お客様やスタッフとのコミュニケーションが就職した時に役立ちそうです【Risotteria.GAKU tre】

美容師を目指し、旭川理容美容専門学校に通う宮沢さん。学校から近いRisotteria．GAKU treで働き、接客や料理の盛り付けをメインに担当しています。学業とアルバイトを両立しながら、就職後に生きてくるコミュニケーション能力を磨く日々です。

宮沢さんは高校生のころ、接客の基本を学ぶため、通っている学校に近い回転ずし店でアルバイトをしていました。注文を取る時、すしを作る時、渡す時、それぞれの効率的な動きや優先順位の付け方の他、お客様への気遣い、言葉遣いなどのコミュニケーションを学んだといいます。高校卒業と共に退職し、旭川理容美容専門学校へ進学した後は、昨年9月からRisotteria．GAKU treでアルバイトスタッフとして働いています。「学校から近く無料の賄いもあることが決め手でした。髪の色やネイルを問われないのも良かったです。でも、一番はシフトの融通が利くことですね」。

最初はメニューを覚えたりお客様にお水を出すような簡単な接客から始まりました。メニューの数が多いため、それぞれの特徴や盛り付けの仕方などを一つひとつひもづけて記憶していくのに苦労したといいます。「メニューの特徴について聞かれた際にしっかり答えられた時は、成長を実感できてうれしかったですね」。先輩に聞いたり接客中の様子をまねしたりして、経験を重ねながら徐々に上達。自信も付いていき、現在ではホール業務だけでなく、リゾットやサイドメニュー、ジェラートの盛り付けを担当しています。

接客時は、話し方に気を付けているという宮沢さん。「説明時にかんだり早口になりがちなので、はっきりとお客様が聞き取りやすい速さで話すことを心掛けています」。また、空いてる皿があれば下げたり、移動しながらゴミが落ちていないか周囲を観察。季節によっては暑がったり寒がったりしているお客様がいないかなどホール内のさまざまなところを見て気を配っています。その他レジでのスムーズな会計やジェラートのテイクアウトにも対応。お勧めを聞かれた際には、人気の味や宮沢さん自身が好きなミルクと木いちごを提案しているそうです。

厨房での盛り付け業務は、見た目がとても重要です。メインの具材が見えるように整える必要があり、熱々の状態で提供するため手早く行わなければなりません。「具材の量や見た目にも気を付けながら、一皿30秒程で完成させます。時間が短くなったり見栄えの良い盛り付け方の感覚がつかめてくるとレベルアップしたなと思えますね」。手が空いた時には野菜をカットして仕込みをするなど、厨房でもさまざまな作業をこなします。
ホールと厨房の作業は境目なく行うため、状況を判断してどちらに入るか見極めるのが難しいといいます。盛り付けている間にオーダーが入った時には、他のスタッフの動きを確認してホールに出たり、出てもらったりしているそう。ホールでも厨房でも、常に周りを見て動くことが大事なようです。

美容師を目指して専門学校で勉強しながら、普段は週5日働いているという宮沢さん。しかし、最近は実習中ということもあり、あまりシフトには入っていないのだそう。「大会に向けて放課後にカットの練習をするので、勤務時間をいつもより1時間遅らせてもらったりもしています。学校行事がある時やテスト期間などはシフトを減らしたり休んだりできて働きやすいですね」と、勉強とアルバイトの両立がしやすい職場環境に満足している様子。就職活動もシフトを気にすることなく全力で取り組めそうです。

卒業後は札幌の美容室で働き、技術やセンスを磨きたいという宮沢さんに、同店での経験の生かし方を尋ねてみました。「私はコミュニケーションを取るのが苦手です。この職場でスタッフやお客様と接するうちにだんだん改善できてきた実感があるので、更に成長して将来美容室で働く時につなげたいと思っています」。明るく笑顔で対応することを大切にして業務にあたり、他の人の作業を観察して成長を続ける宮沢さんです。