層を広げ、道内に13店舗を展開する。サンヴァリエ緑が丘店はスーパー「ザ・ビッグ緑が丘店」内の一角にある。

北海道旭川市緑が丘東3条1丁目3‐39
TEL.0166‐76‐1057
https://www.lairbon.co.jp
Instagram:@lairbon_official